カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【宇宙の「果て」になにがあるのか②】気の遠くなるような話。神秘的でさえあるストーリー。

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

宇宙の「果て」を話題にするくらいですから、「時間」については触れざるを得ないですよね。さらに、「始まり」と「果て」はこの手の議論ではセットだそうですから、「始まり」にも配慮する必要でてきます。そして、また、極端な水準で「始まり」を見ていくことになります。

宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)

出演はアマゾンさん。    

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【目次】

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宇宙誕生当時の時間の水準感

まずは、宇宙「誕生時」から

P-97

もし時空が量子的に誕生日した宇宙が始まったのであれば、誕生直後の宇宙の典型的な時間スケール

を抑えていく必要があります。水準感とか、頃合いとか。

プランク時間

P-97

プランク時間といい、それは一秒を10の44乗で割った程度の時間である(中略)宇宙の典型的な時間スケールはこの程度

ここまでくると、重力も、量子的に振る舞い始めるという区切りの時間だとか。なお、プランク時間は、プランクスケールとも言うようです。

プランク時間(ぷらんくじかん)とは - コトバンク

しかも

P-99

ブランクスケールが重要になるのは宇宙誕生時だけだと考えられている

上に、

P-99

素粒子加速実験機で、現在のところ、最高エネルギー一万ギガ電子ボルトに到達しているLHCは、山手線の一周に匹敵する巨大な加速器

一周は27kmだとか💦

プランク時間の再現性

P-99

プランクスケールに到達するには、じつにこの1000兆倍にエネルギーを上げなければならない。粒子を加速する効率が変わらなければ、必要な加速器の大きさは約3000光年となり、これは太陽から銀河系中心までの距離の八分の一

これが何とかならないと、大統一理論とされる量子重力理論は完成が難しいらしい💦

 

星々の死

宇宙誕生時に触れたので、今度は、個々の星々の死に目を向けます。

P-161

太陽質量の場合、半径3キロメートル以下のサイズにまで潰れてしまうとブラックホールになるわけだが、多くの場合はその一歩手前、半径10キロメートルで重力崩壊が止まり、中性子星と呼ばれる星が誕生する

ちなみに、太陽の半径は70万キロメートル。

P-162

この星が重力に対して持ちこたえれる秘密は、1立方センチメートルに1兆キログラムという超高密度にある。

前回の記事↓を思い出すと、アインシュタイン方程式では、宇宙の時空の曲りくねり具合がすごいと、物質のエネルギー密度もすごいのだ、と。

【再掲】

 

今回の場合も、強烈な高密度になって(ここでは質量ですが、アインシュタインによれば、質量とエネルギー場合同じらしいので)、宇宙空間がかなり歪む。そうするとブラックホールができる、と。きちんとしたストーリー💦

 

宇宙の将来像

量子的に始まり、重力崩壊して大人しくなる星々。しかも

P-225

加速膨張を始めた宇宙

であり、星々が次々に終焉を迎え、そして宇宙の加速膨張によって、互いが遠くに存在するとなると、まさに寒い真っ暗な空間が続くでしょう。しかし、そんな究極的な終焉の前に大きな究極の危機があるとか。

P-228

人類にとっての究極の危機は、陽子崩壊であろう。

人間は37兆個とも60兆個とも言われる細胞をもち、その細胞は一体幾つの原子をもつのやら。そして、その全ての原子に陽子が存在します。そんな、陽子が崩壊するなら、それは、大ピンチです。しかし、

P-228

ある種の素粒子理論が予想するように、10の34乗年という時間が経つと陽子が崩壊してしまうのであれば、我々の生命活動を担う物質がすべて消滅してしまう

んー。もうその頃に、人類も「種」として終わり迎えてそうだし、だいたい、地球も太陽さえもなさそう💦

 

最後に

宇宙の果て、という語感からは「終末感」が漂っていますが、本書は、宇宙論の概観、すなわち、宇宙論の果てから果てを簡潔に解説されている感じ。どこか、開発者される感じもあり、読後感は、なんか清々しいですね。

 

また、次回。

 

#宇宙の「果て」なにがあるのか

#プランクスケール

【なぜE=mc^2なのか②】重力の正体。神秘性を奪う!!

