カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【重力波で見える宇宙のはじまり③】インフレーションがインフレーションを呼ぶ。時間と空間は終わり、別の概念の形成へ💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

本書が面白いということは、それなりに突っ込んで記述されている裏返しでしょう。それだけに、ビギナー・レベルには辛いところも散見されますが、なかなか、やめられない。カッパえびせんのよう💦

宇宙誕生までリーチしようとする野心満々の重力波の試み。そのスピリッツだけで、十分楽しめるものではあります。

重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る (ブルーバックス)

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出典はアマゾンさん。

前回の記事です↓

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【目次】

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最初からウエルカムではなかった重力波

P-251

アインシュタイン重力波の存在を予言した以来、「重力によるなどというものは実在しない。単なる数学上のまやかしだ」と主張する物理学者たちもいました。

なんとはなく、今の超弦理論に対する批判と似ていますね。いずれにせよ、そんな可能性も低かったようですが、存在そのものも相当微小のようです💦

 

重力波の繊細さ

P-250

典型的に探査されている重力波は、10のマイナス21乗から10のマイナス24乗の振幅

繊細。微小。極小。

しかも、発生の仕方も相当繊細のようです。

P-252

重力波の作り出す変動の形を見れば、その発生源か四重極(あるいはより複雑な八重極以上)てなければならないことは、それほど不思議ではない

四重極というのは、名前通り、物体を四つの極に振り分けた配置だとか。あまり馴染んでいないコンセプトなのですが、とにかく、極小出方繊細さ表す側面として、とりあえず、飲み込みたいと思います💦

 

著者による宇宙未来予測

最初にメディア批判

P-322

宇宙進化の未来は予想できるのでしょうか?メディアが求めるものは決まっています。もし派手な反響を期待するなら、破滅的な最期を予想するのが良いでしょう。私たちの銀河形レベルでは話が小さすぎると思えば、宇宙全体の破滅を予想すればよいのです。

トピックなら恐竜かブラックホール、そして、派手に書いてくださいと言われ慣れているのでしょうか💦しかし、宇宙全体の破滅というトピックも興味なくはないところ💦

 

最近はビッグバンよりインフレーション?

P-323

そのアイデアは、永遠にインフレーションを続けけるというものです。インフレーションの結果生まれた宇宙で、一部の真空エネルギーのゆらぎによって、局所的なインフレーションが生じます。

インフレーションがインフレーションを呼ぶ?!

P-324

その領域は泡のように膨れて、新たな宇宙を構成するのです。この新たな宇宙は、小さな領域をのぞいて、もとの宇宙とは因果関係を持ちません。そのようなことを繰り返します。

おー、これはまた刺激的。

  •   もとの宇宙とは因果関係がなく
  •   そのようなことを繰り返す

とは、本当に無秩序な印象を受けます。なんだか、恐ろしげでもあります。ちなみに、インフレーションを繰り返すということは、きっとビッグバンも繰り返されるのでしょうね。もちろん、こうした考え方もいろいろ欠点はあるそうですが、

P-325

答えは、未来になってみないとわかりません

ということです。

 

時に終わりはあるか?(P-325)

インフレーションが繰り返されるなら、当然、時に終わりは来ないように思われます。

P-326

宇宙初期のインフレーションと、これから訪れるダークエネルギー(おそらく真空エネルギー)に支配される膨張の類似性を考えずにはいられません。もし、この類似性が偶然でないのなら、私たちの宇宙は、インフレーションの前の状況に向かって進んでいるのてはないかと考えられます。

ひたすら前進・膨張しているように見えて、じつは、長い時間をかけて、元に戻るつつある?

