こんにちは、カタツムリ系です🐌
眠狂四郎の生きる時代は、天保の改革で知られる老中・水野忠邦の時代と被ります。
新撰組と眠狂四郎
水野忠邦の没後12年ほどして、新撰組は創設されます。眠狂四郎の破天荒な生き方だと、そこまで長生きできなかったかもしれません。
眠狂四郎の破天荒な人生の出発をかざる、第1作目に関する記事↓
単なる個人的趣味で、新撰組を出して欲しかったのは確かです。とはいえ、いわゆる宿敵がいると、ストーリーが盛り上がることを期待してのことです。
あと、新撰組関連で気になるのが、ゲームの「風雲 新撰組」。なんと、完成度が高いのでしょう💦 あと、沖田十三が魅力的😊
眠狂四郎の愛刀と沖田十三の愛刀
ちなみに、タイトルの「円月斬り」とは、眠狂四郎の必殺技「円月殺法(エンゲツサッポウ)」からとったもの。 眠狂四郎の愛刀は無想正宗。対する沖田十三の愛刀は菊一文字則宗。
【目次】
おすすめポイント
①ゴリゴリの権力争い
→日本だけでなく、次に誰がトップに着くかは、無用の混乱を防ぐために、予め決められているもの。日本の天皇だと、例の皇室典範(コウシツテンパン)で、皇位(コウイ)は男系で長男からと決まっています。
他には、例えば、イギリスでも、王位継承法というのがあって、安定を図っています。
しかし、次々とそうした候補を暗殺して、将軍のポジションを、獲得しようとする、エグさ、そして生々しさ💦そんな俗っぽい世界に、まるで世捨て人の眠狂四郎が挑みます。
②名刀「無想正宗(ムソウマサムネ)」の不幸さ
→世捨て人のような眠狂四郎ですが、刀のメンテは几帳面らしい💦
有名な刀職人に、眠狂四郎が刀のメンテを依頼し、刀を受け取るシーンがあります。そんな刀職人は、無想正宗のクオリティには感心しつつ、怪しい雰囲気を嫌っています。また、将軍のポジションを狙い、辻斬りをする片桐も、やたらと欲しがる無想正宗。たしかに、みんなを不幸にする「妖しい刀」です💦眠狂四郎にこそ相応しい。
③むき出しの派手さを競う時代でなく、静かに主張する、風流さこそ大事な時代
→いつものことですが、眠狂四郎の羽織る、着物のイナセなこと。羽二重(ハブタエ)という種類だとか。
しかし、真っ黒の着物に、真っ白な帯。地味だけど、でも、ひっそり、静かにクオリティが光ります。センスいいかも。眠狂四郎ならではの、ファッション。
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
将軍家斉の血を引く片桐高之は、次期将軍の座を狙っていた。しかも、辻斬りを働くモラルの低い人物。その辻斬りの場に眠狂四郎も遭遇し、片桐から命を狙われることに。将軍のポジション獲得レースに血道をあげる片桐は執拗に眠狂四郎を襲い、最終対決に持ち込む。怒り狂う眠狂四郎。
出典はアマゾンさん。
コメを買い占めて市場操作し、将軍家とも繋がる商人。武士の時代の終焉を確信💦
類は類を呼ぶ、の言葉通り、なんでもありのやり方で将軍のポジションを狙うセレブ・グループ(片桐高之)と、その地位を将来的に利用しようとして近づくビジネスマン(江戸時代だと、商人)が登場します。しかも、この商人、コメを買い占め、完全に市場を操作します。今だと、独占禁止法ど真ん中でしょうか。しかも大物ゆえ眠狂四郎と互角に渡り合います。
そんな、資金力と市場操作するパワーをもったグループが、権力側と結びつこうとするなんて、いずれは、もっと上のポジションを狙っているのかも。実際、この商人「武士の時代は終わる」と言い切ってます。
お前には過ぎた刀だ。無想正宗が泣く。
将軍のポジションを無理くりに狙う片桐から、眠狂四郎への、刀を譲ってほしいというリクエストされたのですが、その回答。平明な言葉ですが、眠狂四郎からでると、刃(ヤイバ)のような、セリフの迫力。
老中・水野が派遣する隠密
最終局面。片桐グループと死闘を演じた眠狂四郎の前に黒装束(クロショウゾク)のグループが出現します。
将軍の後継候補の連続する怪死に不審なものを感じた老中・水野忠邦が放った隠密(オンミツ)と呼ばれるスパイでした。やもすれば眠狂四郎をも手にかけんばかりの、権力の不気味さを感じさせる、抜群の演出💦
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