カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【ボーン・スプレマシー】ノマドライフ・ノマドワーカー的路線まっしぐら💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

切れ味とスピード感を失わぬまま、第2作目に。そして、主人公ジェイソン・ボーンの、決して人生を謳歌することなく、ただただ、割に合わないノマドライフぶりも健在です。

殺人ロボットにされて、その記憶さえ失った主人公ジェイソン・ボーンの悲痛な叫び声は誰にも届きません。悲しき自分探しを続ける彼。ひとり悩み、降ってくる火の粉を振り払うだけの彼。悲劇と言えば悲劇。ただし、彼自身が、肉体的にも精神的にも強過ぎて、誰もかれを止めてくれません。苦悩しつつ、本能で動いてしまうのは、アメリカ・テレビドラマの「24」の主人公である「本能の人ジャック・バウアーにも似ているところあります。

出典はアマゾンさん。

おすすめポイント

①さすらい感・ノマド感が素晴らしい

    →本人はハッピーではないでしょう。

        いわゆる根無し草で、気のおさまる瞬間が

        ない。

        原作本があるようで、ロバート・ラドラム

        の「殺戮のオデッセイ」。

殺戮のオデッセイ〈上〉 (角川文庫)

殺戮のオデッセイ〈上〉 (角川文庫)

 

出典はアマゾンさん。

        オデッセイとはオデュッセウスの英語読み

        で、ギリシャ古代文学の主人公。苦難の中

        で、ひたすら漂う人の代表格。

        ノマドライフの最右翼💦

        作者も、ジェイソン・ボーンを休ませる

        気は全く無いようです💦   

オデュッセウスとは - コトバンク

②ボーン追跡班の責任者のCIA担当官が、前任者を上回るキレキレ

   →上官に対して、ガシガシ、ハードル高めの

       許可を取り付ける姿は小気味いい。

       なんだか、出来る女の人は格好良く

       見えます。

③CIAベルリン現地事務官のニッキーとの再会

   →このシリーズを通して、キーとなる女性。   

       しかし、自らあれこれ動いたり考えたり   

       というよりは、大人しく献身的に尽くす

       タイプ。

       かと言って、報われるでもなく、なんだ

       かんだ言って、いつも、事件の渦に、過酷

       な形で、巻き込まれます💦

     

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介

インドのゴアに恋人のマリーと暮らすボーン。失われた記憶を取り戻そうと苦悩の日々。それなりに平和な生活の中、追っ手が現れ、結果、恋人のマリーが殺される羽目に。ボーンは再び対決の場に戻ります。ベルリン、ナポリミュンヘン、モスクワなど各地を転々とするボーン。いつしか、かの殺人計画「トレッドストーン計画」に迫ります。

ボーン・スプレマシー (字幕版)
 

出典はアマゾンさん。

 

インド・ゴアでの恋人マリーの死。ボーンが再び人間離れした存在に戻ります。

心優しいマリー。ボーンの恋人。

自分の命を脅かす存在を相手にしているボーンゆえ、身体的な攻撃も厭いません。

そんな彼を落ち着いて諌める彼女。

そんな心休まる瞬間に、マリーが、ボーンの目の前で射殺されます。

ギリシャ悲劇のような緊張感と静謐さを感じさせる印象的なシーンでした。

 

ドイツ・ミュンヘンでのキレキレ・バトル。もはや人間ではなく、マシーンの動き。

これぞ、格闘シーン。

寒い季節に、生活感のない部屋で繰り広げられる、スピーディーで、そして無機質な、格闘しシーン。

静かに、そして、深い印象が残ります。

 

モスクワでの悲しい告白。ボーンが、ちょっと人間に戻った瞬間。

自分探しをやめられないボーン。もちろん、自分探しとはいえ、なにか夢を求めて、前向きなノマド的にさすらうのとは話が違います。自分の消えた記憶を追うという、エグイ自分探し💦そして、突き止めたとしても、決してハッピーにはなりません。

モスクワに向かったのは、かつて、自分が任務で命を奪った家族への謝罪。

無機質過ぎるパーソナリティが前面に出てしまうボーンの、少しだけ垣間見える人間的な弱い部分。

尾を引く寂しさですね。モスクワの雪にぴったりの、哀愁あるシーン。

 

また、次回

 

#ボーン・アイデンティティ

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