カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【物質のすべては光①】質量は仮の姿。重力は目に見えないエネルギーに反応。日常世界は仮構の世界であることのメッセージ。

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

イギリスもそうですが、アメリカでは、ノーベル賞なんかをとりつつ、軽快な楽しい科学読み物を書ける人がいて、本書↓の筆者ウィルチックさんも、その一人。とはいえ、文章そのものを楽しめる余裕がなく、その先はなんだ?どうしてなんだ?と読み急ぐわたしには、ちょっともどかしさもある本。しかし、そんなことを言うくらいなら、本書を完全に理解にしているのか?と聞かれれば、もちろん、そんなことはないので、あまり偉そうなことは言えないのですが💦

物質のすべては光: 現代物理学が明かす、力と質量の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫―数理を愉しむシリーズ)

物質のすべては光: 現代物理学が明かす、力と質量の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫―数理を愉しむシリーズ)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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愛嬌ある雰囲気とは裏腹に、身もふたもない「データ」の定義

P-28を編集

「データの流れ」といっても、ぴんとこないかもしれない。もっと馴染み深い呼び名で言えば、視覚、聴覚、嗅覚などのことだ。現代では

  • 視覚→目の小さな穴を通過する電磁輻射の幅広いスペクトルのなかで、虹の七色に当たる狭い範囲だけをとりあげて標本抽出するもの
  • 聴覚→鼓膜にかかる空気の圧力をモニターし空気の化学分析を提供
  • 嗅覚→鼻粘膜に作用する空気の化学分析を提供

こんなに身もふたもない表現をするのは、厳密な分析をするためとか。我々が宇宙をとらえる時には

  • 情報にあふれたうちにフィルターをかけ
  • 数種類の入力データの流れにかえられるように進化によって「設計」された信号処理ツール

で、世界をわかりやすく把握するために、世界の「模型」を作っているのだとか。そうです。身の回りにあるデータを使いながら、日常感覚ちなそぐわない宇宙像が生まれてくるのは、ここらあたりから始まるのでしょうか。特に、最近💦そして、これを「世界模型」と呼んでいるようです。

 

しかし、ニュートンの頃から、すでに日常の感覚とは全く異なる世界模型💦

ニュートンの考え方レビュー

P-31

ニュートンの法則が成り立っているのは、じつは、日常的な直感とはまったく異なる世界模型のなかだけなのである

イメージとしては、ニュートンは我々の日常的な直感を大事にして、アインシュタインたありから、何がなんだか分かりにくくなった印象ありますが💦

P-31

ニュートン的空間は、無限で均一なので、地球やその表面も特別な場所ではない。「上」、「下」、「横」などの方向は、基本的にどれも同じである。また、「静止」も「等速直線運動」となんら変わらない。

たしかに上下左右同じだと、まるで身の回りがいつも回転しているかのよう。地球は回っても、自分が絶えず回っているのは、困りもの💦

ニュートンの時点で既に大きなズレ💦

P-31

こういった考え方はどれも、日常の経験とは一致しない。このことにニュートンの時代の人々は困惑し、当のニュートンさえもがそうだった。

でも、地球が自分でも回転しているし、太陽の周りを回っているのも、誰も不審に思わない。では、きっと、いつか

  • 次元が26個あったり
  • 物質は粒子だし波でもあり
  • 宇宙は虚数時間の中で生まれた

ことも、当然のように受け入れる時期が来るということでしょうか。ほんと?

 

では、基本中の基本である「質量」とは何か

学問は色々と難しくものだとしても、こんな根本的なことからスタートするのですね。もう、人間とは何か、人生とは何か、みたいな哲学的な話とほほんど一緒💦 

P-42

物質とはなんだろう?ニュートン物理学は、この問いに深い答えを提供した。「物質とは質量を持つものである」というのがその答えだ。

しかし、アインシュタインのm(質量)=E(エネルギー)➗c(光速)の二乗から、質量は、物質の根本的な性質でもなさそうですが💦

P-58

質量の大部分はエネルギーを祈願としている。

あれ、意外とシンプルな回答。しかし「大部分は」が気になります💦要は、この難題にアインシュタインが答えだということのよう。

 

質量に関する、スターウォーズちっくなQ&A

質量がほぼエネルギーだとすると、エネルギー保存の法則同様、質量も保存されるの?

P-59

E(エネルギー)=m(質量)✖︎  c(光速)の二乗は、実際には静止している孤立した物体にしか当てはまりません

じゃあ、質量はどこに行くんでしょうね。ここまで気を持たせながら、ロジックのスムーズな伸展のためか、ここは教えてくれません💦

P-59

質量のない構成要素からできたものが、どうして引力を感じられるのでしょうか?

F(力)=m(質量)  ✖︎  a(加速度)なので、質量がないと力は感じられなさそうですが、

P-59

ニュートンなら「力はm(質量)に比例する」と言うだろうところで、アインシュタインのもっと正確な理論では、「力はE(エネルギー)➗ c(光速)の二乗に比例する」と言っている

どうやら、重力はエネルギーに作用するようです。ベタな連想ですが、重力とかエネルギーの話がでると、いつもスターウォーズヨーダ(「フォース」という不思議な力をもつ歴戦の騎士)と、その剣「ライトセーバーを思い出します。そこでは、フォースはエネルギーに反応して、ライトサーバーの光も自在に曲がる印象あります。しかも、ライトセーバー はダークサイドで製造されたとか。いろいろ、つじつま合いませんか💦

 

 

また、次回。

 

#物質のすべては光

#スターウォーズ

#ヨーダ

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#フォース

#ダークサイド