こんにちは、カタツムリ系です🐌
前回投稿の本シリーズの第1作は、若干、暗いムードが支配がちでした。。。
しかし、この第2作目から、製作陣がエンターテイメント性に突然目覚めたかのような出来栄え!!
この作品からは、昔の言葉でいう「活劇」、今風?に言う、アクションとかサスペンスの要素がふんだんに盛り込まれます。
エンタメを心ゆくまで味わえます😌
【目次】
おすすめポイント
①一周回ってカッコいい作戦名
→軍隊の方は、作戦に名前をつける習慣が
ある?気取ったケースだと、1991年の湾岸
「砂漠の嵐作戦 」と名付けられたとか
個人的には、この「雲一号指令」という
プロジェクト名は、大好物です💦
②神戸という国際的なロケーション
→今では想像できないくらい、外国は遠い
存在だったのが伝わります。ここでは
外国は敵ですが、どこか憧れがあるのを
感じます。例えば、フランスのマルセイユ
あたりを思わせる、遠い国のイナセな
「港町感」がすごい💦
③市川雷蔵演じる椎名次郎(旧姓は三好) の上官、草薙(クサナギ)中佐の浪花節
→全てを捨てて、国に尽くせ?
自分を殺せ!との中佐の教え。
とはいえ、椎名次郎の母親が危篤と聞く
と、愚直なほど大量の輸血を。こんな、
頑固で一本気な男の人は、戦前の日本には
たくさんおられたんでしょうね。
今の日本とは、別の国みたい💦
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
神戸港沖で新型爆弾を積んだ船が爆破。最新のテクノロジーの損失だけでなく、陸軍の若手エリートという人的資源も多く失うことに。
陸軍内部の情報漏洩を重くみた上層部は、神戸憲兵隊(軍隊内の警察的組織)と中野学校に調査を命じることに。
椎名次郎は、同じく中野学校卒業生の杉本と捜査にあたることに。
日本の敵国のスパイが仕掛ける情報戦は熾烈を極め、あらゆる階層に忍び込んでいることが徐々に明らかに。
事は緊急を要するが、そんな時、椎名次郎の母親が危篤との知らせが。
国への忠誠を誓った彼は、そんな連絡には見向きもしない。
そんな全身全霊の捜査によって、ついに敵と対峙するとになります。結果は?!
出典はアマゾンさん。
北京に向かう途中で、日本に折り返す椎名次郎。世界を股にかけるビジネスパーソン感💦
鉄道で、陸路を一路、北京に向かう椎名次郎。航空機による移動がそんなに一般的ではないとはいえ、鉄道は航空機より、スピードの点で劣るはず。
しかし、鉄道技術は当時のハイテク。今の飛行機と同じような、もしくはそれ以上の位置付けだったろうと推測されます。
しかも、そんな移動中に、日本へ帰れとの電報が。電報も、まだ当時、ハイテクだったはず。
世界を股にかけて、ハイテク交通手段の鉄道で移動しつつ、ハイテク通信手段の電報で、行く先の変更を命じられるシーン。
今だと、ロンドン出張中に、超小型高性能VRで連絡あり、すぐさまニューヨークに移動するようなイメージでしょうか。
おそらく、超エリートの、最高にカッコいい姿だったのでは?!
「外人(ガイジン)」さんが、決して仲間ではなく、とても距離を感じさせる、正真正銘の「ガイジン」さんだった時代。ちょっとリッチな舶来感も感じさせます
本作品は1966年の作品。
教会の神父くらいしか主たる外国人は出てきません。しかし、そんな彼は、ある種の羨望も含めた、外国人への特別視しないではいられないマインドセットを強く感じます。
「ガイジン」って、感じ。
敵国の人とは言え、敵対視しているというよりは、やはり、仰ぎ見ている感じ。
戦争に負けて20年くらいだと、まだ敗戦の記憶が新しく、アメリカも絶頂期の頃で、かなりのパワーがあったのでしょう。
この頃の日本人の内弁慶具合は、今の日本とは、別の国のよう。
#市川雷蔵
#日本スパイ
#雲一号指令