カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

金田一耕助【悪魔が来たりて笛を吹く】脱オカルト宣言!!

こんにちは、カタツムリ系です🐌

すごいタイトル!!凝ってますねー。

西洋の探偵モノみたい。

 

おすすめポイント

①戦後すぐの物騒な世相を反映

      →作品中では「天銀堂事件」とありますが

          これは、実際に起こった事件をヒントに

          しているよう。

          俗世間とは、いつも全く関与しないよう

          に見えた金田一耕助シリーズ。

          ヒットしたせいか、ちょっと、現実の   

          事件も気にしたりしてます💦

②手がかりの大げさ具合は健在!!

      →殺人事件の手がかりとなる手紙に

         「悪魔が来たりて笛を吹く」との文言

         が。

         いつもながら、大げさ。

③いつにない丹念な捜査

       →もちろん、毎作品、金田一耕助は丁寧で

           ロジカルな捜査を実施してます。

           しかし出張捜査だと、やや、流しがちで

           殺人現場にフォーカスしがち。

           でも、今回は、神戸の須磨なんかの

           出張捜査には、かなり時間割かれて 

           ます。風景アピール?!

           

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」と

いうところを、スナップ・ショット的に

ピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅

しないことも💦

 

作品紹介

高級宝石店「天銀堂」で起こった大量毒殺事件。

その犯人に疑われた、元・子爵のフルート奏者は自殺。

しかし、自殺したはずの子爵の目撃情報があり、彼を追うために過去の動きを探っていくにつれ、彼が残した手がかりに遭遇します。

古い名家に影を落とした事件の真相に迫る金田一耕助

悪魔が来りて笛を吹く【リマスター版】 [DVD]

悪魔が来りて笛を吹く【リマスター版】 [DVD]

 

出典はアマゾンさん。

 

実際の事件をモデルに

作品中では、天銀堂事件から、ストーリーが始まります。昭和22年の設定。

同じ年に、宝石店というロケーションこそ違いますが、帝銀事件という銀行で起こった事件をモデルにしているとか。

帝銀事件(ていぎんじけん)とは - コトバンク

特徴は大量毒殺。

戦争に負けてすぐの時期に、毒殺。そして、大量殺人。殺伐とした世相という舞台設定。

公開当時は、まだ戦後を覚えている方も多く、ベトナム戦争の悲惨な印象も強かったようです。そんな環境も、この作品を盛り上げる要素となったことでしょう。

ただ、今は、あんまりピンとこないのは仕方ないところ。

しかも、毒殺犯人の手口があんまり初歩的で、そこは、すこし、調子狂います💦

 

手がかりとなるワード薄め💦

オカルトテイストが薄めなせいでしょうか。他の作品と比べてしまうわけですが、手がかりとなるワードが、どうもスマート。もしくは薄め。いつもの、おどろおどろしさ、まがまがしさが、不足気味です。

読み上げると格好いいのですが、やっぱり薄め💦

例)

悪魔が来たりて笛を吹く

○悪魔ここに誕生す

○悪魔の紋章

まぁ、全体的にスマートな演出なのに、ここだけ、「八つ墓村」とか「鬼首村(オニコベムラ)」なんていう響きは、浮いてしまうでしょうね。

過去の金田一耕助作品を見過ぎた影響かもしれません💦

  

また、次回

 

#金田一耕助

#悪魔が来たりて笛を吹く

#横溝正史

#古谷一行

#ミステリ

#オカルト

#帝銀事件