P-326

そこでは、時間と空間の連続性が失われ、別の概念に置き換わることになります。

著者はこのシナリオを完全な推論と断っておられます。しかし、ここまで突っ込むなら、時間や空間に代替する「別の概念」まで教えて頂きたかった💦

 

また、次回。

 

#重力波で見える宇宙のはじまり

#インフレーション

電気はなんと大陸移動説にもインパクト【電磁気学のABC】エジソンもでてきてエピソード満載

こんにちは、カタツムリ系です🐌

タイトルの電磁気学のABCなんて、如何にも教科書的な響きがありますね。しかも、辞書的な。四角四面なイメージを与えがちですが、結果、今まで曖昧だった理解を正してくれたり、面白いトピックがあったりと「良書」という第一印象です。

新装版 電磁気学のABC―やさしい回路から「場」の考え方まで (ブルーバックス)

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出典はアマゾンさん。

関連する記事です↓

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【目次】

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「場」という、格好いいような、あまりにも都合よすぎるコンセプトについて

P-7

電磁気学では電場・磁場と言う場が主人公になる(中略)「場とは何か」という問題の立て方はあまり良い考えといえない。むしろ「なぜ場というものを考える必要があるのか」と考えた方が答えを見つけやすいだろう

そうなんですよ。いつも思ってました。エネルギー保存の法則という大原則があるのに、急に、どこからともなく、電流や磁気が出てくるのは変な感じでした。もちろん、教科書的には、もともと存在したエネルギーが、ある条件のもとに顕在化するということですが。でも、とりあえず「こういう”場”というコンセプトあった方がなにかと説明がスムーズになる」くらいに考えることは、とてもスッキリします💦肩の荷がおります💦

 

電流と電圧と抵抗と。直列と並列と。

なんだか、高校の理科の勉強チックになってきましたが、珍しく理解できたようなので、ちょっとだけ、整理。

【公式】

  •     電圧=電流✖️抵抗
  •     消費電力=電流✖️電圧

【前提】

  •     直列→電流が一定
  •     並列→電圧が一定

【考え方】

  •     直列の場合(電流が一定なので)抵抗↗︎→電圧(=電流✖️抵抗)↗︎→消費電力(=電流✖️電圧)↗︎抵抗大きいと明るい
  •     並列の場合(電圧が一定なので)抵抗↗︎→電流(=電圧➗抵抗)↘︎→消費電力(=電流✖️電圧)↘︎抵抗大きいと暗い

多分、すぐ忘れます💦 

 

地球は巨大な磁石らしいですが、例の大陸移動説にも関係しているらしい

 P-91

ギルバートの発見した地球磁石は、航海や登山に役立つだけではない。1915年、ウェゲナー(ドイツ)が唱えた大陸移動説に、決定的な証拠を提供したのが、この地球磁石である

大陸移動説というのは、現在五つに別れている大陸は、3億年くらい前はパンゲア大陸という一つの大陸だったという主張です。

パンゲアとは - コトバンク

地球内部にマントルという熱い熱い物質があるので、その熱が大陸を動かしているものだと思ってました(それも、関係はしているようですが)。それが

P-94

磁気力は二つの磁荷の積に比例し、その距離の二乗に反比例する

という力が働いて、大陸に影響を及ぼすらしい。となると、電磁気力も、そんなに身近なレベルに限定されたものではなく、重力レベルに壮大なパワーあるようです。

 

電磁誘導という、電気が磁気を呼んで、磁気が電気を呼ぶ仕組み

P-121

電磁気学最大の発見ー電磁誘導

たしかに、今聞いても、画期的な発見ですね。

P-132

電磁誘導による起電力は、コイルを貫く磁束の変化の速さに比例する

磁気が流れたら、電気が生まれる!!これは、ファラデーの電磁誘導の法則というらしい。

ファラデーとは - コトバンク

しかし、これは、ずっと続くのか?電気が生まれ続けるなんて、エネルギーが増えるのは好都合な気もしますが、なんか物騒な気もします。

P-135

誘導電流は、コイルを貫く磁束の変化を妨げる向きに生じる

やっぱり、すぐ電流はとまるよう。これの方が安全💦これは、レンツの法則というようです。なんでもかんでも法則名ついてますね💦

レンツとは - コトバンク  

ちなみにIH調理器も、この法則を利用しているようです。

 

豆知識;直流・交流の争い

直流は名前の通りまっすぐ一方向に流れますが、交流は一定時間毎に方向が変わりつつ、流れるとか。

19世紀の初頭にアメリカで直流を使うか、交流を使うかの大議論あったらしい。なにせ、その後のデファクトスタンダードになるので、かなりの利権も絡みます。

かのエジソンは直流派だったとか。なにせ、直流関連システムに結構投下した後だったとか。結局、交流の採用になったようですが、その泥仕合がなかなかエグい。

エジソンとは - コトバンク

P-161

エジソンと交流のあった技術顧問(中略)は法律で電気死刑に交流を採用するよう主張し(中略)そうしておいて、死刑に使われるほどだから、交流は危険だとふれまわり

お金が絡むとは言え、魔女狩りにも似た理不尽な迫力を感じます💦

 

