カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【宇宙の誕生と終焉】重力レンズと銀河衝突。ミルコメダ銀河の誕生。

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

今回もダークマターダークエネルギーが登場。ダークマターは、なんだかやたらと重力の影響を受けていて、ダークエネルギーは、重力と反対の方向、すなわち、宇宙を膨張に導くチカラ。こう次から次へと良い?タイミングでミステリーを提供してくれる宇宙。この気の利き具合やはり、宇宙に人格を認めても、許されるような気がします。

宇宙の誕生と終焉 最新理論で解き明かす!  138億年の宇宙の歴史とその未来 (サイエンス・アイ新書)

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【目次】

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重力レンズ

宇宙論を見ていて感じるのは、あまり、キャッチーな表現が少ないこと。変に派手にするより、学問的に正確なことが重視されているよでしょう。もちろん、異論はありません。その中でも、派手さはないものの、ちょっとキャッチーな表現に漸く会いました。重力レンズ。なんか、カメラ会社の抑制気味のコマーシャルのよう💦 

P-114

ダークマターの集まっている方向を見てもダークマター自体は見えないが、その奥にある銀河からの光はダークマターを通過して私たちまでやってくる。

そうでした。ダークマターは見えないだけではなく、通り過ぎてもいく、幽霊のようなものでした。ということは、幽霊もダークマター候補の可能性?!

P-115

その光はダークマターの作り出す重力の影響を受けて、進路がわずかに曲げられる。ダークマターがレンズのような役割を果たすのだ。これを重力レンズという。

類書ではダークマターの発見契機として、ある銀河団が、その質量ではありえないスピードを出していて、その「ありえないスピードに対応する質量」をだすモノをダークマターと言っていた記憶あります。とにかく、なんか、地味ですね💦

 

ダークエネルギーの影響謎なところ

P-118

ダークエネルギーはとんでもなく奇妙なもので、そこに私たちが知っている物質やエネルギーの常識は通用しない。ひと言で言えばダークエネルギーとは空間に広がったエネルギーなのだが、宇宙が膨張してもその密度が薄まらないという際立った特徴をもつ

多分、宇宙が収縮してもダークエネルギーの密度は変わらないのでしょうね。そんな不思議といえば不思議、普遍的といえば普遍的なダークエネルギーには関心高まります。唯一絶対と思われている「光速」と並んで、絶対的な密度をもつ「ダークエネルギー」。

ちなみに、ダークエネルギーが宇宙膨張の理由でない場合もあるとか

P-122

ダークエネルギーなしで宇宙の加速的な膨張を説明しようとする立場も考えずられないわけではない

もっと面白い展開もありそうではありますが、重力には引き寄せるチカラしかなく、反発するチカラはありません。重力の唯一の対抗馬としてのダークエネルギーという観点は個人的に面白そうだと思っています。

 

巨大隕石

P-161

いまから約6550万年前、直径10kmもの巨大な隕石がメキシコのユカタン半島に衝突した。そのときにできたクレーターの痕跡は直径160kmにもおよぶ。

例の恐竜絶滅の引き金となったと目されている事件。しかし、アメリカ大陸はなかなか世界史に登場しなかったような印象ありますが、こと「大陸」トピックでは結構古来から活躍しているのですよね。例えば、地球最初の超大陸アメリカ付近💦↓「コロンビア超大陸」。

 

銀河衝突

我々の地球とか太陽系は「天の川銀河」。お隣さんが「アンドロメダ銀河」。宇宙は加速的に膨張しているので、それぞれ、お互いが遠くになるだけかと思ってましたが、その膨張過程でと、ぶつかる時はぶつかるらしい。

P-179

アンドロメダ銀河で、約250万光年離れたところにある。アンドロメダ銀河は私たちの方向へ向かって近づいていて、いまから約40億年後には天の川銀河とほぼ確実に衝突するだろう

