カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【ムーチューブが組む?「天気の子」に続く話題作】「アイアン・スカイ」。ナチス第三帝国と地球空洞論。ほぼ作品紹介ですが、ムー的世界観炸裂‼️

こんにちは、カタツムリ系です🐌

つい最近、新海誠監督の「天気の子」にいち早く乗っかる月刊ムー↓    

しかし、ビジネスセンス溢れる月刊ムーは、それでとどまりません。間髪入れず、次の作品に触手を伸ばします。テーマも、ムーのために制作したかのような、ドンピシャなものであり、しかも今回珍しくフィンランド🇫🇮の映画↓タイトルは「アイアン・スカイ」。

今回のムーチューブ投稿分↓

2019年8月号 ♯4 映画『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』が描くナチスと地球空洞論

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【目次】

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念のための月刊ムーとムーチューブの紹介  

ムーチューブ 自己紹介  

月刊ムーを1000%楽しみたい!

そんなムーをこよなく愛してやまない貴方に贈る、ムー民の、ムー民による、ムー民のための真実を語る唯一のバラエティ番組「MUtube」 

MUTube(ムー チューブ) - YouTube 月刊ムー

ムー 2019年 08 月号 [雑誌]

出典はアマゾンさん。

 

月刊ムー、もしくはムーチューブをそのまま映像化したかのような「分かっている」前作での製作陣💦

第二次世界大戦で消滅したはずのナチス。しかし、その残党が、なんと秘密兵器に搭乗して、月に行ったというのが前作ストーリー(本作はパート2)。そして、着々と力を蓄え、地球征服に向かう彼ら。結局、戦争に発展し、なんと核兵器が使われます!やり過ぎ💦

しかし、単なるやり過ぎではなく、本作への伏線も。具体的には女性の米国大統領候補が、そんな核戦争を生き延び、南極に避難するというのが前作の結び。

 

前作の面白ポイントの続き

南極にたどり着いた彼女。エレベーターで地下に降りると、そこで展開されるのは、地球の内部世界。

目に入るのは、ナチス残党が、恐竜🦖にまたがっている勇姿‼️ここまでのオチャラケを本気で映像化する製作陣に感謝😊

 

本作の予告編がYouTubeで見られます

ノリ的には、昔のピンクパンサーとか、モンティ・パイソンのフレーバー💦伝説のおバカ映画達💦

そんなこんなで、数ある投稿の内、2つだけ共有。

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ローマ法王に、スティーブ・ジョブズも登場。しかも「スティーブ・ジョブズ」という宗教化しています。あと、トランプやビンラディンもお目見えするとか。

 

クラウド・ファンディングで1億円を越す資金調達

クラウド・ファンディングといえば、特定の目的達成のために、資金調達を公募する手法。  

クラウドファンディング(くらうどふぁんでぃんぐ)とは - コトバンク

そういえば、キングコングの西野さんの絵本制作に絡んだクラウド・ファンディングも話題になりました。

本作もクラウド・ファンディングで資金調達したとか。もともと、ナチスをあつかう映画なんて、ヨーロッパでは、なかなか難しいはず。普通のやり方では、いろいろ引っかかったのかもしれませんね💦

 

月刊ムーの公認映画という、ターゲットをかなり絞ったプロモーション具合💦

なんと三上編集長、パンフレットに推薦文まで書いているとか💦

 

豆知識@映画「君の名は」

「天気の子」の新海誠監督は映画「君の名は」も制作されています。そこでは、月刊ムーがチラホラ登場します。三上編集長によれは、四箇所でてくるらしいです。豆知識💦

 

最後に

盛りだくさんすぎて、久々、お腹いっぱいです💦

 

また、次回。

 

#ムーチューブ

#天気の子

#アイアンスカイ

#第三帝国の逆襲

#ナチス第三帝国

#地球空洞論 

#君の名は

【007/スカイフォール】ボンドは二度死ぬ。過去からの逆襲と翻弄。精神的支柱の司令官Mの死。スタイリッシュなモデル風技術担当Q登場。

こんにちは、カタツムリ系です。

かつて、ジェームズ・ボンドは人間離れしたスーパーマン。彼の過去なんて無かったかのような扱い。

ダニエル・クレイグ以前の007シリーズで、まれに結婚したことがあったり、そんな奥さんも既に鬼籍に入っていることが示唆されたりくらいでしょうか。

「鬼籍に入る」の意味とは?「鬼籍」の使い方と語源を解説!|語彙力.com

ところが、今回は、彼の過去に、大胆に切り込みます。

【目次】

  • おすすめポイント
    • ①ダウンするボンド
    • ②生き延びるボンド
    • ③ガタがきているボンド
  • 作品紹介
  • 自分の過去を探られることへの過剰な反応
  • 「Q」のモデル感
  • 新「M」の豪華な執務部屋

