こんにちは、カタツムリ系です🐌
前回の記事で、量子論の永遠?のテーマたる
- 「月は見ていなくも存在する」のか
- 「月は見ていないときは、それが存在するかどうかを論ずることは意味をなさない」
につき、ペンローズとホーキングの間で意見の相違あることに触れました↓
その量子論へのアプローチの仕方について、新しい展開😊↓
ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか (ブルーバックス)
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/12/14
- メディア: 新書
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出典はアマゾンさん。
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【目次】
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量子力学は不完全だ(P-135)
え、今更⁉️
P-135
このアインシュタインの信念を受け継いでいるのが、現代数理物理の雄、ロジャー・.ペンローズ卿その人である。いわゆる波束の収縮に関係する「観測問題」は。今でも科学哲学者を巻き込んで論争が続いている
決着はそもそも着いていないし、どうしてそうなるかは説明できないけど、実際に役立っているからいいんじゃないの?という「諦め」という形で「オトナ」の決着がついたものと思ってました。
波束の収縮というのは、物体は観測者が見るまでは、波の形をしている(=いろんな可能性が束ようにたくさんある。確率的に存在する、くらいの意味か)のだけれど、観測者が見た瞬間にぎゅっと縮まって、形のはっきりした粒子として見えるという、改めて向き合うの、割には子供騙し的にも感じられるロジック💦
でも、こんな見方も仕方がない?面もあります。なぜなら
P-137
観測とは見ることであり、見るためには光が必要だということだ。光というのは、物理学では「光子」とよんでいるが、やはり、電子のように小さな粒なのだ。だから、電子を観測するために光を当てるというのは、要するに、小さな電子に小さな光子を衝突させて、跳ね返ってきた光子をフィルムがとらえるのである
このメカニズムは結構分かっているようで、分かっていないイメージあります。その意味ではとっても、有り難いご説明に思えます💦さらに、
P-138
電子は、あまりにも軽くて、まさに吹けば飛ぶような状態なのだ。だから、勢いよく光子が飛んできてぷつかれば、その衝撃で、電子はあらぬ方向に吹っ飛ばされてしまう(中略)「観測」に使った光子が原因で、観測されていた物体(電子)の位置が変わってしまう(中略)このように、観測によって、観測されていたものの状態がみだれるのが、量子論の特徴
とは言え、何だかんだ言って、ペンローズと言えども、この波束の収縮ロジックを封じ込めるまでには至っていない様子。
P-186
ニュアンスとしては、「確かに実用上は困らないが、でも、真理の追究とは程遠い」というようなネガティブな感じの物言いだ
現代では、あまり受けの良くなさそうな反応ですね💦
ペンローズの提唱する「共形循環宇宙論」
なんだか、よくわからないので、部分部分をつまみ食いします💦
P-264を編集
- 共形→形を保ちながら全体のスケールだけを変えるような数学的な操作。言い換えると(角度」はそのままで、大きさを変えるもの。相似。
- 循環→言葉通り。同じことが繰り返されるという意味。イメージとしては、宗教や哲学でよく遭遇する輪廻転生に近いかもしれない。ただし、個々の生命や心が循環するのではなく、宇宙そのものが循環する
突飛です💦実際、ペンローズ自身も
P-265
自身の宇宙論を「とんでもない」(outrageous)とよんでいる
とか💦
歪んだ四次元
なんか、ひも理論あたりで「十一次元」なんて話も聞きます。多元的世界解釈と関連はしているのでしょうが、どうやら、より「数学的な」ものらしいです。飽くまで「らしい」のレベですが💦
P-239
ペンローズは、一貫して四次元が特別であることを主張してきた
ここから、極端に数学的なアプローチになるので、話しをかなり端折ります💦
数学で微分ってありますよね。要は、極小のレベルまでカバーして、変化の「割合」をみるアレ。どれくらい「なめらかに」変化をしているかをみるツール。そんな「なめらかさの基準」(=微分構造と呼ぶらしい)ですが
P-259
なんだか凄い話になってきました💦たしかに、いろんな意味で「ゆがんだ」感が出ています💦
最後に
一旦読み終わると、あまりの内容の充実度のせいか、はて?何が書いてあったっけ?という気持ちにも近い脱力感💦社会人になりたての頃、読みつけない日本経済新聞読了時の感想とそっくり。しかし、歩みは遅いとはいえ、かなりエキサイティングなトピックを提供してくれるストーリーテラーたるペンローズさん!これからも注目予定です😊
また、次回。
#ペンローズのねじれた四次元
#ホーキング