カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【ゼロからわかるブラックホール】「宇宙の墓場」から「宇宙のレジェンド天体」へ。重力波経由で宇宙誕生の瞬間を。多元的宇宙も視野に。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

もともとは、月刊ムーの三上編集長がメイン・スピーカーとなって、月刊ムーの楽しみ方を解説するユーチューブ投稿「ムーチューブ 」が面白い!と思って始めた物理関係の読書。

特に、マルチ・バース、日本語に直すと「多元的宇宙」が刺激的でした。要は、宇宙とか世界は一つじゃない!というセオリー。そんな観点からすれば、ブラックホールは、マルチ・バースへの入り口のようなイメージあり、マルチ・バース熱を、さらに加熱してくれそうです。そんなこんなで本書↓

出典はアマゾンさん。

 

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【目次】

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ブラックホールは、今や花形?!

P-4

当初は暗く冷たい天体と考えられていたのが、今では宇宙で最もパワフルな天体の1つとされています。実はブラックホールは、宇宙で最も明るく輝き、超高速で物質を放出していることがわかってきたのです。その驚異のパワーは、星や銀河、宇宙全体の構造に影響与えたとさえ、指摘されています

この文章、意外というか、デタラメにさえ近いイメージあります。なぜと言えば、モノはもちろん、光も吸い込まれたら出られなくなるという説明が一般的だったのに  

  •      明るく輝くの?!
  •      物質を放出までするの?!

なんて、キャップあり過ぎです。この謎解きはおいおいやっていきますが、コペルニクス的転回のような、変身ぶりですね💦

コペルニクス的転回(コペルニクスてきてんかい)の意味 - goo国語辞書

ブラックホールの規模感は?

P-18

地球の場合、半径約9ミリメートルまで押しつぶすとブラックホールになります(中略)太陽の場合は半径3キロメートルまでつぶすブラックホールになります  

ブラックホールなんて言うと、なんとなくスターウォーズ的に壮大なものをイメージしがちです。でも、地球がブラックホール化するのは、9ミリメートルとコンパクトなサイズだそうです。悪くはありませんが、なんか拍子抜けに近い脱力感あります💦でも、天体がギューッと収縮して出来上がるものだと言っても、あまりに極端💦

 

どんな天体も自由自在に押しつぶせる訳でもなく、質量の大きさに応じた、それぞれの将来像があるらしい

P-75 

<星の進化>

太陽程度の質量                    →  白色矮星

太陽の数倍〜数十倍の質量  →  中性子星

太陽の十数倍の質量             →  ブラックホール

質量が大きいほどギューッと押しつぶした時の、密度が高いせいなんでしょうねぇ、質量が大きいほどブラックホールになりがちらしい。

 

ブラックホールの規模感は分かったものの、明るく輝いたり、X線を放射したりするとの説明に引っかかってます💦

P-82

恒星からブラックホールに向けてガスが流れ出していることがわかります。ブラックホールの強力な重力が恒星の大気をはぎ取っているのです。このガスは(中略)ブラックホールの周りをぐるぐる回ります(中略)このガス円盤こそがX線放射の起源なのです。ブラックホール自身は暗黒ですが、その周りのガス円盤が光り輝いている

ブラックホールが強力だから、周りのものをどんどん引き寄せるものの、宇宙全体を吸い込むわけではありません。引き寄せはするけど、吸い込むまでにはいかない範囲があるはず。そのどっちつかずの状態のモノが、ガスとなってブラックホールの周りをウロウロしているらしい。そして輝くらしい。じゃあ、やっぱりブラックホールはなんでも吸い込む暗黒で、見えたりはしないんですね。ブラックホールの周りが光っているのですね。

 

超巨大ブラックホール!!

P-138

およそすべての銀河の中心には超巨大ブラックホールが潜んでいます

ここでもブラックホールの吸引力には限界あることが分かりますね。全ての銀河の真ん中には、超巨大ブラックホールがあるなら、周りの全ての星が吸い込まれないとおかしいですもんね。

 

ブラックホールをめぐるエピソード

P-233

およそ光速まで加速した超高エネルギーの粒子どうしを衝突させる実験をしています。実験の主な目的は「余剰次元」を検出することです。この宇宙は一見、四次元空間(空間三次元➕時間)のように思えますが、実際はそれ以上の次元がある可能性があり、それを確かめようというのです

最近の物理業界は、何かと言えば、粒子を高速でぶつけ合いたがります💦

P-233

実験の副産物としてミニブラックホールが誕生する可能性が指摘されました

あー怖い。ちなみに、スイスにある大規模な物理実験施設が、このミニブラックホール疑惑?で、裁判沙汰になったこともあるとか。そりゃ、実験施設の周囲の人にとってみれば、気軽にミニブラックホールを作ってもらっては困りますよね💦

 

新たな武器。重力波

P-255

放射された電磁波は周囲のガスによって吸収されてしまう(中略)それに対し、重力波は減衰することなく伝搬するので、厚いガスに埋もれたブラックホール誕生の瞬間を直接見ることができる

重力波」というと聞き慣れませんが、重力にも「波」の性質があり、それが漸く検出されたのだとか。「重力」はとっても弱い力ですが、その貫通力と到達力はすごいらしい。なぜって、ブラックホール誕生の瞬間を見るためのツールになるらしい。面白そうですが、もう訳が分かりません💦

 

また、次回。

 

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