銀河同士の衝突はさして珍しい事柄でもないらしい。しかし、拍子抜けというか

P-179

天の川銀河アンドロメダ銀河と衝突しても、その中の星が衝突することはまずない。星の間には広大な空間が広がっていて、星同士はめったなことでは衝突しないのだ

納得。そして、合体して出来る楕円銀河が「ミルコメダ銀河」と予め命名されているとか。しかし、そんな銀河も

P-181

宇宙の加速膨張により、いまから約1500億年後にはほかの銀河がすべて宇宙の地平面の外にでていく(中略)ミルコメダ銀河からはほかの銀河を見ることはできなくなり、宇宙の中で孤立した状態になる

 

宇宙の終焉

P-183

銀河からは欲しがって消え去り、超巨大ブラックホールだけが残されることになるだろう。ただしらそこまでに要する時間は(中略)1兆年のさらに1億倍(1垓年)ほどの時間がかかる。事実上の銀河の終焉

しかし、この「1垓年」。計算の結果でてくるんですよね。まぁ、人でなく、コンピュータでしょうが💦

 

 

また、次回。

 

#宇宙の誕生と終焉

#コロンビア超大陸

#ミルコメダ銀河

【宇宙はどうして始まったか②】時空は歪み、次元は増減💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

先の記事↓で、単なる入れ物程度の認識だった宇宙、すなわち、時間や空間は、宇宙の変化そのものであるようなイメージさえ生まれてきました。

宇宙はどうして始まった②過去記事引用

P-103

アインシュタイン(中略)は、時間や空間が固定された単なる舞台ではないことを、深い洞察によって正しく見抜いた。

そんな時空の主役ぶりを解説してくれる本書↓

宇宙はどうして始まったのか (光文社新書)

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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アインシュタインの直感。重力の正体は時空間のゆがみ

時空の歪み素描

さすがに、この点は私も、ようやく学習してきました。例えば、ゴムシートのようなものを宇宙になぞらえて、重いものも置くと凹んで、周りのものを強く引き込みます。逆に、軽いものだと、周りのものを引きつける度合いは小さいまま。この、ゴムシートのゆがみが、重力だとか。これを、例の「時空の曲率」と「物質やエネルギーの分布(膨張度とも言い換えられそう)」の度合いを導くアインシュタイン方程式で証明してみせたわけですが、

アインシュタイン方程式(アインシュタインホウテイシキ)とは - コトバンク

紆余曲折のアインシュタイン方程式

これとて、

P-120

彼が正しい方程式に到達するまでには、いったん間違った方程式を提唱してみたり、あとでそれを取り下げたりみたり、などの苦難の過程

 たしか、

E(エネルギー)=m(質量)✖️c(光速)の二乗

も、そんな紆余曲折あったとか聞いたことあります。この経験があるからでしょうか、かなり有名になってからも、「宇宙項」は間違いだったと認められたのは。

ちなみに、本書の筆者の意見で

P-124

アインシュタインよりも頭の良い人はいくらでもいる。だが、それまでの常識を覆す見方によって、一人で物理学の基本的な枠組みを変えてしまうような彼の仕事は、いくら頭が良い人であっても、めったにできるものではない。

これは、アインシュタイン方程式含めた、一般相対性理論がスルッと頭に入って、さらに、かなりのプラスαがあって初めて言えること💦

 

救世主候補?ストリング理論

厄介な次元の捉え方

ひも理論とか、弦理論とか呼ばれているもの。

ひも理論では、とにかく次元数が目に付きます。26次元とか、ちょっとコンパクトにして10次元とか。そもそも、コンパクトに出来るものなの?

P-169

余分な次元を隠すには、それを小さく丸めてしまうと良い。例えば、紙は2次元の表面を持っている。これを丸めて筒状にすると、一つの次元か丸まったことになる。丸める半径を人間に感知できないほど小さくすれば、それは線状の物体にみえることになる。

そう、これなんですよ。便宜的に、小手先の説明で誤魔化されているような印象がなかなか消えない好例。紙を丸めると二次元→一次元💦要は、観測者にとって重要性がある切り口を次元と呼んでいるようですね。だから、極小でも、異常に曲率(歪み度合い)が酷ければ、次元の一つにカウントするみたいな。

 

次元の調整の仕方

P-169

ストリング理論にもいろいろな理論的見方があり、それによって必要な空間の次元は異なるが、最低でも9次元の空間が必要だ

しかし、先ほどの紙のように、次元数をカットする方法はなくはないようです。

P-169

ストリング理論に現れる9次元の空間のうち、実際の空間は3次元なのだから、余分な6次元を丸めて隠す必要がある。この6次元分を私たちから隠す方法は一通りではない。数学的には非常に多くの可能性があるのだ(中略)一説によると丸める方法が10の500乗個 

ほぼ無限に近い💦ということは、いつでも、ストリング理論での次元数は三つまで引き下げられるということ?