なにげに、この本。秀逸かも

おススメできるかも😊

 

また、次回。

 

#電磁学のABC

#エジソン

#レンツ

#ファラデー

#直流

#交流

スマホのテクノロジーもここから【ひとりで学べる電磁気学】すべては電子次第なの?

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

こんな地味な分野をしつこく読めるのは、やっぱり面白いんでしょうね。まぁ、人間の身体も、例えば細胞は37兆個とか60兆個とか聞いたことあります。原子はこれより、ずっと多いでしょうし、その全ての原子に、電子がインストールされているのですから、大事と言えば、大事💦反論できません💦

あと、携帯機器など電池🔋が活用できるものは直流を利用しているものの、送電など電力量の大きなパートは交流メインなことは、なんだか勉強になりました。

出典はアマゾンさん。

電磁気のお話は、宇宙のお話にも通じ、そして、業界のタブーにも、少し顔を出すそうです↓

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【目次】

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電子密度の雲

P-29

原子核からの電気力によって閉じ込められた電子は、空間に分布した雲のように表される

教科書なんかでは、原子の内部のモデルは

  •      原子核=太陽
  •      電子=惑星

みたいに、太陽系に似せて、原子核を中心に、その周りを電子が回っているような図を目にしました。

しかし、またまた量子論の出番。電子はいろんな場所に確率的に位置しているので、単純に回っているとは言い切れないらしい。ただし、原子核の周りに存在しているのは確からしいので、「電子(密度)の雲」と表現されているとか。理論に忠実と言えば忠実ですが、そろそろ面倒になった感もあります。

 

スマホへのコンデンサ技術の活用

例のタッチとかタップを実現させるための技術のことです。ただ、もう古いらしい。いまは主に、静電気を利用しているようですが、コンデンサという、よく目にするけれども、あんまりピンとこないトピックに焦点が当たっているので、ここでも触れます。

<コンデンサとは>

まず、コンデンサは何かという話から。

P-69

二枚の金属板を、一定の間隔で平行においだ装置わ平行平板コンデンサーと言う(中略)二つの板を極板と言う。一方の極板Aに電池の正極を、他方の極板Bに電池の負極をつなぐ。するとAには正、Bには負の電荷が溜まる。

とにかく、プラスとマイナスの電気が、それぞれの板に分かれて保存されるとか。さらに、

P-69

電気力線はAの正電荷とBの負電荷の間に張られて二枚の板の間に閉じ込められる。空間の狭い領域へ電気力線を濃縮する。

電気を集めて、しかも濃縮。電池そのもの。

<スマホへの応用>

P-68

タッチパネルの液晶画面のすぐ下には、二枚の金属薄膜が平行に置かれ、二つの薄膜の間に電圧がかけられる。そうすると、上の薄膜にはプラス、下の薄膜にはマイナスの電荷が向かい合った面に一様に分布する(中略)次に下の膜を固定しておいて液晶画面をタッチして、その力で上の膜をへこませると、その部分だけ下の膜との間隔が狭くなり、電位差が低下する。そこで、膜に沿って電流か流れる

なるほど。電流が流れる=電位差を作るという行為を、金属薄膜型二枚で実現させるのですね。なんとはなく、感心してしまいます💦ちなみに、この技術には名前がついていて、」抵抗膜方式」というのだとか。

 

「ジュール熱」とか「電磁誘導」とか、その語感が好き

P-88

ジュール熱; 電流発熱率(W)=電圧(V) ✖︎ 電流(I)

導体を電流が流れると、エネルギーが熱になって逃げる。これを消費電力というのだとか。この電気発の発熱が、ジュール熱なのだとか。

 

