こんにちは、カタツムリ系です🐌
オリジナルのタイトルも「why does E=mc^2?」。アインシュタインの相対論の、ど真ん中の方程式です。学校の英作文のテストだと、✖︎にされてしまいそうな英文ですが、オリジナルのタイトルが直訳されています。
読んでみて感じるのですが、テイストが、とても優雅。変に肩に力がはいることなく、かと言って、変に媚びることもなく、さりとて、決して白けたり雑にならず、優雅に科学を語ります。
著者のお二人は英国で活躍。ヨーロッパの方が本気で優雅に振る舞うと、なかなか手強い💦アフタヌーンティー的とも言えましょう😊💦
- 作者: ブライアンコックス,ジェフフォーショー,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/08/29
- メディア: 単行本
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【目次】
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E=mc^2のおさらい
<各項目の意味>
E; エネルギー
m;質量
c; 光速
<説明>
アインシュタインが、この世に送り出した、恐らくは世界で一番有名な物理公式。趣旨としては
✔️なんと、右辺の「質量m」は、左辺の「エネルギーE」に変換されるとか。
✔️もちろん、左辺の「エネルギーE」が、「質量m」に変換されるという「逆の流れ」もアリだとか。ということは、エネルギーを与えれば、モノは重くなるのですね?!
机上の空論でないことと、優雅さと
P-36
卓越した物理学者リチャード・ファインマンは、かつて次のようなことを言った。あなたの説がどれほど美しくても、あなたの頭がどれほど良くても、あなたが誰であろうとも、その説が実験結果と食い違っていれば、間違っている
どんなにビューティフルで、ごもっともな、ご高説も、実験というフィルターを通して初めて、その意味が認められるという厳密さが、科学にはあるそうです。要は机上の空論は意味がない、現実の世界で機能して初めて意味があるという、それなりに「俗っぽいこと」が語られているのです。しかし、この引用を聴くと、なんだか、昔のヨーロッパの叙事詩でも聴いているような優雅さです。
そんな優雅さも、そろそろ終わりだとか💦
P-40
21世紀の科学者としては、19世紀初期をついつい羨望の目で見てしまう。ファラデーは深遠な発見をするのに、欧州原子核研究機構(CERN)で一万人もの科学者や技術者と共同で働いたり、二階建てバスほどもある宇宙望遠鏡を地球の周回軌道に乗せたりする必要はなかった
そう言えば、未だにノーベル賞は団体というより、個人もしくは少人数のチームにしか授与されないのだと耳にしたことがあります。卓越した発見や発明は、卓越した個人が生み出すものというイメージがあるのでしょう。ファラデーは19世紀の実験物理学者で、電気に関する重要な発見をした方。
それにしても、CERN (@スイス)という巨大な実験場では、一万人も働いておられるのですね。もっとも、そこでは、ほぼ光速に近いスピードを出すことのできる、地下100m、全長27kmの大型加速器があるそう。バケモノのような装置ですね。たしかに、人海戦術にならざるを得ない規模という感じはしますが。。。アインシュタインみたいに、鉛筆と紙とパイプがあればいい、というような牧歌的なシーンはもう無いのですね。
優雅、優雅とは言ったものの
ちなみに、筆者のお二人はマンチェスター大学の教授。本書を優雅と言いましたが、マンチェスターは、一度訪れたことありますが、かなりな工業地帯。
あたりが似ています。やや、ガサガサしてました💦
次回投稿に向けて
アインシュタインの相対論だけでも、お腹いっぱいなのに、優雅だけど欲張りなこの本。相対論の解説もしつつ、量子論もところどころ登場します。そして、方程式。どこかの博士がおっしゃってましたが、
- 科学の方程式をきちんと理解するに越したことはないが
- とりあえずは、だいたいのイメージが沸けば十分
- 例えば、分子に「v(速度)」があれば、そのケースでは、スピードが早ければ早いほど、プラスの影響が大きくなり
- 例えば、分母に「t(時間)」があれば、そのケースでは、時間がかかればかかるほど、マイナスの影響が大きい
くらいで合格点だとか。そのマインドで行きます💦
また、次回。
#なぜE=mc^2なのか
#相対論
#光速
#重力
#方程式