こんにちは、カタツムリ系です🐌
「全体性と内蔵秩序」。
なんと型破りなタイトルなことでしょう。Google検索を意図的に回避するために作れられた言葉にさえ思えます💦まさに、アンチ・SEO 的タイトル。きっと、四〜五十年くらい前は、かなりのキラーワードだったようです。著者である、デイビット・ボームの名前は、最近こそ、あまり耳にしなくなりましたが、有名な量子論の理論物理学者。
かなりの信奉者がいたそうです。そう、レジェンド。戦前から前後にかけて活躍された方なので、その哲学的なスタイルも受けたのでしょう。例えば、哲学者ながら、ジョン・レノンばりに、世界中の若者の支持を受けたというサルトルも、同時代の方。
そんな人気ぶりも頷けます。このエッジの効いたタイトル。自信以外の何者でもありますまい💦数式にとらわれることなく、独自の世界観が人気のレジェンド😊しかし、ネットサーフィンしましたが、彼のことを解説した記事は恐ろしく乏しい💦
- 作者: デヴィッドボーム,David J. Bohm,井上忠,佐野正博,伊藤笏康
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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出典はアマゾンさん。
深い思索という意味で、佐藤文隆先生と同じ匂いが↓
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【目次】
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まず、タイトルについて
取りも直さず、タイトルをケア。SEO的にも大事ですし💦
P-21
分断ない宇宙に相応しい新たな秩序概念を具体的に展開する作業に着手する。これが、内臓的あるいは包み込まれた秩序である
量子論の観測問題にも通じるトピック。量子論「以前」では、観測する人と、観測される対象はまったく別物でした。例えば、ある車が時速何キロで走るかなんて、観測する人と車が相互に影響するなんて、不思議な話でした。しかし、量子論になると、単位が小さいこともあって、人が観測した瞬間に、観測される対象に影響してしまうのです。だから、
- ✖︎観測する人 vs 観測される対象と区別するのではなく
- ○それらを全部「包み込んだ」ところの「全体」として考えましょう
という態度です。本書の筆者のある種哲学的なオーラと相まって、なんだか、宇宙の秘密でも、打ち明けられているようです💦
量子論に限ったこと話し方をしてしまいましたが、そう言えば、相対論も、時間と空間を一緒くたにして考える「全体的な」理屈でした💦
消えては浮かび、浮かんでは消える新しい理屈たち
P-30
理論はある時機までは明快なのだが、それ以後はしだいに明快さを失うだけである。そのため、人はたえず新しい形式の洞察を生み出しつつある。その活動においては、絶対的真理に対応した究極的な洞察というようなものは現在のところ存在しないし、将来も現れることはないであろう。
あれあれ、随分、冷めた見方ですね。じゃあどうするのでしょう。
P-30
それどころか、究極的洞察へたえず接近していていくということもない。むしろ、新しい形式の洞察が果てしなく生まれてくると考えるべきである。
あれあれ、じゃあ、すべては浮かんではすぐ消える「あぶく」のようなものですね。悲観的?です💦いま、学者の方があまり尊敬されないように見えるのは、そういう理由なのでしょうか。
最後に
量子論は根拠なく、ただ、実験でたまたま?!成果が出ていることに、理論としての未成熟さは、ずっと指摘されてきたようです。しかし、こうした地に足のついた思索に基づいているのですね。そりゃ、そうですよね💦
また、次回。
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