 

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【眠狂四郎 女妖剣】宿敵・真性サディスト菊姫が始めた狂った伝説。黒ミサが伝える眠狂四郎の黒い宿命は終わらない。時に名刀・無想正宗。

こんにちは、カタツムリ系です。 

 本シリーズの4作目。オカルト系ディープさを、益々深めていきます。菊姫という将軍の娘ながら、とにかくカオスなセレブと、眠狂四郎という暗い過去をもつ、とにかくカオスな輩(ヤカラ)の争いの始まり。

  •      セレブ
  •      暗い過去
  •      ディープ
  •      オカルト
  •      転びバテレン(信仰を捨てた宣教師。江戸時代の言葉) 
  •      黒ミサ(ここでは、転びバテレンが行う悪魔信仰の儀式)

転び伴天連(コロビバテレン)とは - コトバンク

という、まさにカオスなワード満載の、本作。

 

【目次】

 

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【不自然な宇宙②】ビッグバン≠宇宙誕生⁉️インフレーション理論がつなぐ宇宙創世直後のロスタイム💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

マルチ・バース(多元的宇宙)の案内書としては、秀逸に思える本書↓恐らくは筆者の方の真摯さの裏返しでしょう。議論の充実度も、もちろんですが、そんな真摯にも惹かれて読み続けることになりました。

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

ちなみに、過去記事↓の続編です。

 

【目次】

[:contents]
 

マルチ・バースとか、人間原理とかいうコンセプトあります。それを代表した高らかな宣言

宇宙は一つであり、すべては必然。偶然に見えるのは、我々が最終的な宇宙の法則を知るに至っていないからだ、とする決定論に対する、より柔軟な考え方。

P-24

世界がすべて必然で説明し尽くせるという信念が正しいかどうかは保証の限りではない。それどころか、傲慢にすら思える。

ここまでは、とてもリベラルで聞いてて気持ち良い😊

P-24

そもそも宇宙の誕生が本当に一回だけの事象であるならば、それを必然か偶然かと問うこと自体に意味がなくなる。

えっ?一回だけなのなら、その「一回性」を検証することには、かなりの意味があるような気がしますが💦

P-24

いっそのこと、無数の宇宙が誕生した(実在している)と考えてはどうか。その中で人間を誕生させる条件をたまたま兼ね備えていた(数少ない)例が我々の住むこの宇宙なのである。

恐らくは、この宣言のような内容が出てくるまでには、この宣言が回答となるような、問いのような意見があったのかもしれません。ポイントは、

  •     そんなに肩に力入れずに
  •     宇宙は一つであると現宇宙をやたら特別視することなく
  •      宇宙はたくさんあり、我々はそんなうちの単なる一つ(one of them)くらいに考えましょう。
  •      ただ生命が生まれるのは稀のようだから、その意味では、我々は特別なのかも

くらいでしょうか。こうなら、共感できます😊

    

不自然な状態にある宇宙

P-46

このように、ビッグバン時の宇宙はかなり不自然な状態にあるというべきです。

と本書の筆者が指摘する代表的なポイントを二つ。

 

不自然さの表れ①「地平線問題」

我々から見て観測可能なその果てを「地平線」と呼ぶそうです。

現状)(P-43)その地平線からやってくる宇宙マイクロ波背景放射の温度は、方向によらず0.001%以内の精度で一致

問題点)光は概ね直進するようです。異なる方向から飛来した光は今まで一度も出会ったことがないはずで、お互いに無関係なはず。とすれば、宇宙マイクロ波背景放射の温度は違って当たり前。なぜ?