P-170

余分な空間次元を隠すこれら無数に近い方法の一つ一つは、すべて異なる性質を持つ宇宙に対応している

あらあら。一つ、次元数を丸める方法を生み出したと思ったら、それは、また新たな宇宙向けなのですね💦きりがない💦

 

プランクトンに置き換えた例。面白い。

P-228

彼らは十分に賢いので、このプランクトン社会には科学が発達した。このプランクトンたちにとって、宇宙を理解するということは、海水で満たされた世界を理解することと同じだ。

例え話は、もっと続き、なかなかウィットに富んでいて面白いです。ただ、ここでポイントになるのは、海水から出られないプランクトンと、今の宇宙からは出られない人間のアナロジーですね。とにかく、その容れ物の中から出られないので、外は直接知りようがありません。果てしなくて呆然としてしまいそうにもなりますし、まだまだ謎かあることに、安心する心持ちもあります。

 

また、次回。

 

#宇宙はどうして始まったか

#プランクトン

【宇宙はどうして始まったか①】宇宙の始まりが曖昧などころか、宇宙自体も、存在したり存在しなかったりの幽霊ぶり💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

科学に特別詳しくないかもしれませんが、「宇宙はどうして始まったか」というタイトルには、ほとんどスピリチュアルなものを感じます。以前は、哲学者とか宗教家しか相手にできなかった領域に科学者による参入が可能になったということですね。きっと、探せば、本格的な哲学者と科学者のディベートはありそうなので、そんなアプローチも楽しそうです。

宇宙はどうして始まったのか (光文社新書)

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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有名な宗教家の意地悪?賢い?回答

アウグスティヌス

宇宙の始まりとか、時間とかのトピックになると、よく聖アウグスティヌスの話題が出ます。紀元4世紀頃のキリスト教の聖人。ちなみに聖人というのは、もともと人間離れしていたというよりは、カトリック教会に、その功績を認められて「聖別」されてなる、資格?!名誉?!みたいなものだそうです。

アウグスティヌスとは - コトバンク

ちなみに、ジャンヌ・ダルクも聖人だそうです。

ジャンヌダルクとは - コトバンク

 

神は天地を創造する前に何をしていたのか?というのが、一つのポピュラーな疑問だったとか

この問いに対しては「そのような疑問を抱く者のために地獄を用意していたのだ」という物騒な回答もあったよう。これに対し聖アウグスティヌス

P-20

時間そのものも神が造ったのだから、天地創造以前には過ぎ去る時間というものがなく、神が何かをしているということもない、という推論に至っている

なんだか、一休さんのトンチ合戦のようですが、この回答自体は、かなり考えないと出てこないと思います💦

 

ビッグバンが先?インフレーションが先?

P-28

現在の宇宙も膨張しているが、宇宙の始まりに近い頃、それとは比べものにならないほどの勢いで急膨張したというのが宇宙のインフレーション理論だ

たしかに、これだけだと、ビッグバンとインフレーションに区別をつけられません💦

 P-30

とある一般向けの講演会で(中略)筆者はインフレーションの後をビッグバンと呼ぶ場合が多い、と答えた(中略)別の参加者から「宇宙が始まった時をビッグバンというのだから、それはおかしい」と憤然と言われたことがある

まぁ、実際、そう説明している本も多そうですし。しかし、ここは言葉の定義上の問題だそうです。とりあえず素人は、宇宙誕生→インフレーション→ビッグバンの順番で覚えておくと大怪我しなさそうです。だいたい

P-33

インフレーション理論においては、インフレーションが始まる前からすでに宇宙は存在しているものと想定され、その後のことを問題にしている(中略)インフレーション理論はあくまでビッグバン宇宙につながる前段階に対する理論で、時空間自体の起源については教えてくれない

