こんにちは、カタツムリ系です🐌
科学に特別詳しくないかもしれませんが、「宇宙はどうして始まったか」というタイトルには、ほとんどスピリチュアルなものを感じます。以前は、哲学者とか宗教家しか相手にできなかった領域に科学者による参入が可能になったということですね。きっと、探せば、本格的な哲学者と科学者のディベートはありそうなので、そんなアプローチも楽しそうです。
出典はアマゾンさん。
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【目次】
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有名な宗教家の意地悪?賢い?回答
聖アウグスティヌス
宇宙の始まりとか、時間とかのトピックになると、よく聖アウグスティヌスの話題が出ます。紀元4世紀頃のキリスト教の聖人。ちなみに聖人というのは、もともと人間離れしていたというよりは、カトリック教会に、その功績を認められて「聖別」されてなる、資格?!名誉?!みたいなものだそうです。
ちなみに、ジャンヌ・ダルクも聖人だそうです。
神は天地を創造する前に何をしていたのか?というのが、一つのポピュラーな疑問だったとか
この問いに対しては「そのような疑問を抱く者のために地獄を用意していたのだ」という物騒な回答もあったよう。これに対し聖アウグスティヌスは
P-20
時間そのものも神が造ったのだから、天地創造以前には過ぎ去る時間というものがなく、神が何かをしているということもない、という推論に至っている
なんだか、一休さんのトンチ合戦のようですが、この回答自体は、かなり考えないと出てこないと思います💦
ビッグバンが先?インフレーションが先?
P-28
現在の宇宙も膨張しているが、宇宙の始まりに近い頃、それとは比べものにならないほどの勢いで急膨張したというのが宇宙のインフレーション理論だ
たしかに、これだけだと、ビッグバンとインフレーションに区別をつけられません💦
P-30
とある一般向けの講演会で(中略)筆者はインフレーションの後をビッグバンと呼ぶ場合が多い、と答えた(中略)別の参加者から「宇宙が始まった時をビッグバンというのだから、それはおかしい」と憤然と言われたことがある
まぁ、実際、そう説明している本も多そうですし。しかし、ここは言葉の定義上の問題だそうです。とりあえず素人は、宇宙誕生→インフレーション→ビッグバンの順番で覚えておくと大怪我しなさそうです。だいたい
P-33
インフレーション理論においては、インフレーションが始まる前からすでに宇宙は存在しているものと想定され、その後のことを問題にしている(中略)インフレーション理論はあくまでビッグバン宇宙につながる前段階に対する理論で、時空間自体の起源については教えてくれない
ビッグバン理論とインフレーション理論の発表時期がかなりズレたことも理由にあるかもしれませんが、別々にするより、一つのコンセプトとしてまとめてもらったほうがスッキリしますね💦
量子ゆらぎとは
この量子ゆらぎとか、量子もつれとか、よく耳にしますが、毎回、異なる使われ方をしているようだし、だいたい、ネーミング自体が、まさに、揺らいでるし、もつれています。
P-94
あるのかないのかはっきりしない状態といものは「量子ゆらぎ」と呼ばれている(中略)粒子のある場所がはっきりしない状態
ぱっと見、例の確率的にしか粒子の動きはわからない、みたいなことにも受け取ることができますが、なんとなく、まだまだ含意ありそう。
P-95
宇宙のある状態とない状態が重なり合っていて、宇宙全体が存在と非存在の間に放り込まれた量子的状態。宇宙全体が量子ゆらぎであるとは、そのような状態を言う。
量子のもつれは、粒子同士が、ワンセットになって、不思議な関係性をもつことと理解しています。な量子もつれ(りょうしもつれ)とは - コトバンク
やや緩い理解ですが、
- 量子ゆらぎ→粒子の「存在」自体が曖昧で、存在したり、非存在になったり。
- 量子もつれ→粒子の「存在」は大前提として、その上で、粒子同士の不思議な関係性を言う言葉、
くらいの整理でしょうか💦
最後に
となると、宇宙、すなわち、時間や空間は、単なる容れ物ではなく、それ自体が激しく変化する、宇宙の「主役」そのものな感じもします。
また、次回。
#宇宙はどうして始まったか
#量子ゆらぎ