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

アインシュタイン相対性理論には、ふた通りあって「一般相対性理論」と「特殊相対性理論」に分かれるのだとか。一般の方は「重力」メインで、特殊な方は「光」メインなのだとか。ここでは、専ら「光」推しでエピソードが進んでいきます。

なぜE=mc^2なのか?

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【目次】

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大前提のおさらい→光速は不変

P-70

光の速さはあらゆる観測者にとって、お互いの運動とは関係なく不変であるそうですり続ける

こう書かれていると、急に何の話題かさえ忘れてしまいそうですが、例の相対速度って言うのが、光には当てはまらないそうです。

  •     時速5キロで歩いている人が🚶‍♀️↓
  •     時速5キロの動く歩道に乗っかれば↓
  •     止まっている人からは、時速10キロ(=5キロ+ 5キロ)に見える

というアレ。え、それが、当てはまらない?!

極端な例ですが、光は光速で動くとして、光が動く歩道に乗っても、そのスピードは

   ✖︎光速  +  時速5キロ

   ○光速(時速5キロの足し算はなし

にしか見えないのだとか。本当?!

 

しかも時間と空間をワンセットに考えないと、逆に、ツジツマが合わなくなるのだとか

例えば、簡単なピタゴラスの原理を利用すると

  •    真北に時速5キロで歩いている人→(北)方面;時速5キロ(東)方面;時速0キロにスピードを分解できる
  •    北東に時速5キロで歩いている人→(北)方面;時速4キロ(東)方面;時速3キロにスピードを分解できる

という風に、速さを分解できます。これと似たようなことが、時間と空間で起こるのだとか。

  •     早く空間を動く(空間移動に使うエネルギー多め)→時間ゆっくり進む(時間移動に使うエネルギー少なめ
  •     ゆっくり空間を動く(空間移動に使うエネルギー少なめ)→時間早く進む(時間移動にはエネルギー多め

という仕組みなのだとか。

この考え方の延長線で

P-85

実在の物体は動くと同時に確実に縮む。奇妙な例だけど、全長四メートルの車が、奥行き三・九メートルの車庫に入ろうとしているとしよう。アインシュタインの理論は、車が光速の二十二%以上の速さで走っていれば、辛うじて車庫に収まると予測

時間と空間は一体で分離不可能なものとすると、「移動」にエネルギーを使いすぎた車体は、「空間」維持にエネルギーを配分しないので「縮む」のだとか。

量子論の「すべてのモノは、粒子であり、波である」のと同じくらいヘンテコ。しかし、量子論同様、この件も、キッチリ実験で確認されているようです💦

あと、ポイントは、光速に近い速さで動いている、すなわち、空間移動にエネルギーを割いていること。大して早くなければ、そう簡単には、車体と縮んでくれないとか。

 

時空の有り様がこんな風なら、数学がないと何もできなさそう💦

P-97

数学という言語が、物理学の法則の系統的記述にこれほど適しているのは奇跡と呼ぶほかなく、人間には理解不可能な、身に過ぎた贈り物だ

実体験から出た真摯な言葉なのだとは思います。しかし、物理学者の方は、スキを見せると、すぐ数学を褒めがちです💦

 

重力が神秘のベールを剥がれる?!

P-297

ニュートンは、次のように言うだろう。「地球は重力によって太陽の方に引かれ、その力のおかげで、宇宙空間へと飛び去ることなく大きな円を描いて動くのだ」(中略)太陽の重力を止めたら、地球は真っ直ぐにうち空間へと飛び去る

P-298

アインシュタインの説明は全く違い、次のようになる。「太陽は質量の大きな物質で、周りの時空を歪める。地球は時空を自由に動いているが、時空の歪みのために円を描くのだ

アインシュタイン宇宙を、ゴム膜シートのようなものに例えていたと聞いたことがあります。だから、質量が大きいと、その部分は大きく凹んで、周りのものが、その凹みに落ちていくように引っ張られる。質量が小さいと、そんなことにはならないと。