解決の方向性)インフレーションによって、もともと因果関係をもっていた微小な空間領域が、長さにして26桁以上引き延ばされるのだとか。すなわち、現在、大きく広がった宇宙空間は、もともと小さな小さな空間で因果関係をもっていたので、似た性質をもっていてもおかしくない。

 

不自然さの表れ②「平坦性問題」

現状)(P-45)一般相対論は、重力が空間の場所場所での曲がり具合(平坦からずれている度合い)によって説明できることを示しました。このように、宇宙全体が曲がった空間である可能性

問題点)曲がった空間であるはずなのに、観測すると、平坦に近い空間に見える

解決の方向性)地平線問題でみたように、宇宙はもともと微小な空間領域にいたものが、引き延ばされたもの。曲がった面であってもそれを十分に引き延ばせば、局所的には平面とみなせるはず。我々が普段、地球が丸いことを気がつかないことと同じですね。

 

宇宙の誕生・インフレーション・ビッグバン

ビッグバン理論というコンセプトと、インフレーション理論というコンセプトはワンセットなのですね。ビッグバン理論の弱点をインフレーション理論が補う関係性。

そして

P-51

宇宙は誕生し、その後インフレーションを経験した後にビッグバンという状態に落ち着いてから進化し現在に至る、というのが標準的なこれら3つの概念の関係

となると、どうやらインフレーション理論こそが、宇宙の誕生とビッグバンをつなぐキーコンセプトのようですね。

P-51

それらを結ぶインフレーションモデルは、極めて有力な理論仮説であり、だからこそ世界中でその観測的検証を目指した研究が行われている

もうすぐ、ビッグバンよりインフレーションにフォーカスされる時期がくるかもしれませんね。ご参考まで↓

 

また、次回

 

#不自然な宇宙

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【シャーロック ピンク色の研究】名探偵は高機能社会不適合者@ロンドン。戦争で病んだワトソンのPTSDのリアリティ。連続自殺という逆説。

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

オリジナルのシャーロック・ホームズは、コナンドイルという作家による小説の主人公。

出典はアマゾンさん。

19世紀から20世紀にかけての、大都市ロンドンで活躍する、山高帽を被り、大きなマントをまとう紳士。顧客にはヨーロッパの伝統的な国の王様まで登場します。

同じロンドンが活躍の舞台としても、そんな時代がかった服装や物言いはできないでしょう。どんな風に現代風にアレンジされているか関心ありました。さらに、英国のNHKであるBBC制作なので、キリッとしたドラマを期待していました。結論から言えば、大当たり。全部観ました😊

ちなみに、この作品のオリジナルタイトルは、ピンクでなく「緋色(ヒイロ)の研究」。

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【目次】

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おすすめポイント

①ワトソンの帰還兵ゆえの哀愁とPTSD

    →ドラマのオープニングが戦場のシーン。そして、セラピストとの空虚なやりとりや、一人部屋でうずくまるワトソンの演技が光ります。見応えあります。

②シャーロックと真犯人との心理戦。やや狂ってしまったのではと疑うほど迫真

    →賢い真犯人。謎解きをエサに、シャーロックにロシアンルーレット的自殺ゲームを強いる交渉を。死をギャンブルのように迫る真犯人もクレイジーであり、そんな交渉にもうすぐでのってしまいそうなシャーロックもクレイジー

③ロンドン警察の常識人、サリー・ドノヴァン巡査部長のいい感じのウザさ

    → しっかりしているが、やや皮肉っぽい女性。シャーロックを変人と呼び、報酬も出ないのに殺人事件を手伝うシャーロックはやがて彼自身が犯罪者になるだろうと、ワトソンに予言。言ってることは全て正論だし、みんなシャーロックにタジタジなので、いいアクセントに。

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介

ロンドンで起こる「連続」自殺。事件が起こるシチュエーションにはかなりの関連性がある一方、被害者間には、まるで関連性がない。

警察で手に負えない難事件に発展し、シャーロックに依頼が。シャーロックは、新しい同居人であり、仕事のパートナーたるワトソン医師を得て、事件解決にあたる。真犯人に迫るシャーロックだが、シャーロックにも命の危険が。

出典はアマゾンさん。

 

戦場を再び求めるワトソン

戦争の後遺症で、主に精神的な理由で足に不自由さを余儀なくされるワトソン。しかし、どうやら、彼は戦場を恐れているのではなく、戦場を求めているよう。真犯人と相対するシャーロックを救うべく、戦士然とした行動を貫きます。