いつかは、電磁波の伝播速度=光速という方程式を解きたい

P-243

cは電磁波の伝播速度である。

シンプルに、光速算出の方程式の導き方が記述されてますが、なかなか、分かりません💦念のため、最終的な光速の方程式を下記します。

  •      電気の力を算出するのに必要な係数の「誘電率(ε=イプシロンという文字で代表されてます)」と
  •     磁気の力を算出するのに必要な係数の「透磁率(μ=ミューという文字で代表されてます)」を使って
  •      それらから、方程式を解いていくと、光速cが算出されて
  •      c = 1 ➗ √με

んー。先は遠そうです💦

 

神様はサイコロ遊びをなさらない

P-266

例えば電子の位置については、確率的にしか観測できない。アインシュタインはこれに不満で「神様はサイコロ遊びをなさらない」と言った。しかし、これは人間が自然を認識するやり方の限界を示すこととして受け入れざるを得ないのではないか

これは、量子論の親、ニールス・ボーア博士に放った言葉だとか。しかし、ボーア博士もさるもの。「神様のなさることに、文句をつけてはいけない」といった趣旨の反論をさらりと突きつけたとか。筆者も同様のようです。 

 

やはり電磁気は、一般相対性理論量子論の出発点

どうしても地味過ぎて、焦れったいところも多々あります。しかし、やはり、リスペクトすべき、そして、もろもろインスピレーションを与えてくれる、ステキなフィールドですね😊

 

また、次回。

 

#ひとりで学べる電磁気学

#コンデンサ

#アインシュタイン

#ボーア

#スマホ

【重力波で見える宇宙のはじまり②】小さなササヤキのような重力波。しかしブラックホールとも絡み、宇宙膨張の加速化にも無縁でない!

こんにちは、カタツムリ系です🐌

とても地味な、玄人好みの印象あった重力波。もちろん、重要なのでしょうが、いろいろ整理されてから、我々のところに届けて頂くことで、十分と思ってました。しかし、リアルタイムで追っかけても十分に面白い!これは、あたりのトピック‼️ずばり、宇宙最大の謎に切り込むエピソードです。

重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る (ブルーバックス)

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出典はアマゾンさん。

前回の記事です↓

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【目次】

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重力波のおさらい

P-22

重力波とは、電荷を帯びた物体が移動すると電磁波を生じるように、たとえば爆発などによる質量の移動が時空のゆがみを引き起こし、そのゆがみが、池に落ちた石が水面に立てるさざなみのように広がっていくというものです。

アインシュタインによれば、時空のゆがみか重力の正体のようです。それは不変ではなく、爆発なんかが起こると、さらにゆがむのですね。なんだか、雷が光った後で、ゆっくり伝わってくるゴロゴロという音のよう。ちなみに、2016年2月に初観測されたときは

P-23

13億年前に二つのブラックホールから放射された重力波

ここまでくると、我々とほぼ無関係な気さえ起こります。しかし、重力波研究の向かう先は、宇宙の誕生。距離はあり過ぎますが、我々の遠すぎる祖先のトピックなのです。

 

重力半径(シュバルツシルト半径)に関して少し

重力半径とは、天体が収縮して、その半径以下の存在になると、その中心からは光さえ脱出できないのだとか。

天文学辞典 » シュバルツシルト半径

ブラックホールとも大きく関連したコンセプト。ちなみに、太陽は約70万キロメートルの半径ですが、これが3キロメートルまで縮むと、こういう状態になるそうです。どうして、急にこのトピックを持ち込んだかというと

P-64

アインシュタイン一般相対性理論の最初の論文を発表してすぐに、その方程式の解がいくつか示されました(中略)論文の出版からわずが1ヶ月後

に、このシュヴァルツシルト半径シュヴァルツシルト解)を示したとか。普通に天才💦この事実に、あんまり驚いたので💦

 

宇宙の謎に関するアルアル

P-69

宇宙は謎に満ちており、皆さんがこれから本書を読み進める航海の中でも他の重要な疑問というものに出くわすことと思います。とはいえ、わからないことをわかっていないことであると正しく理解するということもまた、重要な一歩

前置きが長い💦

P-69

遠くの銀河か私たちから(光速以上の速さで」遠ざかることはあると思いますか?(中略)正解は「イエス

銀河そのものは動きませんが、宇宙の空間が@広がって”いるから、光速以上の速さもありうるとのこと。前も似たような説明を目にしました。食べ物をゆっくり噛んで食べないと子供は怒られるけど、オトナはよいのだというロジックと、あんまり差を感じられません💦