このニュートンアインシュタインの言葉の相違は、アインシュタインがちょっと重力について深掘りしただけ、単なる言い換えのような気もします。しかし

P-300

重力は純粋に幾何学的な性質と引き換えに捨て去られたのだ

ニュートンによれば、重力は「万有引力」などという表現もある通り、神秘的な感じさえする「力」でした。しかし、アインシュタインによれば、単なる宇宙の表面のデコボコを、仮に「重力」と言い換えただけ、と言い切ったような効果があるらしいです。

「神秘的な力」→「表面のデコボコ」ということ?!

それはそれで、面白いですが。

 

最後に

面白かった!著者のブライアン・コックスさんは他にもたくさん著書あるとか。こういう方には、たくさん書いて頂きたいものです。

 

また、次回。

 

#なぜE=mc^2なのか

#アインシュタイン

#相対論

#光速

#重力

#方程式

【なぜE=mc^2なのか①】優雅なアフタヌーンティー的相対論💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

オリジナルのタイトルも「why does E=mc^2?」。アインシュタインの相対論の、ど真ん中の方程式です。学校の英作文のテストだと、✖︎にされてしまいそうな英文ですが、オリジナルのタイトルが直訳されています。

読んでみて感じるのですが、テイストが、とても優雅。変に肩に力がはいることなく、かと言って、変に媚びることもなく、さりとて、決して白けたり雑にならず、優雅に科学を語ります。

著者のお二人は英国で活躍。ヨーロッパの方が本気で優雅に振る舞うと、なかなか手強い💦アフタヌーンティー的とも言えましょう😊💦

なぜE=mc^2なのか?

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【目次】

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E=mc^2のおさらい

<各項目の意味>

E; エネルギー

m;質量

c; 光速

<説明>

アインシュタインが、この世に送り出した、恐らくは世界で一番有名な物理公式。趣旨としては

✔️なんと、右辺の「質量m」は、左辺の「エネルギーE」に変換されるとか。

✔️もちろん、左辺の「エネルギーE」が、「質量m」に変換されるという「逆の流れ」もアリだとか。ということは、エネルギーを与えれば、モノは重くなるのですね?!

 

机上の空論でないことと、優雅さと

P-36

卓越した物理学者リチャード・ファインマンは、かつて次のようなことを言った。あなたの説がどれほど美しくても、あなたの頭がどれほど良くても、あなたが誰であろうとも、その説が実験結果と食い違っていれば、間違っている

どんなにビューティフルで、ごもっともな、ご高説も、実験というフィルターを通して初めて、その意味が認められるという厳密さが、科学にはあるそうです。要は机上の空論は意味がない、現実の世界で機能して初めて意味があるという、それなりに「俗っぽいこと」が語られているのです。しかし、この引用を聴くと、なんだか、昔のヨーロッパの叙事詩でも聴いているような優雅さです。

 

そんな優雅さも、そろそろ終わりだとか💦

P-40

21世紀の科学者としては、19世紀初期をついつい羨望の目で見てしまう。ファラデーは深遠な発見をするのに、欧州原子核研究機構(CERN)で一万人もの科学者や技術者と共同で働いたり、二階建てバスほどもある宇宙望遠鏡を地球の周回軌道に乗せたりする必要はなかった

そう言えば、未だにノーベル賞は団体というより、個人もしくは少人数のチームにしか授与されないのだと耳にしたことがあります。卓越した発見や発明は、卓越した個人が生み出すものというイメージがあるのでしょう。ファラデーは19世紀の実験物理学者で、電気に関する重要な発見をした方。

それにしても、CERN (@スイス)という巨大な実験場では、一万人も働いておられるのですね。もっとも、そこでは、ほぼ光速に近いスピードを出すことのできる、地下100m、全長27kmの大型加速器があるそう。バケモノのような装置ですね。たしかに、人海戦術にならざるを得ない規模という感じはしますが。。。アインシュタインみたいに、鉛筆と紙とパイプがあればいい、というような牧歌的なシーンはもう無いのですね。