ちなみに、このワトソン役のマーティン・フリーマンさん。ここでは神経質そうな振る舞いに終始していますが、よく見ると優しい顔立ち。ヒュー・グラント主演の(ラブ・アクチュアリー」では、とっても、とっても優しい役柄でした。合ってました。

ラブ・アクチュアリー [Blu-ray]
 

出典はアマゾンさん。

 

連続する自殺というパラドックス

「連続殺人」なら、犯人に共通性があります。しかし、「自殺」が「連続」するなんて、不可解な事件。こんな逆説的なオープニングを演出する本作。ウィットが効いています😊

 

シャーロックの推理は近似値

人の指先や皮膚などの細かい観察を通して、高度な推理を実現するシャーロック。しかし、ワトソンに対して行った推理では、兄と姉とを取り違えました。悔しそうでしたが、自分に厳しいはずの彼も、近似値なら許せそうな勢い。このアバウトさは、微笑ましいですが、ちょっと気が抜けます💦

 

家族ながら、権力の中枢にいる宿敵たる、兄貴マイクロフト・ホームズの登場

ワトソンの前に、もったいぶったやり方で登場するマイクロフト。如何にもな「権力臭」。権力が人間の形をとると、彼になるかと思われるほどのハマりよう。シャーロックは無関心だが、マイクロフトはシャーロックにご執心。そんなシャーロックはマイクロフトのことを「宿敵」のように思っているらしい。

マイクロフト役のマーク・ゲイティスも、ヒュー・グラント主演の「ノッティングヒルの恋人」で、愛妻家を好演。

出典はアマゾンさん。

 

最後に

満足です。面白い作品に仕上がってましたね😊

 

また、次回。

 

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【量子論を楽しむ本】量子論NAVER的まとめ。ニュートン的な美しい世界観の限界と自然の曖昧さがもたらす、アインシュタインの苦痛。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

またまた、大御所の佐藤勝彦博士の著作。色々読み比べると、よく分かりますが、この方の著作はたしかに手強いです。だけど、同時に、確実に面白い😊文章力というのもあるでしょうが、発想の柔軟さと、サイエンスに対する真摯さが、とても印象的で、そんなところが面白さを下支えしているのかも。

出典はアマゾンさん。

ちなみに、この記事↓で扱った「相対性理論量子論」と同じ作者。

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【目次】

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🕵️‍♂️「No.〜」に続く数字は、kindleでのページ数です。

 

念のため、ニュートン力学の限界点をおさらい

No.5

地球が太陽の周囲を回る公転運動や 、ロケット ・飛行機 ・自動車などのマクロの物体の運動は 、ニュ ートンが作った古典力学で計算し 、結果の予言ができる 。しかし分子や原子 、素粒子のような小さな世界では 、ニュートン古典力学は使えないのである 。

この表現を見ると、我々が普通に生活している分には、ニュートンに代表される古典力学で十分のように思えますし、だいたい合っているようです。とは言え、レーザーとか半導体などでは、量子論が活躍しているようなので、ITへの依存が進めば進むほど、量子論どっぷりになっていくようです💦

No.12

半導体の中で役立っているだけでなく、遺伝子やDNAの構造を決めているのも量子論だし、原子炉の中でエネルギ ーを発生させている核分裂反応や、太陽の中でエネルギ ーを生み出している核融合反応も量子論に従って起こっているのである 。

やっぱり、もう、量子論どっぷり浸かってます😊

 

自然界の曖昧さをおさらい

No.306

観測していないときの電子は 「こっちにもいるがあっちにもいる 」とか 、物質は常にあいまいな位置と速度を持つとか 、未来は厳密なルールによってただ一つに決まっているわけではなく、サイコロを振って決まるような確率的なものである(中略)でも、これが量子論によって明らかになった自然の真の姿なのです 。

サイコロを振ると言うと、バクチっぽい印象もありますが、ニュートンアインシュタインのように、自然の綺麗な法則にきっちり従っているのが信条の人たちには、単に曖昧というよりは、バクチに似た、なにか不純?なものを感じたのかもしれません。しかし、こうしたアインシュタイン量子論への頑なな嫌悪感は、少し過剰?なイメージさえあります。とは言え、リアルタイムで状況を知らない人間が後出しジャンケン的に、こんなことを言ういうのは、きっとアンフェアなのでしょう。