P-70

私たちは、地上でも実験によって、宇宙の膨張を観測できるでしょうか?答えは「ノー」です。

これは面白い!!要は宇宙の膨張によって引き伸ばされる効果よりも、重力による引力の効果のほうがずっと大きいということなんだとは思います。たとえば、料理をするときに、もし、膨張の効果のほうが大きければ、冷やして固めたプリンも、だらッーと、また広がるはず💦

 

誤解されやすいダークエネルギー(P-192)

誤解するもなにも、我々の知る物質よりもはるかに大きな質量をもち、真空に存在し、宇宙の膨張の加速を止める方向で働いているくらいは分かります。しかし、逆に言えば、そのレベルなので、誤解するほどの知識はないのですが💦

P-192

ときには物理学者も誤解しているケースがあるのです。たとえば、ダークエネルギーはある種の反発力であり、重力による引力に対する反作用として働いている、という考え方です。

え、違うのですか?理由として

P-193

そのように考えるなら(他のエネルギー成分が大きいために)ダークエネルギーの存在が無視できる初期宇宙では、宇宙は膨張せずに縮む

そうです。

P-193

こうした間違いは、宇宙そのものと、その中に含まれる物質を混同していること、もしくは、ある体積内の物体のような局所的な考え方と、宇宙の膨張率という全体としての時間変化の考え方を混同しているために起こります

むむむ。いつか、この説明会が分かるといいのですが💦では、実際何か?というと

P-192

ダークエネルギーは負の圧力をもっていなければならないのです

圧力?反発力とは区別しないといけないのですね。きっと。そういえば「縮耐圧(シュクタイアツ)」というのがあって、ブラックホール化する寸前の天体を支えているとか聞いたことがあります。

天文学辞典 » 縮退圧

これも「圧力」として、反発力とかと混同してはいけないんでしょうね💦

 

 

また、次回。

 

#重力波で見える宇宙のはじまり

#縮退圧

#アインシュタイン

#一般相対性理論

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#ダークマター

#ダークエネルギー

童話を書くホーキング博士【宇宙への秘密の鍵】ドラえもん的要素とバック・トゥー・ザ・フューチャー的設定が楽しい

こんにちは、カタツムリ系です。

なんと、車椅子の理論物理学者のホーキング博士は、ジャーナリストの娘さんと共著で、児童書まで書いているとか。なんと、たくさんのチャレンジをされる方でしょう。

そのタイトルは「宇宙への秘密の鍵」。

宇宙への秘密の鍵

出典はアマゾンさん。

専門家の方は「難しいことを、誰でも分かるような説明できて初めて意味がある」みたいなコメントをされます。言わば、そんな専門家としての究極のチャレンジではないでしょうか💦

ホーキング博士関連の記事です↓

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【目次】

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なぜ、子ども向けの物語を書いたのか?(本の帯から)

ホーキング博士が研究対象とされているブラックホールは、子どもさんにも人気高いとか。なので、いつも質問攻めにあうのだとか。

そして、子ども向けのSF小説は世の中に沢山ありますが、いわゆる「科学事実」についての本がないことに気づいたのがキッカケだそうです。

「科学事実」についての本というと、かえってわからなくなりますが、とにかく、「科学事実」にしっかり基づいた本がないということでしょうね。そりゃ、そうだという気持ちもあります。期待が過剰かも💦

 

人類が生き残るためには?(本の帯から)

ホーキング博士は、人類は宇宙に行かなくては未来はないと断言されていますね。ホーキング博士によれば、地球は

  • 小さくて
  • 急速に汚染され
  • 人口過密が進む 

ものと認識されていて、地球だけを見ていては、現代の問題を解決できないという信念があるようです。

問題解決にあたって、パイを広げるというアプローチですね。そうなれば、

  • 小さくもないし
  • 汚染されてないし
  • 未開の土地ばかり

なので、いきなり、上記の問題がクリアになります。

 

主人公ジョージのお隣に住んでいるのは、謎の科学者エリックは、バック・トゥー・ザ・フューチャー風

ほとんど、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」で、タイムマシンである「デロリアン」を発明した科学者ドクそのもの。ドクの活躍の記事です↓

