カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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我々の先祖は本当におサルさんなのか考えてみる💦【偉大なる失敗③】ダーウィンの進化論も完全無欠ではないよう💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

ダーウィンが放った一撃は

  • 人間の先祖はサルで
  • 生命は目的(地)なくても変わりゆく 

という、ある種、生命を小馬鹿にした感じさえある、強烈な主張でした。時間の流れが無目的に進行するという、ある種アナーキーな理屈。

しかし、そんな革命的なダーウィンも、時間の経過とともに、ついには、逆襲に会うことに。詳しく見ていきます↓

偉大なる失敗──天才科学者たちはどう間違えたか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫〈数理を愉しむ〉シリーズ)

出典はアマゾンさん。

前回の記事↓

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【目次】

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自然選択(自然淘汰)は何も言っていないのと同じ?!

P-55

ダーウィンの自然選択の定義は循環論、つまり「トートロジー」であるという指摘だ。

要は

  • 自然選択とは、適者生存のこと
  • 逆に、時間を経て、生き残った生命(適者)を自然が選んだことになる

のではないか。

ニワトリタマゴの話ではないか、と。(本書の筆者は別途ダーウィンを擁護しているものの、内容がややこしいので割愛)

 

融合遺伝の一撃

ダーウィンの進化論では、Aという遺伝子(白)とBという遺伝子(黒)は、そのまま、子孫に伝わると考えていたようです。しかしながら、「融合遺伝」という考え方、遺伝子の融合が起こり、「灰色」が存在するという点を見落としていたこと。これはかなり重要らしい(わたしには、時間をかけて読み込んでも、イマイチ、その重要さは伝わりませんでした💦)

 

とはいえ、ダーウィンの理論の大部分は正しいそうです。

そりゃ、そうですよね。ちなみに、ダーウィンを扱った章のタイトルは

そう、この地上に在るいっさいのものは、結局は溶け去る

です。元素レベルでも、時間の経過に伴い、別の元素に変化したりするものです。もともとの形質がそのまま遺伝子を通じて残るという考え方は、無理があるようにも思えます。100%完璧ではないものの、時間の試練によく耐えたダーウィンの進化論😊

 

まとめ

以上のストーリーをまとめると、次のようになるか、と。

  • 進化論でいう「自然淘汰」とか「適者生存」とかいう定義自体は意味がないかも。「淘汰」されたら「適者」になるだろうし、「適者」は結果的に「淘汰」された存在💦同じ意味の言葉の繰り返し。
  • 遺伝子は融合するそうです。例えば、白という性質と、黒という性質があったとします。白は白のまま、黒は黒のまま伝わることもあります。しかし、グレーのケースもあり、ここがダーウィンのチェック漏れのポイント。
  • もちろんダーウィンは偉大。

 

最後に

いろんな批判があるとは言え、何十億年にもわたる生き物のストーリーを編み出したダーウィンダーウィンの進化論という壮大な構造は、なによりもリスペクトしたい気がします。科学者が、いかにも科学者らしかった時代と言えましょうか。

 

また、次回。

 

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