こんにちは、カタツムリ系です🐌
「魔性」という言葉。本シリーズに、本当に馴染むテイスト。以前にも「魔性剣」という作品ありました↓
本シリーズの骨太いところは、いつもストーリーに縦糸と横糸を用意している、重層的な作品の作り、という印象が強いです。縦糸というのはメインテーマで、本作品なら、隠れキリシタンの幕府との闘いであり、ほかの作品なら、藩内の勢力争いとか、幕政改革のゴタゴタとか。横糸は、メインテーマとは別に追求されるサブテーマ。本作品なら、眠狂四郎の出生の秘密が如何に明かされるか。そんな用意周到なスタンスが、本シリーズに深みを与えているようです。
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【目次】
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おすすめポイント
①眠狂四郎誕生の秘密
→なかなか明かされません💦しかし、馴染み
の女性から、どんな生まれかと聞かれて
「俺が一番喋りたくないことを聞いた」と気
色ばむことに。
何にも関心を持たない眠狂四郎の、唯一な
弱点?トラウマ?
②悪魔崇拝
→冒頭から登場。どうやら眠狂四郎の生い立
ちとの関わりを暗示するよう💦しかし
この悪魔崇拝のシーン。CG無しで、よく
こんなに雰囲気だせるなぁ、とも感心し
ますし、また、CGは不要なのかも。
③ジャズ・バッグバンドのバック演奏
→当時の流行り。文句なしに格好いい😊当時
はいろんなところで使われたらしいです
が、例えば、仮面の忍者赤影のバックミュ
ージックもビッグバンドの演奏が光りま
す。特に「白影のテーマ」😊
出典はアマゾンさん。
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
かつて江戸幕府の隠れキリシタン弾圧は激しく、その頂点として、天草四郎率いる島原の乱が起こります。
そんな天草四郎にポルトガルから贈られた金のマリア像が、幕府から朝廷への贈り物にされることになりました。そんなマリア像の安全を託された眠狂四郎は、島原の乱の残党たる黒指党からの執拗な襲撃に晒されることになります。
出典はアマゾンさん。
黒指党(クロユビトウ)という隠れキリシタンの地下組織
江戸幕府による激しい隠れキリシタン弾圧で有名な「島原の乱」。 天草四郎の名前も有名です。そんな天草四郎にポルトガルから贈られマリア像を狙っています。そんな負の歴史を持つ組織が先鋭化し、カオス化するさまは、おどろおどろしい。
名ゼリフ集
①幕府から朝廷に贈るマリア像のデリバリーを依頼されて、眠狂四郎が一言。
私はゆえあってキリシタンには、いささか敵意を抱く者。マリアの像を守るために剣をふるうなど途方も無いことと申し上げておこう。
たしかに「憎しみ」とか「敵意」という、眠狂四郎には、あまり感じることのない「人間」の側面、しかし「負の」側面が伝わってきます。
②道端で当然、浪士たちに囲まれた眠狂四郎。闘いを前にしたやりとり。
(浪士)されば覚悟はできておろう。
(眠狂四郎)あいにく。私の命を奪いたがっている御仁(ゴジン)は少なくない。従ってそちらから理由を聞かせてもらわねば覚悟はしかねる。
(浪士)ワタクシの理由はない。これまでの悪行の報いと思え。
(眠狂四郎)それも一応の理由ではある
これから剣を交えようという人たちのやりとりではないですね。なんかのゲームのルールを事前確認でもしているよう💦
③護衛していた女性に、護衛を途中で切り上げることを宣言。そんな態度に、女性かは「父との約束は?」と聞かれて
約束だの義理だの人並みの生き方には目を背けることにしている
④神という存在を自分の都合で使い回す黒指党のトップを批判してのやりとり
見ろ。神を信じ、神の加護をひたすら念じてきたものが 、ことごとく屍(カバネ)と化した。これでもまだ神があると言い張るのか
また、次回。
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