こんにちは、カタツムリ系です🐌
日本スパイ、椎名次郎の獅子奮迅の活躍にもかかわらず、戦局は一層、悪化の途を辿ります。
しかも、敵国も、より大物を日本との情報戦のために、ぶつけてきます。
前作まで、体当たり的な立ち回りも多かった、このシリーズ。しかし、この作品では、知恵比べでの勝負が目立ってきます。情報戦。頭脳戦です。今の漫画家さんの高い技術なら、本作は劇画化・漫画化も十分ありです。テイストとしては、島耕作的です😊「最後の昭和的サラリーマン」の島耕作。恋愛も仕事もガツガツです💦七三分けなところも共通点💦
【目次】
おすすめポイント
①静かで優雅な日本
→ロケーションは軽井沢。今でも避暑地と
として有名ですが、この作品での静けさと
優雅さは秀逸。
鳥のさえずりが、本当に似合います。
②島耕作っぽく、なんだかんだで、色恋の力を使って、女性の力を入れて借りることに
→外務大臣経験者の高倉邸に短期滞在した際
彼の娘、美鈴(ミスズ)から好意を寄せられ
ます。
高倉から情報をとるべく、美鈴をガッツリ
利用します。筋は通してますが、硬派の
椎名次郎だけに、ちょっと違和感。
なんだか、島耕作を思い出しました💦
③若き、故・野際陽子さんが醸し出す、気だるいオーラが印象的
→男爵未亡人。生活にも困らず、遊び好き
なのに、折からの戦争で、世の中が窮屈に
なってくるのを憂いている女性。
逆ハニートラップで、椎名次郎の罠に
はまります💦
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
赴任地の中国で、椎名次郎は突然拘束されます。敵国に情報を売った廉で、日本に送還、刑務所送りになります。
刑務所では、有力な政治家で、外務大臣経験者高倉との親交を深めます。が、突然、解放されます。
全ては椎名次郎の上官、草薙(クサナギ)中佐の工作。日本の機密情報が、親英米派の高倉から漏れている懸念あったことから、椎名次郎をぶつけたもの。
捜査は難航を極め、情報管理の杜撰さを日独伊三国同盟のドイツから、叱責されます。
国のプライドをかけた情報戦に、椎名次郎は新たに挑むことになります。
出典はアマゾンさん。
敵を欺く時は、まず味方から
刑務所から解放され、見知らぬ身元引受人に連れられる椎名次郎。すると、彼の上司たる草薙(クサナギ)中佐が、宴会場で、一席設けて待ってます。
そこで、中国での拘束かは、日本での刑務所送り、そして、外務大臣経験者の高倉との同部屋といった一連の流れは、予め目論まれたものであることが説明されます。
円満に会食は終わりますが、椎名次郎は、刑務所で、拷問も散々味わうことに。そんなに簡単にスルーできるもの?!
英国諜報機関の極東キャップ「キャッツアイ」
ここ一番のハイライトに関係するネタバレになるので、サラッと。
椎名次郎が関わってきたスパイ合戦は、いわば、局所的な戦い。
今回は、なんと、英国諜報機関の極東エリアのトップが乗り出してきています。いわば、英国諜報機関も、本腰を入れてきた証拠か。
そんな大物だけに、外務大臣経験者の高倉の近辺にもアクセスできるほどの政治力をもつ、したたかな存在。
椎名次郎は、彼の正体を見破りますが、それも、大物ならではの、カモフラージュが明らかになります。
大舞台での、ここ一番の、大立ち回り。
第二次世界大戦に突入するプロセスのリアルさ
飽くまでスパイ活動からの観点ですが、リアルさは一級。ドキュメンタリーのようです。
#市川雷蔵
#日本スパイ
#密命
#外務大臣
#キャッツアイ
#野際陽子
#ドキュメンタリー