このエリックが、デロリアンに似た「コスモス」という「どこでもドア」を持っています。今度は「ドラえもん」。いろいろ、忙しい💦

 

主人公ジョージの両親は、アンチ・テクノロジーで電話も持っていないというエピソードにエリックの目がキラリ。まさに、ドク風。

ジョージはエリックに言います。

P-28

僕の親は、テクノロジーが世界を支配するんじゃないかと考えているんです。だから、そういうものを使わないで暮らしていくべきだと思っているんです。科学や発見が生み出した文明の利器が地球を汚していると思っているからです。

エリックは、ここで、科学を疑うなんて怪しからんとは怒りません。

P-28

「ほんとうかね?それはじつにおもしろいことだ」分厚いめがねレンズのうしろで、エリックの目がかがやいた。

不気味に、こうした時代遅れ?のものの見方を喜ぶタイプ💦

 

この本のキーとなる存在「コスモス」。まさに、ドラえもんの「どこでもドア」風

P-50

ジョージの指がENTERと書いてあるキーを押した(中略)コスモスが電子音のファンファーレを鳴らして言った。「ヨウコソ宇宙へ」

コスモスはコンピューターなのですが、かなり優秀なAIという設定のようです。しかも、機能的には、ほとんど、ドラえもんの「どこでもドア」。

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ホーキング博士版どこでもドアである「コスモス」を狙う、ホーキング博士ジャイアン

学校の先生にグリーパーという渾名の先生がいます。ジョージがコスモスの落書きをしたページを見て、コスモスの存在を嗅ぎ取った切れ者であり、くせものです。

P-73

「そのコンピュータはどこにあるんだ、ジョージ?そのすばらしいコンピュータがどこで生きているのが教えなさい。これは、とても大事なことなんだよ」

と、グリーパーがジョージに迫ります。ジョージがはぐらかそうとすると

P-73

「ジョージ、気をつけろよ。十分気をつけたほうがいいぞ」

と脅迫。グリーパーは、かつてエリックと研究仲間だったのですが、その異常性から、仲違いしたという設定。

 

都度都度、挿入される宇宙知識のレベルの高さ

私がよく読んでいるブルーバックスのレベル💦

例えば、

  • P-39→月の大きさ、地球からの距離、引力
  • P-56→原子核や原子を構成する粒子
  • P-60→元素の質量数など
  • P-87→地球や太陽の温度など
  • P-95→冥王星 
  • P-107→質量など
  • P-111→彗星の数など
  • P-116→太陽系の構成

まだまだ続きます。

そう言えば、冥王星は太陽系の惑星から降格されるという大事件ありましたね。関連記事です↓

 

夢と希望の地球と宇宙

もちろん、高い高いハードルは沢山あります。しかし、地球と宇宙に夢と希望を失わない、強力な物語。まさに、手塚治虫先生の鉄腕アトム。気分の良い読後感。

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また、次回。

 

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#鉄腕アトム

アドベンチャーにB級テイスト加えました【インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国】B級ぽい宇宙人の不思議な魅力💦

こんにちは、カタツムリ系です。

その飛び抜けたアドベンチャーぶりで、オーディエンスを引きつけてきた、このシリーズ。

前作の「最後の聖戦」では、そのアドベンチャー度合いは、マックスの昂まりを見せました😊

https://katatsumurikei.hatenablog.com/entry/movie/hollywood/2019/01/05-2

一方、本作品では、如何にアドベンチャーものとはいえ、主役のハリソン・フォードも加齢しているのが、ヒシヒシ伝わります。でも、無類のアドベンチャーシリーズです。見ないではいられません💦

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【目次】

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お父さんとしてのインディ・ジョーンズ

前回の「最後の聖戦」では、次のような特徴をもつ、すっとぼけた、インディ・ジョーンズのお父さんが登場。このアドベンチャーシリーズに、軽快なアクセントを加えてくれました。

  • 気持ちいいほど、息子の気持ち無視 
  • まだまだ、お若い!!生々しい!!
  • 好奇心旺盛
  • 謎解き大好き

なんと、今回は、インディ・ジョーンズの息子が登場。インディ・ジョーンズにしてみれば、ちょっとしたアドベンチャーよりは、はるかにハラハラしたかもしれません。しかも、最初は我が子であることは知らない設定です。