ファラデーとは - コトバンク

CERN(せるん)とは - コトバンク

 

優雅、優雅とは言ったものの

ちなみに、筆者のお二人はマンチェスター大学の教授。本書を優雅と言いましたが、マンチェスターは、一度訪れたことありますが、かなりな工業地帯。

あたりが似ています。やや、ガサガサしてました💦

 

次回投稿に向けて

アインシュタインの相対論だけでも、お腹いっぱいなのに、優雅だけど欲張りなこの本。相対論の解説もしつつ、量子論もところどころ登場します。そして、方程式。どこかの博士がおっしゃってましたが、

  •     科学の方程式をきちんと理解するに越したことはないが
  •     とりあえずは、だいたいのイメージが沸けば十分
  •     例えば、分子に「v(速度)」があれば、そのケースでは、スピードが早ければ早いほど、プラスの影響が大きくなり
  •     例えば、分母に「t(時間)」があれば、そのケースでは、時間がかかればかかるほど、マイナスの影響が大きい

くらいで合格点だとか。そのマインドで行きます💦

 

また、次回。

 

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【量子力学のからくり②】スターウォーズのヨーダのような量子力学💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

先に、光電効果という、光の進入vs電子の反発というテーマについて記事しました。理屈はなんとなく分かりましたが、残念ながら、その重要性がイマイチ消化不良💦趣旨は

    ✖︎ 電子=波

    ○電子=波であり、かつ、粒子

であるということ。さらに、量子力学における波は、この本で「幽霊波」なんて呼ばれてます。この後も、この幽霊的トピックが連続します💦

量子力学のからくり―「幽霊波」の正体 (ブルーバックス)

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【目次】

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波動方程式という幽霊派を算出するツール

波動方程式の、かなりの簡略版を記載すると

P-102

Ψ = Acos(ωt - kx) + iAsin(ωt - kx)

こうなるらしいです。あんまり、よく分からないのですが、とりあえず、どんなものか知りたいので記載💦

ポイントは、左辺の第2項に複素数「i」があること。二乗するとマイナス1になるという、幽霊のような数字。名前も「虚数」。なんだか密教の呪文のよう。

密教(みっきょう)とは - コトバンク

そして三角関係のサイン(sin)こコサイン(cos)があるので、あの一定の間隔でクネクネする波の形が出てくるのでしょう。

P-110

波動関数は「見ようとすると消える幻の波」

P-111

波動関数が「幽霊波」である(中略)ただ波を数学的に表したに過ぎないのです。波動関数がもたらす回折縞や干渉縞を見ることはできても、波動関数そのものを見ることはできません

なんか、量子力学の本を読み始めた時の記憶が蘇ります。全てのモノは、粒子であり、波であるときいた時のこと。とりあえず馴染んで行こうと思いました。今も同様💦

 

不確定性原理

<一応、定義めいたものから>

P-181

位置の不確定さΔxも運動量の不確定さΔpも測定誤差を表すものではなく、この自然に属するものであるということです。したがって粒子の位置とその運動量は同時に正確に決定することは原理的に不可能

テクノロジーの問題かと思いきや

P-181

原理的に不可能なのですから、いかに測定技術が発達しても不可能

らしいのです。

<どうして、そんなことが?>

ここからは、かなり推測が入ります。観測の際には、顕微鏡を使う訳なので、光を当てることになります。そして、光の波長(波の山から山の長さ、もしくは、谷から谷の長さ)の一つ一つで、観測対象を捕まえるらしいです。さらに、電子は光より波長が短いらしい。したがって、

  •     位置の精度を上げるには→小さな小さな電子にピンポイントで光子をぶつける→位置は分かる→しかし、電子の位置を一瞬かつピンポイントで見ているので、視野は狭く、スピードは分かりようがない
  •     スピード(運動量)の精度を上げるには→ちょっと俯瞰してみないと(距離が把握できないと)スピード(=距離➗所要時間)は分からない→そんなに電子から離れると、もともと極少の電子ゆえ位置はボンヤリ

