カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【クライマーズ・ハイ】仕事の鬼。そして、無愛想な父親。家族再生のストーリー。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

 

今回は原作のあるNHKさんのテレビドラマ。

いやぁー、いいドラマ制作されてます。

 

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

 

出典はアマゾンさん。

 

 

【目次】

 

 

おすすめポイント
 

①新聞記者という仕事の鬼っぷり

       → ここにコンプライアンスという

            コンセプトは存在しません。

            それは、社員を無理やり働かせよう

            とする意図ではなく、みんな、やる気  

            満々なので、気の済むまでやらせる

            感じ。

 

           加えてジャーナリストとしての使命感。

   

          仕事に自信あれば、皆、仕事の鬼に

          なりがちな時代だったみたい。 

 

②社員まるごと、会社への忠誠心の強さ

      →とにかく帰属組織への忠誠が理屈なしに

          強烈だった時代。それを皮肉って

          日本株式会社と呼ばれた時もあった

          とか。

 

日本株式会社(にほんかぶしきがいしゃ)とは - コトバンク

 

          良い悪いは別として、モーレツな時代。

 

③伝統的な父親と息子の葛藤

    →親子とはいえ、ベタベタした関係は

       格好悪いとさえ思われた時代のよう。

 

       当然、丁寧なコミュニケーションは  

       ありません。

 

       それ故に、かつて文学作品のモチーフ

       にもなった、親子の葛藤が作品に

       緊張感を与えることに。

 

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」と

いうところを、スナップ・ショット的に

ピック・アップしていきます。

 

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅

しないことも💦

 

 作品紹介

 

佐藤浩市さん演じる新聞記者は、仕事の鬼。

その徹底ぶりが災いしてか、部下が亡くなり

責任を取って降格に。

 

くすぶっている中、日航ジャンボ機墜落事故

という大事件が起こり、その責任者に

抜擢されるが、それが、困難の始まりに。

 

日航機墜落事故とは - コトバンク

出典はアマゾンさん。

 

部下の死

やる気満々の部下の意に反する指示を出し

それに激しく反発する部下。

 

部下は明らかに指示と異なる方向にバイクを

飛ばし、そこで交通事故に。

 

その死を主人公の彼は未だに悔いていて

尾を引いています。

 

部下が亡くなったのは、部下自身が責めを

負うべきと考えるのがフェアな状況。

 

しかし。

 

あまりにも不器用ですが、これが、その頃の

ある種の筋の通し方だったのかも。

 

大抜擢

そんな彼に、日航ジャンボ機墜落事故という

大事件がふりかかり、責任者に抜擢される。

 

その際のイキイキぶり。

 

仕事こそが生き甲斐だった頃の日本人の

男性の典型を見ることになります。

 

しかし、不思議ですね、仕事しかないと

いう、比較的偏った考え方に基づいた

アクションなのに、滑稽さがまるでない。

 

人間、本気だと、常識は簡単に覆せるらしい。

 

 

決断できない男

 

もともとの性格なのか、それとも部下

の死が怯ませているのか、責任者の

醍醐味たる大胆な見出しが打てない彼。

 

周囲からも諦めムード。

 

なぜここで彼が怯むのか、なぜここまで

部下の死が尾を引いているかは不明。

 

ただ、本気の本気であるゆえに、

逆に臆病になるのは分かります。私でも。

 

親子の葛藤の行く末

 

部下の死を無神経に揶揄した息子を殴り

耳に軽い障害が起こって以来、

コミュニケーションの無い親子。

 

そんな中、彼が可愛いがっている若い

女性が、彼に相談を。

 

彼の息子を愛しており、彼の息子との

結婚の許しを乞うときの、嬉しそうな表情。

 

息子との葛藤の末、まさに彼が救われた

瞬間。佐藤浩市さんの役者としての面目躍如

のシーン。

 

 

また、次回。

 

#佐藤浩市

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