カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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金田一耕助【黒猫亭事件】トリックで勝負!! 今回の投稿はネタバレ気味💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

いやぁー、ちょっと凝り過ぎくらい、凝ってます。

最近だとリアリティーショーのように、変に作り込まず、あるがままが受け入れられ易い環境にあります。

でも、ここでは、これでもか!というくらい作り込んでます。職人芸!!それは、それで評価したい!

 

 

 

作品紹介

生活難で、建設業を営んでいる先輩の家に転がり込んでいる金田一耕助

そんな先輩が付き合っている女性の殺人事件が発生。

その女性には夫がいて、その夫も不倫、その女性が気になっている寺の住職さん、金田一耕助の先輩が絡み合い、しかも、完全犯罪を狙うミステリー。いろいろ、ややこしい💦

黒猫亭事件 [DVD]

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出典はアマゾンさん。

 

最初から死体に惑わされます

黒猫亭というのは、金田一耕助の先輩が付き合っている女性の営むバー。

殺人事件なので、大なり小なりショッキングなのは当然ですが、黒猫亭の裏庭で、女性の死体が見つかります。

しかも、顔も指紋も判別できない状態です。金田一耕助シリーズは殺し方がエグい場合でも、人物の特定はできる範囲。今回は、存在自体を消す残酷さ。

しかも、これも大きな大きなトリックの環の、一つのパーツです。

女性の死体は

  •         黒猫亭の庭で発見され
  •         黒猫亭経営の女性も失踪中なので

当然、金田一耕助の先輩が付き合っている女性と思われがちです。しかし、これが、トリックなのです。

 

死体には、一人二役のトリックが

金田一耕助の先輩が付き合っている女性は、一人二役を演じています。

しかも、自分は死んだことにして、架空のもう一人の自分を生かすという徹底ぶり。

見事に、人工的に、別人になりすますという離れ業をやってのけてます。

 

それは「バールストン・トリック」という名前まで付けられてます

実は、バールストンという言葉は初めて耳にしました。ミステリー界では「あるある」の用語だとか。

真犯人は死んでしまったように見せかけて、容疑者からはずすという、手法らしく、ここでも採用されてます。

これが黒猫亭の庭で見つかった死体です。

パールストン・トリックの説明。ちょっと下にスクロールの必要性あります→ハ行

 

トリックに貢献しそうで、逆にあまり貢献しない「黒猫」の存在

黒猫なんて言うと、どうしても不気味なイメージがあります(最近、猫好きなので、個人的には当てはまらないかも💦)。しかし、事件の起こるバーの名前の「単なる一部」以上の意味はありませんでした。

黒猫なんていうと、エドガー・アラン・ポーというアメリカ人作家の作品名にもあります。如何にも、なにかのメッセージが秘められているように思えて仕方ありませんが、ほんとに単に店名の一部でした。仕掛けが多過ぎて、疑い深くなっています。

ちなみに、エドガー・アラン・ポーは、推理小説を作り出した人だそう。さらには、明智小五郎を創造した江戸川乱歩(エドガワランポ)さんの名前は、この「エドガー・アラン・ポー」をもじったものということです。

エドガー・アラン ポーとは - コトバンク

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)とは - コトバンク

 

また、次回

 

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