という風に整理しています。でも、これだと、原理的に位置と運動量は同時に正確に把握できないということには繋がりません。単に、技術の問題ということになってしまいます。分からないものですねぇー汗

 

この「幽霊性」が、多元的宇宙論を準備します

波動関数の確率的解釈というのは、波のいろんな状態が(確率の高い低いはあるとはいえ)並立的にあり得るので、その波の変化を記述するツール。いろんな状態が並立的にある、すなわち、我々の世界、我々の宇宙が並行的に存在しているという解釈にまで発展したようです。分かってはいましたが、理屈に加え、数学的にもかなりの蓄積があるようですね。なかなか奥深く、なかなか興味が失せません💦

 

また、次回。

 

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#波動方程式

#行列力学 

#多元的宇宙論

【量子力学のからくり①】現代物理のレジェンド

こんにちは、カタツムリ系です🐌   

この本の筆者の山田克哉博士。ブルーバックスでたくさん上梓されています。

  •     時空のからくり 
  •     真空のからくり
  •     光と電気のからくり
  •     E=mc^2のからくり

などなど。

不思議と「相対論のからくり」がありませんが、おそらく、上記の「からくり」シリーズが相対論の解説になっているからでしょう。そんな方がとうとう出された「量子力学のからくり」。簡単なはずはありませんが、この方、明らかに、サイエンスを愛してらっしゃいます。一般の人々にサイエンスを易しく解説するという位置づけであるポピュラーサイエンスの本ですから、サイエンスを嫌いな方に書いてもらっても仕方ないのは確かてす。それにしても、十分に愛を感じます。この本にも、そこそこ、見慣れない数式は登場します。しかし、意外と目を背けることがありません。単に、先生が好きだと、その方の授業をちゃんと聴けるという、古典的な心持ちの話かもしれません💦それでは、現代物理のレジェンド「量子力学」のカラクリに、絡んでいきます😊

量子力学のからくり―「幽霊波」の正体 (ブルーバックス)

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出典はアマゾンさん。

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【目次】

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量子力学ノーベル賞をとり、量子力学と折り合いの悪かったアインシュタイン

そうなんですよね。アインシュタインは相対論でノーベル賞を取ったわけではないそうです。光電効果という量子力学系のテーマでノーベル賞の対象になっています。もちろん、政治的な背景もあったようです。

そんな

  •     ノーベル賞に関わる曰く付きでもあり
  •     現代のテレビ・ビデオカメラ・太陽電池・光センサーなどにも利用され
  •     量子力学系のテーマでもある

光電効果」をまずは確認します。

これだけの経緯があるのに(あったからこそ?)終生、アインシュタイン量子力学と折り合いが悪かったよう。その曖昧さが嫌いなんだとか。ある種の美意識から曖昧さを遠ざけたかったようです。ここまでくると、科学者もアーティストっぽい💦

 

光電効果という賢そうなテーマ

いろんなところで、このテーマは書かれています。おそらく、数式とかを含めて説明しだすとかなり、難しいのかもしれません。ただし、考え方だけだと、意外とシンプルそうに見えるのは不思議です。

P-40

金属面に光が当たるとほとんど間を与えず、瞬時に自由電子が金属表面にから出てきます(中略)自由電子はエネルギー(運動エネルギー)を持っていますが(中略)光の色によって、自由電子のもつエネルギーが異なっている

まぁ、光があたると、押し出されて電子が出てきて、エネルギー毎に色が異なるまでは、すんなり理解できます。とりあえず、これを光電効果というらしい。すごく、普通。

P-40

金属面に照射する電磁波の振動数fがある値以下になると、照射する電磁波をどんなに強くしても一個の自由電子も金属表面から出てきません。逆に、振動数の高い電磁波である紫外線を照射すると、その強さがゼロでない限り、どんなに弱くても金属表面から電子が出てくるのです。

ここですね。ポイントは。振動数が鍵だと。ちなみに、光の強さは振動数に関係していると思ってましたが、上の文面見る限り、どうやら関係らしい???

