こんにちは、カタツムリ系です🐌
筆者ウォルター・ルーウィン博士のパーソナリティ先行のストーリー仕立てでしたが、これからは、各論に移ります。ニュートンを皮切りに、物理学のメイントピックを逃げずに、ど真ん中を駆け抜けてくれます。たしかに、楽しい先生😊
- 作者: ウォルタールーウィン,Walter Lewin,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/10/13
- メディア: 単行本
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【目次】
ムー的不健全さが、なかなか居場所なさそう。現代のファラデー😊
物理系で本を売ろうとすると、恐竜系トピックか、ブラックホール系トピックだということを聞いたことがあります。ムー的世界もそこらあたりにプロットされます。さらに、量子論や相対論を絡めて、マルチ・バースとか。
一方、この方は、ある種クラシックな「実験」物理学者。伝統的なニュートン的、高校までの教科書的な「力学」好きですね。昔ながらの科学者のイメージ。それはそれで好ましい😊
その語り口の優しさ、若者に伝達することへの愛情から、ファラデーのよう。
最先端のひも理論も、色褪せ気味?!
P-51
わたしは物理学において測定が重大な役割を担うと考えているので、測定によって実証できない理論には疑問を抱いている。例えば、ひも理論や、さらにそれに磨きをかけた超ひも理論、言い換えれば、”万物の理論”を追求する理論家による最先端の研究(中略)一部の物理学者は、この理論が物理学なのかどうかさえ疑問視している
ムー愛好家の私としては、ちょっと怪しいが、理論的に可能性を感じさせる分野には、魅力を感じるタイプです。しかし、こんなサイエンス愛に溢れる、正統派?科学者にこんな風に言われると、そもそも、知識が少ないこともあってか、すぐ説得されてしまいそう💦
ガリレオの実験の再現
ガリレオなんて、どこまで「正統派」物理なことでしょう!!もちろん、相対論や量子論が「異端派」と考えているわけではありません💦
P-78
質量の異なる物体が同じ速さで落下するという謎(中略)ガリレオの有名な逸話では、ガリレオがピサの斜塔の最上部から砲弾と小さな木のボールを同時に落とす実験を行ったとされている(中略)アポロ15号の月面着陸計画の船長だったデイヴィッド・スコットが、月面に金槌と隼(はやぶさ)の羽を同時に落として、質量の異なる物体が真空空間で同じ速さで地面に落ちるかどうかを確かめようとした話は有名
なるほど!!月面でも実験されたのですね!このシーンを集めたビデオのURLが明示してあるのですが、もう、not foundでした💦
バイオリン🎻の名器を物理的に再現できるのか
ドップラー効果を含めた、波を扱う、力学ならではの伝統的なテーマ。よく楽器も例によって出されますよね。しかも、理論で実益を得ようとしたのか、バイオリン🎻の名器の再現に挑戦した経緯もあるとか。
P-173を編集
17世紀から18世紀にかけて類まれなバイオリン🎻を製造したアントニオ・ストラディバリウス(中略)その秘密を解明して、その神秘的な音を出せる安価なバイオリン🎻を作ろうと、多くの物理学者が熱心に言及を重ねてきた。その論文のいくつかは↓
Secrets Of Stradivarius' Unique Violin Sound Revealed, Professor Says -- ScienceDaily
ここからは結論はよく分かりませんが、メディア報道をみるかぎり、まだ成功していないようですね。
愛嬌ある作図の達人、ルーウィン博士の作図の実況
こんな動画も堂々と残してあるのですね。無造作な黒板の扱い。誰よりもベテランの先生っぽいです。
授業そのものに価値を見出す
筆者の方、研究もさることながら、授業そのものに、限りない価値を認めておられますね。しかも、ここまで突き詰められると感動😊
#これが物理学だ!
#ウォルター・ルーウィン博士
#ガリレオ