こんにちは、カタツムリ系です🐌
有名な俳優さん達が、再三挑まれてきた、この魅力的なキャラクター、眠狂四郎。Gacktさんも、舞台で挑戦されています。
とは言え、なんだかんだ言って、市川雷蔵版「眠狂四郎」が、個人的には、秀逸度ナンバーワン。作品を経ていくのに応じて、オカルトっぽく、テイストも濃く濃くなっていく本シリーズですが、本作品は、まだシリーズ第2作目。なんだか、清々しいところも好ましい😊同時に、周りには、敵、敵、敵。まるで、荒野行動💦
しかも、この荒野行動、URLにもある通り、オリジナルのタイトルは「knives out」。ナイフを取り出す、という意味もあるでしょうし、人に恨みをいだく、といったニュアンスもあるようです。
THE KNIVES ARE OUT | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
【目次】
おすすめポイント
①いつもはニヒルでシニカルな眠狂四郎。しかし、いい人、気骨(キコツ)の人には滅法、弱い。
→バッサバッサと人を斬る眠狂四郎。口から
でるセリフもイチイチ皮肉たっぷり。そん
な彼ですが、いい人には如何にも弱いらし
い。如何にも実直そうな老人がいて、生活
苦から坂道上りの補助をアルバイトとして
生計を立てる男の子に仕事を与えて、さら
には、お菓子でも奢ろうかとする場面を目
撃すると、もう、放っておけなくなったよ
う。こういうのを弱点と言うのでしょう💦
②江戸趣味全開。
→正月を彩る、次の光景が次々と目に入ります。
- 着飾った着物
- 凧揚げ
- お宮参り
- 美しい富士山
- 川を渡る小舟
- カモメの鳴き声
江戸の粋で風流な世界が全開😊
その、あまりな、はまり具合に江戸とは
正月とのことという気がしてきました。
③一休さん的アプローチ。一休さん的ほがらかさ。
→危険が迫っているので、珍しく護衛しよう
かという眠狂四郎からの申し出。しかし、
老人はきっぱり断ります。天下の往来(=
公道、くらいの意味)で何しようが私の勝
手だと。あまりの愚直さに老人のファンに
なった眠狂四郎は、それで引き下がらず、
勝手に老人の前を歩きます。老人が何して
いるのか、邪魔だと文句言えば、私も天下
の往来を歩いているだけ、私の勝手だ、
と。なんか「ハシを渡るべからず」的な
一休さんのトンチでも聞いているよう💦
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
正月の神社で正義感の強い老武士に会う眠狂四郎。その老武士は、要職たる勘定奉行を務める朝比奈伊織。財政難から、経費節減を徹底させるあまり、敵をたくさん作ることに。そんな孤独でかつ気骨のある朝比奈の護衛を買ってでる眠狂四郎であったが、政治的な駆け引きのど真ん中に、巻き込まれることに。
出典はアマゾンさん。
正月が本当に正月🎍らしい😊
財布を落としたふりをして、健気な少年に話かけようとする眠狂四郎。少年から、声をかけられて、たしかに落としたようだと答える眠狂四郎。どうして、自分で気がつかなかったのか?と聞かれて「富士に見とれていた」と。富士も美しいし、正月も美しいし、このセリフも美しい。ちょうど、この頃の日本の浮世絵なんかかヨーロッパでヒットし「ジャポニスム」(フランス語)と呼ばれるブームがあったそうですか、このテイストは、ヨーロッパでも通じるらしい💦
【ジャポニスムとは】 JAPONISM 20TH ANNIVERSARY | ジャポニスム20周年 スペシャルコンテンツ
緊縮財政。これに比べればアベノミクスはもっとマイルド?!
いつの世にも、国家はお金に困っているようです。しかし、この頃はアベノミクスもなく、武士はただ手をこまねいているだけ。
そんな中、勘定奉行(カンジョウブギョウ)という、今で言えば、財務大臣が、一切の忖度を捨てて、経費節減を徹底します。しかも、聖域がなく、将軍の娘の費用もガリガリ削ります。いわば、フルボッコという状態。武家の政治の終わりに危機感をもった正義の振る舞いなのですが、動機の美しさだけでは、人は動いてくれぬようです。しかし、以前は賄賂(ワイロ)政治と批判され、最近は、経済に明るい先見の明をもった政治家とみなされているらしい田沼意次も結局は、大きな成果なく失脚。押しても引いてもダメなのなら、結果、ダメだったのかも💦
https://kids.gakken.co.jp/jiten/4/40026740.html
眠狂四郎、毒を吐く@真剣での果たし合い
生きるか死ぬかの場で、突然に、眠狂四郎がニンマリ笑います。相手から何だ?と聞かれて
「お主の吐く血反吐(チヘド)は、さぞ、どす黒いであろうと思ってな」
と返します。彼の毒は一級品です。今回もセリフのキレが素晴らしく、眠狂四郎節(ブシ)が炸裂です。荒野行動的💦
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