流れとしては、電磁波を波と考えると矛盾があるという話らしいのですが

P-41

電子が、進入してきた光(波)から外に飛びだせるほどの十分なエネルギーを受け取るまでには時間がかかります(中略)しかし実際の光電効果においては光が金属に当たると瞬時に電子が飛び出てくる

この波であるはずの光にアタックされたら、もっと電子は、ゆるゆる出てくるし、おかしいと。

P-42

光が電子にぶつかるとときには、波としてぶつかるのではなく「粒子」としてぶつかり、光の持つエネルギーが瞬間的に電子に引き渡されると考えると辻褄が合う

あんまり、大きな問題には感じられませんが

  •    理論として成立させるなら、矛盾はなくす必要あるし
  •    それに光電効果が、電子の反発が対象だとすると、その反発スピードが予想とかなり違うのは都合悪いでしょう
  •    さらに、現在は光センサーなんかに利用されていて(コンビニの自動ドアとか)それらがちゃんと動くようにするには、大きな矛盾はたしかにマズイですよね💦

 

波と粒子の違いは如何に重要か

電子を波というだけでなく、粒子としても認識すると、色々説明がつくのは分かりました。残念なのは、そんなに重要?!というところが消化不良なところですね。まぁ、おいおい、追いついていきたいと思います💦

 

また、次回。

 

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【エネルギーとはなにか】太陽=神

こんにちは、カタツムリ系です🐌  

 

ムーの三上編集長が「ムー的物理」なんていう本を出して頂けていないかと願っているのですが、なかなか実現しません💦ついては、引き続き、地道に関心のあるタイトルの本を探していきます。

今回は、恐ろしくストレートに「エネルギーとはなんだろう?!」というタイトル。たしかに説明できません。どうして、1足す1は2になるのかを説明できないように💦

エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる (ブルーバックス)

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【目次】

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いきなり結論

P-7

地上で利用しているほとんどすべてのエネルギーの源が太陽であることがわかっていただけることでしょう

エネルギー保存の法則で、エネルギーは全体として、増えも減りもしないとすると、太陽は「神」ですね。古代エジプト人が「太陽神」として崇めたのも、うなずける話。

太陽神(たいようしん)とは - コトバンク

 

熱的死というノストラダムスの予言的イベントはいつ?!

P-37

これ以上仕事を引き出すことができなくなるまで温度を均一にする方向に向かいます(中略)宇宙のこの運命は「熱的死」と呼ばれています(中略)この熱的死は何億年も先のことです

全く宇宙にエネルギーがなくなって、何も動かなくなる時期のことかなぁ、と理解していますが、そんな地獄は何億年も先のことらしい。

弥勒菩薩(ミロクボサツ)さまも現れる頃でしょうか。たしか、お釈迦さまが亡くなって、56億7千年後に出現されるらしいので。

 

ノストラダムスとは - コトバンク

弥勒菩薩(ミロクボサツ)とは - コトバンク

 

E=mc^2ふたたび

P-44

「まったく動いてなくて、しかも外力も働いていない」すなわち「ポテンシャルエネルギーを持たない粒子」が(中略)E=mc^2で表現される大きなエネルギーを有している

あんまり気にならなかったのですが、そうですね。モノは、運動してなくても、高いところに位置していなくても、ただ、じっとしているだけで、実は莫大なエネルギーを持っている、という風にも解釈できるそう。んー、納得😅

 

トンネル効果。名前はなんだか間抜けですが、どうやら超常現象のようなものらしい

P-100

トンネル効果とは(中略)障壁を超えるだけのエネルギーをもっていない粒子でも、ある確率でその障壁をすり抜けることができる

もう、テレポーテーションとか、どこでもドアのレベルの話ですね。んー、ムーっぽい。ムー的。

 

最後に

最新の宇宙論を理解できている人はあまりいなさそうなので(私もそうですが)、このトピック、あるオカルト系映画のシナリオと説明しても、まったく違和感ありませんね💦

 

また、次回。

 

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【量子力学が語る世界像】暑くておかしくなったのか、ハチャメチャであり、無邪気な世界がてんこ盛りです💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