ビッグバン理論とインフレーション理論の発表時期がかなりズレたことも理由にあるかもしれませんが、別々にするより、一つのコンセプトとしてまとめてもらったほうがスッキリしますね💦

 

量子ゆらぎとは

この量子ゆらぎとか、量子もつれとか、よく耳にしますが、毎回、異なる使われ方をしているようだし、だいたい、ネーミング自体が、まさに、揺らいでるし、もつれています。

P-94

あるのかないのかはっきりしない状態といものは「量子ゆらぎ」と呼ばれている(中略)粒子のある場所がはっきりしない状態

ぱっと見、例の確率的にしか粒子の動きはわからない、みたいなことにも受け取ることができますが、なんとなく、まだまだ含意ありそう。

P-95

宇宙のある状態とない状態が重なり合っていて、宇宙全体が存在と非存在の間に放り込まれた量子的状態。宇宙全体が量子ゆらぎであるとは、そのような状態を言う。

量子のもつれは、粒子同士が、ワンセットになって、不思議な関係性をもつことと理解しています。な量子もつれ(りょうしもつれ)とは - コトバンク

やや緩い理解ですが、

  • 量子ゆらぎ→粒子の「存在」自体が曖昧で、存在したり、非存在になったり。
  • 量子もつれ→粒子の「存在」は大前提として、その上で、粒子同士の不思議な関係性を言う言葉、

くらいの整理でしょうか💦

 

最後に

となると、宇宙、すなわち、時間や空間は、単なる容れ物ではなく、それ自体が激しく変化する、宇宙の「主役」そのものな感じもします。

 

 

また、次回。

 

#宇宙はどうして始まったか

#量子もつれ

#量子ゆらぎ

【宇宙に「終わり」はあるのか】最近ビジュアル的にもインスタ映えしそうなブラックホール。しかし、宇宙の終わりには、改めて、その暗黒な存在感を浴びせます💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

最近、「宇宙の「果て」になにがあるのか」を読んだばかり。この、宇宙の果てなり、宇宙の終わりなりというのはワードは引きがあるんでしょうね。しかし、そんな字面の違い云々以上に、この手のテーマは面白い。良い先生が集まっておられるのか?!

宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス)

出典はアマゾンさん。

 

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【目次】

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宇宙カレンダー

たまに見ますね、これ!恐竜とか宇宙とか、とにかく時間軸のスケールの大きい時には、かならずと言っていいほど登場するイメージあります。

宇宙カレンダーの具体例

何かと言えば

P-3

138億年の歴史を365日に置き換えて、ビッグバンを元日の午前0時0分とすると、約46億年前の太陽系の形成は9月1日に当たり、約20万年前の原生人類の誕生は大晦日の午後11時52分頃にあたる

というやつです。しかも、このアイデアの原型は、かつて科学系テレビ番組で活躍されていた

P-3

天文学者・作家のカール・セーガンの著書に紹介されている

そうです。

たまに、YouTubeで、このカール・セーガン博士の番組を見ます。今から、40年くらい前に活躍されたそうですが、大学教授にしては?かなりの洗練度が印象的。対局はアインシュタイン博士?!

 

宇宙の晴れ上がりの、より洗練された表現

宇宙誕生から暫くは、とにかく宇宙が高温で粒子も活発。活発過ぎてお互いの衝突具合が甚だしく、光さえも直進できなかったとか。それが38万年ほど続いて落ち着き、漸く、宇宙が遠くを見通せるようになった状態を、宇宙の晴れ上がりと呼ぶのだとか。そのときから、なんだかんだとよく耳にする、宇宙マイクロ波背景放射が発せられたらしい。

それで、この「晴れ上がり」の説明は長いので、もう少し洗練された表現はないものかと思ってました。探すとあるものなのですね💦 

P-101

宇宙の晴れ上がりとは、電子と陽子という二つの荷電粒子が結合して中性の水素原子となり、光を散乱しなくなることを意味していた。

なるほど。電子と陽子は、一つの原子の中で、お互いに中和しているので、電気的に中性さを保っているばす。これが、バラバラなら、それは大騒ぎでしょうね。

 

