カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【ラスト・サムライ】注目!男も惚れるオトコ。そして、見せ場多過ぎ。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

 

ごちゃごちゃごちゃごちゃ説明は

この映画に関しては、必要ないかなぁ。

 

掛け値無しに面白い!!

 

あと、見せ場多過ぎる!!

 

おすすめポイント
 

①日本の外から見る「武士道」がカッコいい            

      → 武士そのものも古く馴染みが薄い上に

           武士と対極?の草食男子が

           許されている時代に、武士道が映える

           わけありません!

 

           でも、信念と真剣勝負をまとった

           武士道は限りなくカッコいい!

 

②祖国アメリカで夢破れた男が、武士道で蘇る

    再生の物語

      →なんとアメリカでは、南北戦争という、

          内乱の真っ最中。かのリンカーン

          北軍のリーダー。

 

リンカーンとは - コトバンク

 

          そこで傷ついた男が、遠い極東で新たな

          人生を見つける、希望の物語でも

          あります。

 

明治維新のヒーローもハリウッドの手に

     かかると、新鮮な魅力

    →こんな颯爽として、しかも儚い武士は

       日本人でも、なかなか描くの難しそう💦

 

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」と

いうところを、スナップ・ショット的に

ピック・アップしていきます。

 

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅

しないことも💦

 

 

ざっくりした紹介

アメリカの内戦である南北戦争に参加した、トム・クルーズ演じるオールグレン。

 

戦争とは言え、自ら下した酷い仕打ちに良心の呵責が酷い。

 

そんな中、近代化を目指す日本から軍の教官としてリクルートされたもの。

 

日本に派遣され、軍の教育にあたるが、不平士族のグループの襲撃に遭い、そして、囚われる。

 

しかし、そのグループのトップは、勝元と言い、恐らくは西郷隆盛を彷彿とさせる。彼は、オールグレンを殺さず、武士の世界をありありと見せる。オールグレンは、そこで息づく精神性の高い生活に魅せられる。

 

そんな中、廃刀令という武士の心を奪う命令が政府から出て、これをきっかけに全面戦争に。

 

オールグレンは、勝元率いる反政府軍につくが、敗退。しかし、生き残って、明治天皇に拝謁した彼は、勝元の生き様を称え、日本で見つけた仲間の元へ去っていく。

 

ラスト サムライ (字幕版)
 

出典はアマゾンさん。

 

南北戦争での仕打ちに悩む、ナイーブなトム・クルーズ

 

演技の幅が広いとは言え、やっぱり、トム・クルーズさまは、直情径行で、かつ、ナイーブでなくては。純粋モンスターでなければ!!

 

南北戦争というアメリカ史上、もっともおおきく、そして残酷な戦い。高潔な志をもって、参戦したが、その現実をみてハートブレイクする若者を演じるトム・クルーズは圧巻!!

 

武士道とは名誉ある最期?!

 

私は間違っても武士道にマッチするタイプではありません。そのせいか、特に憧れもありません。

 

でも、ここに現れる明治維新後の武士の気高さと高潔さは、眩しいばかり。

 

西郷隆盛をイメージしたであろう勝元が、不平士族を率い、近代兵器を誇る新政府軍に、全身全霊で立ち向かい、そして死を迎えます。

 

元は武士だったであろう政府軍の兵士も、勝元の、潔いまでの最期に、脱帽。
 
そして、ひざまづいて、こうべを垂れるシーンは、思うに、映画史上でも、最高に美しいのでは!?

 

そこでは、なによりも、名誉(の死)を重んじる価値観が支配的。

 

「武士道」という、明治時代の本があります。日本文化の理解促進を目的として、時の知識人が著したもの。

 

その冒頭「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」。

 

んー、毅然としたオトナの世界。

武士道 (岩波文庫)

武士道 (岩波文庫)

 

出典はアマゾンさん。

 

艶やかなトムのサムライ姿

トム・クルーズの纏う、甲冑は伝統的なもののようにみえますが、意外とカスタマイズされている?!

 

トム・クルーズの武士の姿は、ドレスアップしているのか?!と思うくらい、似合っていて、しかも華麗。 

 

見応えあり。

 

 

オープニングの古事記引用

 

古事記の一説(イザナミイザナギの神が剣で、日本の国土を生成したと信じている人々の住む国)を引用する形で、日本の国柄を紹介。

 

古事記(こじき)とは - コトバンク

 

日本は神秘の国であり、精神性の高い人々が住んでいるという「神話」を予感させるオープニング。   

 

そこで出会うのは、物質的な黄金の国(ジパング)ではなく、気高く、黄金の精神性をもつ国。

 

ジパングとは - コトバンク

 

日本の美の強調

 

次のような美しいシーンが矢継ぎ早に現れます。

○戦闘シーンの馬の艶やかさ

○戦闘シーンの、鮮やかで、そして深い緑

○華麗に散る桜。いつも散っています。勝元が

    死ぬ時もやはり、桜は散っています。🌸

 

製作者は日本を愛してくれているのかもしれません。

 

 

また、次回。

 

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