 

自然の曖昧さを深掘り

サイコロの例は、モノのそもそもの性質、すなわち、予めキチンと決まっていることなどなく、確率的にしか決まらないことを、指しています。曖昧と言えば、あまりに曖昧💦

他にも曖昧さの例を出すと、実験で観測しようとすると、位置が決まるとスピードが分からず、スピードを把握しようとすると位置が曖昧になるとのこと。このことを表した方程式もあるのですが(シュレディンガー方程式など)、まだまだ、馴染めません💦

No.1736

不確定性原理は 、電子などミクロの物質の位置と運動量が同時に確定できないことを示しました 。間違わないでほしいのは 、位置と運動量を同時に 「誤差なく測定することはできない 」のではないという点です 。測定の精度の問題ではなく 、ミクロの物質の性質として 、ある時刻における物質の位置と運動量はただ一つに決まっていない 、つまり物質は常にあいまいな位置や運動量を持つと言っているのです 。これは私たちがそれまで持っていた物質観や自然観を根底から覆す事実です

そう、観測結果がイマイチ、ピリッととしないのは、観測技術の問題でなく、そもそも、ピリッとしないことが、自然の根本的な性質のようです。

 

アインシュタインは、相対性理論ノーベル賞を受賞したのではないのです

アインシュタインが活躍した頃のドイツ🇩🇪は、ナチスが猛威を奮っており、ユダヤ人のアインシュタインは肩身が狭かったよう。しかも、相対性理論が一人歩きして有名になり「ユダヤ物理学」みたいな、今、耳にすると、めちゃくちゃですが、そんなこんなで、敢えて相対性理論が目立たないようにしたと聞いたことあります。 

ノーベル賞受賞理由は「光電効果」の発見です。光は「ナミ(波)」と思われていたのですが、「ツブ(粒)」と捉えることで、以下の現象を解決したとか。

No.692

①当てる電磁波の波長が短いほど 、飛び出す電子のエネルギーが大きい 、つまり電子が勢いよく飛び出す 。電磁波の波長が長くなると 、飛び出す電子のエネルギーが小さくなり 、やがて電子が飛び出さなくなる 。

②当てる電磁波の振幅を変えても 、飛び出す電子のエネルギ ーには影響を与えない 。ただし 、振幅が大きくなると、飛び出す電子の個数が増える

コンビニ入店時に、自動トアが開閉しますが、この理屈を応用しているのだとか。なんど見ても、あんまり、よく分からないのですよ。。。

 

ポピュラーサイエンス本は楽しい

難しい内容を噛み砕いて説明してくれる、ポピュラーサイエンス。その恩恵をかなり享受している私です。なかなか、やめられません💦

 

また、次回。

 

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【相対論を楽しむ本】相対論はアインシュタイン無しでもあり得た💦パラドックスの嵐💦特殊相対論ではロケット移動の兄に浦島太郎効果。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

先に、同じ佐藤勝彦博士の「量子論を楽しむ本」という本を見つけました。まだ目を通してはいないのですが、関心が先走りして、もう一方の物理学の大黒柱である「相対論」はどうかな、と思ったら、ちゃんと用意されてました😊

なお、有名な「双子のパラドックス」というトピックあります。タイトルでは、浦島太郎効果と呼んでます。ちゃんと理解すれば、気の利いた小話になりそうなのですが、なかなか理解できません。ですので、ここでも、しつこく触れます💦しかし、相対論はパラダイスだらけ💦

出典はアマゾンさん。

ちなみに、この記事↓で扱った「相対性理論量子論」と同じ作者。

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【目次】

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🕵️‍♂️「No.〜」に続く数字は、kindleでのページ数です。

 

相対論の世界構築は、アインシュタインの独走かと思ってましたが、そんなことはない?!

No.11

相対性理論アインシュタインという偉大な天才が 、ほとんど一人でその大系を作り上げました 。しかし 、彼がいなかったら 、相対性理論は生まれなかったというわけでもありません相対性理論には 、特殊相対性理論一般相対性理論の二種類がありますが 、特殊相対性理論の誕生はアインシュタインがいなくても 、一 ・二年も遅れる事はなかったでしょう 。

え、そんなに競っていたのですか!なんか、特許を巡るバトルのようですね。実際、アインシュタインが相対論の最初の構築者として認められるためには、そこそこ、人間臭いやりとりがあったそうです。

 

アインシュタイン以外は誰も分からないようなイメージさえあったのに、結構、みんな理解してた?!

