こんにちは、カタツムリ系です🐌
ホーキング博士の本は、とにかく容赦がないイメージありました。要は、議論のレベルの高さ、数式の使用頻度に容赦がないという意味です💦同じく理論物理学者のペンローズ卿↓と組んで研究したこともあるそうですが、この方も、やはり、容赦ありません💦
そんな思いがあったので、文庫本化されているほど一般化した書籍とは言え、恐る恐る手に取りました↓
出典はアマゾンさん。
私の先入観はことごとく間違いで、強烈に面白かった‼️この書籍が刊行されたのは1988年ですが、全世界で一千万部売り上げたとか😊
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【目次】
- 最初は軽く、物理ジョークから
- カール・セーガンというテレビでも有名だった物理学者のまえがきから。この本をひとことで。
- ニュートンの万有引力とリンゴ
- 無限とか時間とかに関する、昔の賢人の解答例
- 相対論には、ヒルベルトというドイツの数学者と公表時期を競争していたと聞いたことあります(一般相対論)。同じく絶対時間の放棄も数週間遅れでフランスの数学者が指摘したとか(特殊相対論)
- ホーキング博士による、一般相対論の独自過ぎる?!解釈
- 最後に
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最初は軽く、物理ジョークから
以前に記事↓。個人的には、嫌いじゃありません💦ちなみに、原子や中世子が、主人公💦
カール・セーガンというテレビでも有名だった物理学者のまえがきから。この本をひとことで。
P-11
これはまた、神についての書物でもある〜〜ひょっとすると、神の不在についての本かもしれないが。(中略)彼は神の心を理解しようとくわだてたのである。この努力から導かれた結論は少なくともこれまでのところ、まったく予想外のものだった〜〜空間的に果てがなく、時間的にはじまりも終わりもなく、創造主の出番のない宇宙。
ニュートンの万有引力とリンゴ
ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いついたというのは、いかにも盛った話っぽい。第一、出来すぎた話ですし、他にも、例えばアダムとイブが食べてしまったのはリンゴということになっていますが、聖書には「知恵の樹」の果実としか書いてないようです。とにかくリンゴというアイテムを使っておくと、なんか、格好がつくのかな、と。
P-23
ニュートン自身は、重力の着想を得たのは坐って”黙想にふけって”いたときで、”リンゴの落ちるのがきっかけになった”としか述べていない
あれ、ちゃんとリンゴもエピソードの中で、いいポジション占めてますね💦
無限とか時間とかに関する、昔の賢人の解答例
P-28
宇宙を創造する以前には、神は何をしていたのだろうか?こうたずねられた聖アウグスチヌスは(中略)時間は神の創造されたこの宇宙の属性であり、宇宙の始まる以前には時間は存在しなかった、と。
ほかには「そんなくだらない質問をする輩のために、地獄を用意していたのだ」と言ったとか言わなかったとか。読む人が読めば違うのでしょうが、私には、一休さんのトンチとあまり変わらない印象しかありません💦
相対論には、ヒルベルトというドイツの数学者と公表時期を競争していたと聞いたことあります(一般相対論)。同じく絶対時間の放棄も数週間遅れでフランスの数学者が指摘したとか(特殊相対論)
相対論なんて聞くとかなり難しそうだし、アインシュタインの独擅場かと思ってました。しかし、結構、みなさん、肉薄してますね💦
P-43
アインシュタインは有名な論文を発表し、絶対時間の概念を放棄する気になれば、エーテルの概念はすっかり不要になると主張した。数週間前遅れて、フランスの指導的な数学者ポアンカレも同じことを主張した。
P-43
物理学に密着していた?!数学的な説明はそこそこに、あとは実験のことでもたくさん書いてあったのでしょうか。わかる人には分かるが、分からない人には、トコトン分からないモノの典型例💦
ホーキング博士による、一般相対論の独自過ぎる?!解釈
P-63
アインシュタインの一般相対性理論には、宇宙にははじまりがあったはずだということ、そして終わりもありうることが暗黙裡に包含されている。ロジャー・ペンローズ と私はそれを示したのである。
やがて、ホーキング 博士自身が否定?することになる、宇宙の始まりと終わり。印象的。そして、このことは、一般相対論に「暗黙裡に」書いてあったのですね。アインシュタインは当然分かっていた?!
最後に
ホーキング博士としては、一貫した方法論に基づく着実な進め方で、この本を書いていらしたことでしょう。しかし、知識の量が膨大ゆえ、私には、あっち行ったり、こっち行ったりという、慌ただしい印象も。まぁ、面白いから、すべて良し、なのですが💦
また、次回。
#ホーキング、宇宙を語る