宇宙は、ある時「加速」膨張に転じる

アインシュタイン含め、そもそも、宇宙は静的で一様である、定常的な宇宙が期待されていたそうです。なので、膨張することだけでも一大事なのに

P-177

この宇宙は、60億年ほど昔から加速膨張に転じたらしい

理由はわからないらしいですが、たしかに、宇宙の終わり感を「加速」するエピソード💦太陽系の崩壊。銀河系の崩壊。

 

銀河系の崩壊において重要な役割を果たすブラックホール

ブラックホールは、なんでも吸い込んでしまいそうな雰囲気ありますが、もしそうなら、今頃宇宙は存在しないので、吸い込むのは、そこそこの範囲のようです。

P-213

すでに新しい星も誕生しなくなった銀河では、星同士の接近遭遇が起きた際に、一方がエネルギーを獲得して外宇宙に放り出されると、他方はエネルギーを失って密集していく。こうして、周辺部の星が蒸発していくとともに、残された星は中心部に集まり、そこで息を潜めていたブラックホールに次々に飲み込まれる。

そうですか。新しい星の誕生自体がなくなるのですね。宇宙は膨張して低密度になり、だんだん低温化。そして、距離が離れていくので重力は弱まり、星を形成する粒子の集結作用が無くなるのでしょうか。しかし、それは相当先の話で

P-214

銀河全体がブラックホールに飲み込まれるのがいつ頃になるのか、多くな要因があるためはっきりしたことは言えないが、1垓(1垓は1兆ほ1億倍。すなわち、10の20乗)年も経過すれば、大半の銀河において、外に飛び出さずに残った星がすべてブラックホールに飲み込まれるだろう。

ブラックホール

  • 周りのガスが鮮やかに光り(膠着円盤とか呼ばれてますね)ビジュアル的にも綺麗なこと
  • 飲み込んだら、何も吐き出さないと思いきや、低いながらも温度もあり、吐き出しもする(ホーキング放射)
  • さらには、時空の曲率と密度が無限大という状態が宇宙誕生と共通点をもち

かなり、印象の改善がありました。しかし、この1垓年後には、ブラックホール

P-214

もはや膠着円盤をまとっておらず、20世紀半ばに思い描かれたように、漆喰の闇の中で運の悪い漂流者を待っていふアリ地獄のような存在と化しているはずである

 

最後に

「宇宙の墓場」から「宇宙のレジェンド」に華麗に転身を遂げたブラックホールインスタ映えしそうなくらいの勢い💦しかし、宇宙の終焉には、その名にふさわしいブラックさを発揮するようですね。

 

 

また、次回。

 

#宇宙に終わりはあるのか

#宇宙の晴れ上がり

#宇宙マイクロ生背景放射

#ブラックホール

 

【宇宙の「果て」になにがあるのか①】宇宙の制限速度「光速」と、無限大ポイントにおける一般相対性理論の破綻

こんにちは、カタツムリ系です🐌

なかなか、勇気のあるタイトル。「果て」があること、「果て」とは何かが、あらかじめ分かっているように感じられて、いろいろ、突っ込まれそう。とはいえ、そこはプロ。回答するナレッジはもちろん、果てとはなに?果てはどこにあるの?なんて言う質問にはゴマンと経験されたことでしょう。

そんな挑戦的なタイトルを付した本書↓。

宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)

出典はアマゾンさん。

しかし、今になって思うんです。たとえばギリシャの哲学者とか、いろいろ、自分はこう思うと断言されてましたが、どうせ根拠なんかありっこない、すなわち、合っていないかもしれないないが、絶対間違っていないとも言い切れないという状況だから、好き勝手言えたのでしょうか。もちろん、そうした素朴な考え方の中で、後世に役立つアイデアを提供されたケースも多々あるでしょう。それにしても、こんな「宇宙の果て」なんて、哲学者か宗教家しか担当していなかった問いに、とうとう、科学が名乗りをあげてきたのですね💦