No.11

実際 、その発表と同時に世界の大学者が 「ああ 、そうだったのか ! 」と 、直ちにそれを理解したのです 。また一般相対性理論にしても 、これに迫っていた数学者もいましたので 、数年も遅れることはなかったのではないでしょうか 。

たしかに、数学者のヒルベルトという人と、相対論の「特許」をどちらが先にとるか争ったようです。最初に世界一周した人はマゼランですが、たしかに二番手は知りません。二番手も、それなりに大変だとは思うのですが。相対論構築でも、また、同じであるようです。

 

双子のパラドックス

<時間の進み方がどう見えるか、のおさらい>

No.1516

特殊相対性理論では 、時間の遅れは 「お互いさま 」のものでした 。自分から見ると、動いている相手の時間は進み方が遅く見えますが 、相手からはこちらの時間の方が遅れて見えます 。非常に不思議に思える現象ですが 、そうなるのです 。

とにかく、移動している対象はエネルギーを動くことに割いているので

  •      時間方面と空間方面には、エネルギーが配分されない。すなわち
  •     時間は遅くなるし
  •     身体は縮む

と理解しています。これは、止まっている人から見ても、動いている人から見ても、おアイコらしい。ここまでは、なんとなく分かります😊

No.1516

それに対して 、一般相対性理論で言う時間の遅れは 「一方的 」なものです 。つまり 、止まっているものは 、加速度運動をするものの時間の進み方を「自分より遅い 」と思い 、逆に 、加速度運動をするものが止まっているものを見ると 、むこうは時間の進み方が 「自分より早い 」と思うのです 。

ここで、急に、おアイコで無くなるようです💦ここですね、分からなくなるポイントは。今まででは、どこで躓いたかさえ分からなかったので、一応の前進💦

 

<双子のパラドックス>

光速に近い宇宙船で宇宙を旅する兄は、地球で待っている弟より、かなり、ゆっくり歳をとり、いずれは兄と弟で、年齢が逆転してしまうのではないか?というパラドックス

普通に考えると、地球の弟から見た兄はすごいスピードで離れていくけど、宇宙船の兄から見ても弟はすごいスピードで兄から遠ざかっているように見えるはず。ここでおアイコと思うですが、ここが浅はからしいです💦

No.1600

双子のパラドックスの話は 、特殊相対性理論での 「時間の遅れ 」と 、一般相対性理論での 「時間の遅れ 」を、ごっちゃにしたために起こった混乱なのです 。宇宙船が加速度運動をしていること 、そして加速度運動をしている宇宙船が 「自分は止まっている 」と考えて時間や空間の基準を持つことはできないことを押さえておけば 、加速度運動をする兄 (宇宙船 )の方が 、弟 (地球 )より時間の進み方が遅い 、と正しい結論が導けるのです

細かくはよく分かりませんが

ようです💦

 

アインシュタイン量子論の曖昧さを嫌っていたのに、アインシュタインの敬愛するニュートンの世界でも、宇宙はそんなに崇高ではなさそう💦

No.1664

こんなイメ ージを持ってください 。宇宙のあらゆるものは 、基本的に 「怠け者 」なのです 。できるだけ 、新しいことはしたくない 、今のままが良いという傾向を持っています 。 「慣性 」という性質は 、まさにその典型です 。止まったものは止まったまま 、動いているものは同じ速度で動いたままでいたい 。慣性はかつて 「惰性 」とも呼ばれていましたが 、まさに物体は惰性的なのです

いつからなんでしょうね。自然界が優等生のような振る舞いをするものだという理解がヨーロッパで一般化されたのは。これを、自然界を神の創造物として見る聖書に帰する見方も多いようですが、聖書には、自然界が優等生とは、書いてないと思いますよ。多分💦

 

佐藤勝彦博士への感謝

いやぁー、面白いコンテンツを、これだけ、次から次へと提示頂ける佐藤博士には感謝です😊

 

また、次回。

 

#相対論を楽しむ本

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#相対性理論