しかも、かなりベタな展開が予定されていて

  • 自分の息子だと知らないとき)インディ・ジョーンズ他人だと自由生きろと励ますのですが
  • 自分の子だと分かると)急に学歴がどうのこうの、と言い始めます。

。。。。

キレキレのアドベンチャー物語が、急にお茶の間のホームドラマ感を出してきた感じ。アドベンチャー感失速💦

 

それにしてもベタなやりとり

まぁ、インディ・ジョーンズも大学の先生ですし、仕方のない流れかもしれませんが、あまりにヒネリのない親子間のやりとり。

しかし、思い返せば、このアドベンチャーシリーズも、沢山の工夫が散りばめられているとは言え、王道のヒーローもの。

偉大なるマンネリではありますし、偉大な作品はたいていマンネリな部分を共有しているはず。マンネリというと聞こえが悪いですが、要は、オーディエンスの需要に応える、キラーコンテンツを備えているということ。このアドベンチャー作品もしかり。

そう言えば、アドベンチャーではなく、ラブコメでも、そんな話をした記憶があります↓

ただ、作り手としては、どうしても多少、気取ると言いますか、アーティスティックな部分を試したい みたいなモチベーションが働くのかなと。アドベンチャーなり、ラブコメなりというカテゴリーを問わずです。

でも、そこを、ぐっと堪えると、このアドベンチャー作品のように、ロングランになるんでしょうね。日本で言えば「男はつらいよ」を思い出しますね↓「男はつらいよ」も、戦闘シーンこそないものの、寅さんの渾身のアドベンチャーの連続です顔

 

作品紹介

このアドベンチャーシリーズでは、ヒトラーなど、実際に存在した人物などを登場させたことはあります。

今回は、第二次世界大戦の後。アイゼンハワー大統領の名前が出てきます。

アイゼンハワーとは - コトバンク

そして、ここでは、ナチス・ドイツでなく、旧・ソ連との対決。

ソ連(ソれん)とは - コトバンク

旧・ソ連のスパイに捕まったインディ・ジョーンズは、アメリカ軍施設から、超自然的なパワーをもつとされる保管物を盗むよう指示されます。そして、ソ連との接触から、裏切り者扱いされることになります。

そんな争いの中、インディ・ジョーンズは、我が子と巡り合います。その母親、すなわち、インディ・ジョーンズの恋人が助けを求めていることを知り、ペルーに向かうことに。

そこでは、かつてない超自然現象に出くわすことになります。ここでアドベンチャーの頂点に。

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またまたファミリーの話

このアドベンチャーシリーズ前回作での、インディ・ジョーンズのお父さんの話が受けた?

今回は、なんと、インディ・ジョーンズの息子。

んー、前回は、このアドベンチャー作品に、よいアクセントを与えてましたが、今回は、ウエットなイメージがついた感じ。アドベンチャー感、やや失速💦

お父さんとしてのインディ・ジョーンズは、持ち味の少年っぽさが薄まっている感じ。このアドベンチャーの主役も、加齢には勝てないようです💦

 

めちゃくちゃ強い、オンナ殺し屋

強い。そして、冷酷。そして、このオンナ殺し屋自身が、かなりのアドベンチャーぶり。容赦ありません。

インディ・ジョーンズが、息子が登場し、アドベンチャー感失速した分、いつも以上に人間臭いので、その対比はビシビシ。

前作の悪いオンナ同様、光ってます。アドベンチャーには、必須の存在。

 

科学の時代の反映?!