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【目次】

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宇宙の制限速度の、光速あるある

あるあるの、中身 

P-57

「光より速く移動する物体はない」という時の速度とは、その物体が移動しているその場その場で、周囲の者に対する相対的に運動する速度である。遠く離れた二地点が宇宙の膨張のために遠ざかる速度は、光速超えても一向に構わないのである。

言ってしまえば、なんと適当なことか、と思いました。中途半端な抜け道を作ったようにしか思えませんでした。

ルール違反ではないようです

とはいえ、この光速が宇宙の制限速度というのは、アインシュタイン一般相対性理論の大前提。あとで実験で確かめられたとは言え、「こういう仮定をしておくと、いろいろ、うまく説明できそう」というメニューの中に、

  宇宙の制限速度は、光速  

  ただし、宇宙自体の膨張を除く  

と指定した上でのこと。ズルでも適当でもないし、もっと言えば、光速が宇宙の制限速度だなんて、言われなければ想像もしないわけですよね。生意気言ってすいません💦

 

「無限大」というの問題 

無限大に関する専門家の言い分

物理学は、数学を利用します。その数学では、無限大なんて言うコンセプトは、高校くらいでも気軽に使っているように思います。でも、

P-77

「無限大=無限大」では数学的に意味をなさない。

とか。でも、よく見ると、無限大がダメというよりは、無限大=無限大という、同じことを二回言うような、自己循環的なことが無意味と強調しているようです。

大元のアインシュタイン方程式

敢えて、アインシュタイン方程式を見てみると(しかし、私の理解度もるので、大雑把な関係をみると言う極端には反しない程度に、簡略化しています。簡略化しすぎな可能性高いのは重々承知💦)

P-77を編集

Gμν(宇宙空間の曲率) ➕ Λ(宇宙項) = 8πG(重力定数➗  c(光速)^4  ✖︎ Tμν(物質のエネルギー密度

いろいろと論議のある「Λ(宇宙項)」 はスキップします。

改めてみると、専門家がよく参照する、この方程式は、ほとんど定数。ケースバイケースで変わるのは

  •   宇宙空間の曲率
  •   物質のエネルギー密度

だけ。

これをみる限り、宇宙空間の曲りくねり具合が大きければ大きいほど、物資のエネルギー密度が高いのですね。太陽系で例えれば、強大なエネルギーをもつ太陽の周りは、その周りの空間は、相当ねじ曲がっているということですね。

たしかに「無限大=無限大」は無意味。ここで、一般相対性理論の破綻

本題に戻りますか、たしかに、ピックバンやブラックホールのように、宇宙空間の曲率が無限大、物質のエネルギー密度が無限大だと、式が成り立たないですね。こういう文脈でみると「無限大=無限大」は意味がないというのは、わかります。

これだと理屈が破綻するというか、こんな方程式が理論の中枢であり、それが、壊れて、同じことを何度もリピートするプルーレイのようにだと、ポンコツ理論、さらには破綻していると言われても仕方ないかも💦

 

最後に

アインシュタイン方程式を初めて、ちゃんと見ました。かなりゆるい見方ではありますが、大体の傾向を見る上では、個々の項目の数値などを細かにチェックするというよりは、

  •   これとこれは、比例して
  •    あれとあれは、反比例する

くらいの関係性をみるだけというアプローチもアリなのだそうです。

 

また、次回。

 

#宇宙の「果て」になにがあるのか

#アインシュタイン 

#一般相対性理論

【宇宙に外側はあるのか】宇宙論の課題のNAVER的まとめ。誕生の秘密を狙うには、その瞬間から一兆分の一秒までがターゲット。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

Kindle版。意外と読みやすい!!

