カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【マクスウェルの悪魔①】時間は巻き戻るのか?!覆水は盆にかえるのか?!水は急に沸騰するのか?!

こんにちは、カタツムリ系です🐌

わたしのお気に入りのブルーバックス。 

2000タイトルを突破した科学系新書「ブルーバックス」、編集長が忘れられない3作品 | ブクログ通信

その中でも、特にお気に入りの著者、物理モンスターの都築卓司先生。既にお亡くなりになられているようですが、とても残念。

とは言え、先生の著書は、ビギナー・フレンドリーと言うには程遠く、何度も読み返した記憶が。まぁ、都築先生の本、一度で分かろうとするのが、わたしには、ドダイ、無理そう。かつて、かなり楽しんだ次の書籍↓も、 なかなか手強かったです💦

新装版 四次元の世界―超空間から相対性理論へ (ブルーバックス)

新装版 四次元の世界―超空間から相対性理論へ (ブルーバックス)

 
新装版 不確定性原理―運命への挑戦 (ブルーバックス)

新装版 不確定性原理―運命への挑戦 (ブルーバックス)

 

いずれも出典はアマゾンさん。

そんな覚悟は念頭に置きつつ、取り組む本は「マクスウェルの悪魔」↓。

新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)

新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

なにより、タイトルが素敵。マクスウェルという電磁気学の立役者で、かなりのレジェンド。しかも貴族出身のかなりのセレブ。優雅な立ち振る舞いでもあったらしく、そんな人の関わる「悪魔」。読むしかありません💦

ちなみに、従来、電磁気学に関する書籍の記事化を行ってきましたが、その一例↓

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【目次】

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まず、マクスウェルの悪魔という言葉

ちょっと気の利いたネーミングだとおもったら、そもそも、昔からある言葉らしいのです。

マクスウェルの悪魔(マクスウェルノアクマ)とは - コトバンク

わたしなり調べはしたものの、完全に分かったとはとても言えないので、概略だけを。  

  •    熱力学第二法則で「熱は高温から低温に移動し、その逆は起こらない」というのがあります↓
  •   しかし、分子レベルでしっかり観測できる「悪魔」がいれば、ちょっとした工夫で、自発的に低温→高温になるように、熱は移動できる可能性がある↓
  •   これは、熱力学第二法則と矛盾!

熱力学第二法則(ねつりきがくだいにほうそく)とは - コトバンク

 

何が問題なのか

まぁ、気軽に、冷たい水が沸騰されたりすると、焦りはします💦アインシュタインから始まる?「思考実験」という頭の中だけでの仮説なら、そんなに害にならないのではないか、と素朴に思う次第。

しかし、このマクスウェルの悪魔を認めると、「可逆性」を認めることにつながるのだとか。可逆性というと、あまりピンときませんが、

  •    時間が逆戻りしたり
  •    グラスからこぼれたワインが、もとのままグラスに戻り、汚れた絨毯も元に戻る

可能性にもつながるのだとか。これは大問題💦(ここまではマクスウェルさんも言ってないような気もします言💦)

とは言え、マクスウェルの悪魔に言及しつつ、時間の巻き戻しに関する記事もチラホラ。ご参考まで↓

 

矛盾を指摘しようとすると、なぜか、皮肉っぽくなるものなのでしょうか

とは言え、いくら「思考実験」とは言え、分子の動きをつぶさに観測できる悪魔という設定なんて、なんかスカされた感があります。こんなことを言うのは、やはり、素人考えなんでしょうか。

そう言えば、量子力学の無茶苦茶な大前提(=観測対象は、観測されるまで、そこにあるかどうかは分からない)を皮肉った、例のシュレディンガーの猫に似ています💦「シュレディンガーの猫」と「マクスウェルの悪魔」の親戚具合😊

シュレーディンガーの猫(しゅれーでぃんがーのねこ)とは - コトバンク

 

最後に

たんに私が不勉強であっただけにせよ、なんとも、大きな問題が隠れていたものですね。

サイエンス系の動画はよく見るのですが、この「マクスウェルの悪魔」というトピック、真っ先に取り上げられてもおかしくないほどのパワーあるように思いますが、一度もお目にかかりませんでした。

 

また、次回。

 

#マクスウェルの悪魔

#ブルーバックス

#都築卓司

#シュレディンガーの猫