このアドベンチャー作品の舞台となっている1950年代は

等々の開発とか、科学が注目を浴びていた時代。

同時に、ロズウェル事件(*)とか宇宙人といったオカルトにも注目されていた時代。

このアドベンチャーシリーズは、超自然的な要素も多いのですが、インディ・ジョーンズという個性の魅力にかなりを負っている、ある種、人間臭いアドベンチャー作品。しかしながら、いかに、アドベンチャー作品のとはいえ、今回、個人的には、やりすぎな展開が炸裂します。

好き嫌いでしょうが、やりすぎか、と。

でも、躊躇なく、やり切っている、もしくは振り切っているところは、圧倒されます。作品の内容だけでなく、制作陣の気合いもアドベンチャー的ですね💦

 

ロズウェル事件(*)

1947年にアメリカ軍がUFOを回収したとされる事件のこと。

さらには、このアドベンチャー作品では、他にも「エリア51」という、アメリカ軍の秘密基地なども取り上げられていたりと、なかなかサービスに富んでいます↓

次々と明らかになる「ロズウェル事件」と「エリア51」の情報 今後の動きに注目 | ザ・リバティweb

 

インディ演じる名優ハリソン・フォード76歳

まだ、頑張れるか?しかも、この作品は恋愛ものなど動きがあまりないものではなく、体を張るアドベンチャーもの。

しかし、ある報道によれば、次回作あるとか。

実現しますように!!

 

また、次回。

 

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【世界の仕組みを物理学で知る②】物理学で株価予測するのもすごいが、日常生活も相当支えている現実💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

かつての古代ギリシャでも、学問が机上の空論と批判されたので、ある学者が学問を使ってお金儲けをして、学問の有用性を示した例があるそうです(すいません💦出所は見つからず💦)

前回の記事↓で物理学者のウォール街で大活躍の件に触れました。

今回は具体的な物理学のパワーをみていきます。

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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ブラウン運動と株価が似ている。物理学で株価を予測出来る可能性

なんか覚えているんですよね、この「ブラウン運動」という名称。中身は知らないが、ただ名称だけ覚えているといえば、歴史だと中臣鎌足(ナカトミノカマタリ)。水に浸した花粉からでる小さな粒子がデタラメな動きをするという性質です。

ブラウン運動(ブラウンうんどう)とは - コトバンク

No.127

「物理学で株価を予測する」と聞いて、私がまずイメージするのは、「熱力学」だ。熱とは何かと言えば、運動エネルギーであり、粒子がバラバラに運動するということ(中略)この「ランダムに物が動くところ」が株価の動きに似ている

ちなみに、ブラックショールズ方程式という公式があり、株式の価格を算出する、難しいことで有名です。なんと、これは熱力学からヒントを得て作られたとか。

さらに、次のような物理学の株価予測への転用の可能性も。

  • 熱力学→粒子一つ一つの、ランダムな動きが熱となっていることから、株価の動き似ている
  • エントロピー→時間の経過に伴い、乱雑さが増す性質。株価の動きに似ている。
  • 統計力学→熱力学をマクロの観点から研究するもの。熱力学同様、株価の動きに似ている。
  • 量子力学→ミクロの世界での量子のランダムな振る舞いを研究するもの。株価の動きに似ている。ちなまに、量子力学量子論の関連記事です↓

 

世の中は電気で溢れている。物理学中の、電磁気学の知識が電気をコントロール

言わずもがな。スマホは電気で動いています。さらに、そのスマホは「波」という性質を持ち合わせているので、これを利用し

No.252を編集

  • ユーザー毎に周波数を変えて混線を防ぐ
  • 電波は壁を通り抜け長い波長で障害物も回避

 

自然にビルトインされている四つの力。物理学が解明。もしくは解明中

我々の周りで働くのは、重力と電磁気力。

  • 重力 →あらゆる物質をお互いに引き合うもの。
  • 電磁気力→いわゆる電気の力で代表されます。

また、原子核の周りで働くのは、強い力と弱い力。

  • 強い力原子核を結びつけています。強い力がなければ、原子核内にある陽子の陽子が同じプラスの電気同士で反発し、離れてしまいます。これを防ぎます。逆に、この力が無ければ原子核は成立せず、あらゆる物質は存在出来なくなります。
  • 弱い力→太陽がエネルギーを生み出す核融合をサポートする力。この力が無ければ、地球が太陽エネルギーを獲得できなくなる

 

まとめ

 以上のストーリーをまとめると、つぎのようになるか、と。

  • 物理学は、株価の予測など、経済にも貢献の可能性
  • 物理学は、スマホなど日常生活を支える電気をコントロール
  • 物理学は、重力・電磁気力・強い力・弱い力といった、宇宙の基本的な四つの力を解明、もしくは解明中

 

また、次回。

 

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