こんにちは、カタツムリ系です🐌
量子テレポーテーションという秀逸なネーミングに惹かれ、本書↓を手に取った私。スタートレック的世界は断念しつつ
ということなので、そういう最新のトレンドに乗ることにしました💦
量子テレポーテーション―瞬間移動は可能なのか? (ブルーバックス)
- 作者: 古澤明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 新書
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【目次】
- 量子テレポーテーションは、量子情報・量子状態を伝送するというが、それらは一体?
- 厄介な性質。不確定性原理。そして、ホラー💦
- 重ね合わせの状態、という、曖昧な言葉は?
- 量子テレポーテーションもしくは量子コンピューターのすごいところ
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量子コンピューターの最大の強みを一つ
P-15
量子コンピューターでは非常に速く解ける問題の代表例は、素因数分解(一つの大きな数が、二つの素数の積であることを計算すること)であり
急な素因数分解の登場💦
P-15
素因数分解が注目される理由は、現在のインターネット等での情報セキュリティにおいて、その要(カナメ)である素因数分解が、従来のコンピューターでは時間ががかり過ぎて、事実上できないことに立脚
かと言って、従来のコンピューターでも対処できるくらいの簡単な素因数分解なら、インターネットでクレジットカードの番号が簡単に盗まれるらしい。
量子テレポーテーションは、量子情報・量子状態を伝送するというが、それらは一体?
P-20
もちろん原子核や電子の情報は必要なわけですが、それらの関係性も必要なのだとか。しかも、常に変化する関係性。1+1=2ではない、と言い換えてもよいかもしれません。これは大変ですね。たしか人間だと細胞だけでも60兆個あると耳にしたことあり、しかも、常々変化するとなれば、その情報量は莫大ですね💦
厄介な性質。不確定性原理。そして、ホラー💦
P-32
不確定性原理のために、量子の位置と運動量を同時に測定により決めることはできないから、量子テレポーテーションの送信側では、量子情報(位置と運動)を完全に得ることができない
下手に人間をテレポーテーションさせようとすると、受け手サイドでは、情報が微妙に異なるということ?!恐ろしい💦
P-32
量子は一度測定を行ってしまうと状態ですかわ変換してしまう
これも不確定性原理から来る性質。情報の受け手は、不完全かつ常に変化する情報しかもらえない?!テレポーテーションなんて、恐ろしい💦
さらに、仮にアリスさんという人からボブさんという人に量子テレポーテーションするとして
P-36
アリス側での「状態」は壊れてしまう(この様子は「状態が変わる」という生やさしいものではなく、明らかに人間としての存在が「壊れる」ので、量子テレポーテーションが成功してボブ側に再現される量子状態は唯一の存在となる
量子テレポーテーションした瞬間に、元々の自分は抜け殻のように捨てていくことになるのですね。結構なホラーです💦
重ね合わせの状態、という、曖昧な言葉は?
P-44
すべての運動の状態が「重ね合わされている」状態(中略)平たく言えば、全くの不確定なので、すべての運動の場合が「重ね合わされた」と考える
は、複数の可能性が同時にあること、すなわち確率的、ということが言いたいようですね。しかも
P-44
誤解しないでほしいのが、あくまでも量子は一つであり、異なった多数(無限)の状態が「重ね合わされている」だけ
じゃあ、もっと分かりやすいネーミングにすればよいと思いましたが、意外と思いつきません💦
量子テレポーテーションもしくは量子コンピューターのすごいところ
量子力学の考え方を駆使されているところはもちろんですが。その中でも「重ね合わせ」を利用したところがキーなんでしょうね。従来から、「一対一」で対応していたものか「一対N」になったのですから、情報「量」の観点では飛躍的に伸びたこと理解できます。
先日の本件に関する投稿↓でも言及しましたが
→量子テレポーテーション①引用
P-19
シュレーディンガーやアインシュタインらの頭の中だけで行われていた実験を、現在のテクノロジーを用いてテーブルトップで実現するというのは、考えただけでもわくわくするのではないだろうか?
ということに尽きます💦
また、次回。
#量子コンピューター