よく理解していないのにナニですが、その、あまりに人間臭い部分に惹かれて、量子力学の知識の仕入れにいそしんでいます。

もちろん、すべてのモノは「ツブ(粒)」であり、同時に「ナミ(波)」なんていうハチャメチャを言っている時点で、日常生活の感覚とは全く接点がありません。

しかし、そのハチャメチャさ(学問的根拠に基づいているので、本当はハチャメチャではないのでしょうが💦)には愛嬌を感じます。また、その無邪気さ(日常感覚からはかけ離れていても、ちゃんと考えていけば、宇宙はいくつもあると考えざるを得ないよね😙と断定するところ)にも愛着を覚えます。

量子力学が語る世界像―重なり合う複数の過去と未来 (ブルーバックス)

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【目次】

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量子力学というと、かなりアカデミックなイメージあります。しかし、実際には、かなり実用的らしい

P-22

実は量子力学という一つの「計算方法」が確立したといったほうが正確だろう

P-80

物理学のみならず、化学、生物学、電磁気学原子力工学、そのほか多くの分野で自然の基本法則として使われてきた。現在の工業技術も、電子や原子、分子といったものがかかわるものはすべて、量子力学もとづいて考えられている

「計算方法」と言い切ってますねぱっと見、人間から大きく隔たりのあるように感じれる考え方です。しかしながら、単なる「計算方法」で、かつ、人間の役に立っているとか。理屈の突破すぎる点と、地に足のついた役立ち方をしている点のギャップで、なぜ量子力学がこんなに注目されているかが分かりますね。

 

量子力学には「根本原理」感ありますが。。。

P-80

量子力学がこの世の根本原理だとしたら、原子ひとつひとつのみならず、それから構成される物体、人間、天体、そして宇宙全体も同じ原理で説明されるべきもの(中略)この多世界解釈に到達した

量子力学は、すでに人間社会に役立っていて、その効用は確認されています。そんな量子力学から導かれる多世界解釈」。なんか高尚な原理なのでしょうか?!

 

いえいえ、単に、真面目に無邪気に考えをまとめただけ

P-82

多世界解釈(中略)これを「量子力学を真面目にとる解釈 “take quantum mechanics seriously interpretation”」と呼んでいるくらい

P-149

コペンハーゲン解釈では「観測のときに波の収縮ということが起こるので、マクロの世界は必ず一つしかない」と主張する。しかしこれではマクロの世界が一つしかないということを説明するために、ほとんど同じことを意味する「波の収縮」という仮定をもちだしているに過ぎないという感じもする。多世界解釈では何も仮定しない。したがってマクロの世界でも複数の状態が共存している

モノはいつもは「ナミ(波)」であるのに、人が観測すると、その瞬間に、キュッと縮んで(波の収縮)「ツブ(粒)」になるという、従来の理屈は無理有りませんか、という疑問の提示です。ごもっとも😙

それに比べると多世界解釈」は肩に力を入れず、普通にさらっと考えます。「ナミ(波)」は「ナミ(波)」のまま。すなわち、複数の世界が「ナミ(波)」のように、並行的に存在しているのだと。頭では分かりますが、胃にまでは落ちていないです💦

 

しかし、あまりに何でもありじゃないですか?

P-233

「神様はサイコロをふらない」という皮肉が、アインシュタイン量子力学に対する気持ちをよく表している

かつては神様は万能で、なにごとも、神様によって、厳格に定められているという考えが強かったようです。だから、量子力学のこんな「なんでもあり」スタイルには、かのアインシュタインもオカンムリだとかまるで、神様がモノゴトをサイコロ振って適当に決めているなんて、ケシカラン!と。

これに対し、量子力学のリーダーたるボーア博士は「神様のいうことにケチつけちゃいけない」みたいな言い草で交わしたそうです。

ボーアとは - コトバンク

 

アラレちゃんのような魅力

冒頭でも触れましたが、

○そのハチャメチャさ

○その無邪気さ

は、私にとっての、量子力学の魅力ではあります😙ドクタースランプ・アラレちゃん😎

Dr.スランプ アラレちゃんとは - コトバンク

 

また、次回。

 

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