2016年の重力波発見前の作品(2012年発表)ですが、内容がなぜか古さを感じさせません。そして、丁寧な丁寧な書きっぷり。コンパクトに宇宙ランを流れも追いつつ、面白いくもあり、好感のもてる作品です😊

宇宙に外側はあるか (光文社新書)

宇宙に外側はあるか (光文社新書)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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🕵️‍♂️「No.〜」に続く数字は、kindleでのページ数です。

 

宇宙の外側が存在するかどうかの検証をする前に、まず、今の宇宙の生い立ちから

No.269

宇宙マイクロ波背景放射は 、空のあらゆる方向からやってきます 。

まずは、この「宇宙マイクロ波背景放射」が鍵となるようです。

宇宙誕生直後は、かなり活発な動きが目立ち、いろんなツブ(粒)が飛び交い、ぶつかりあっていたようです。なんと、光さえ直進を阻止されたよう。それが38万年経過すると落ち着いたらしく、その状態を「晴れ上がり」というとか。この時点から放たれた電磁波が「宇宙マイクロ波背景放射」と名付けられています。これを現在、地球や色んなところで受け取っているのです。宇宙誕生から38万年後という、宇宙誕生「直後」のデータがあるということです!!

 

しかし、いかんせん「宇宙誕生〜38万年後」のデータにはアクセス難しそう💦

No.327

宇宙マイクロ波背景放射は天然のタイムマシンとして 、宇宙の晴れ上がりの時点にまでさかのぼるのに使うことができました 。しかしそれより昔を見ようと思ったら 、光や電波などの電磁波ではできません 。何か物質に邪魔されずにまっすぐ進む別のものが必要です 。

そう、もう一歩?のところで、足踏みしているようです。

 

ただし、代替案がなくはない?!

No.327

さて 、そんな都合のよいものがあるのでしょうか 。それが実はあるのです 。私たちにはまだ検出する技術がないのですが 、将来的に検出可能になるかもしれないものが 2つ 。それは 「ニュ ートリノ」と「重力波」です

No.341

宇宙の初期にも大量のニュ ートリノが発生します 。それは宇宙マイクロ波背景放射と同じように宇宙に充満しています 。これを 「宇宙背景ニュートリノ 」といいます 。いまも私たちの周りには 、このようなニュ ートリノが角砂糖ほどの大きさの体積あたり 3 0 0個あまりの割合で存在しています 。しかし 、私たちにはそれを感じることは全くできません 。

出ました!「重力波」!この本の公開時である2012年から四年後に発見された、重力波。宇宙の誕生に関する、とりあえずの、手掛かりは得たものの、あまりに検出が難しいことから、なかなか簡単には先に進まないようです。

 

宇宙誕生という起源を求めることは、なんとなく正解な気もしますが、そこまで頑張る必要はあるのか?

No.518

クォ ークや電子などいくつもある素粒子の起源です 。その起源は 、宇宙の誕生から 1兆分の 1秒以内に求めるべきものです 。

No.464

私たちにはまだ未知の物理学が宇宙を支配しています 。宇宙が始まってからわずか 1兆分の 1秒間など 、宇宙の歴史からすれば無視できるほど短い時間です 。しかし 、宇宙の始まりの謎はこの短い時間の中に凝縮されています 。

ビッグバンなりインフレーションなり、もともとは、ギューっと凝縮されたものが、一気に膨張したのが、現在の宇宙。とすれば、その凝縮されて、凝縮されていた時代の痕跡を探ることは、たしかにヒントがいっぱいあるのかも。

 

しかし宇宙誕生の解明は骨が折れそうで、「虚数」時間なんて言う人が出てきた

No.988

ホーキング自身は虚時間のほうが自然界の時間であって 、人間にはそれが虚数に見えているだけではないかと考えているようです 。しかし 、そういう証明がなされているわけではなく、この境界条件自体が正しいという保証もありません 。

もう亡くなられましたが、車椅子の理論物理学者のホーキング博士。「虚数」時間のほうが、自然界には「自然」なのだ、と。そうなると、人間の素朴な感覚では、「自然界」は、ちっとも「自然」でなさそう💦

 

そして筆者から考える課題

大きなものとして十個挙げておられます。そのうちの、二つを。

No.2632

1️⃣なにが宇宙をはじめたのか

9️⃣この宇宙の他にも宇宙は存在するのか

そう、こんな根本的なことが分かっていないのです。宇宙は謎だらけ💦

 

また、次回。

 

#宇宙に外側はあるのか

#ムーチューブ

#三上編集長

#アインシュタイン

#相対性理論

#ブルーバックス

【宇宙のダークエネルギー】真空が主役に転じる。真空の正体「ダークエネルギー」は至る所に。そしてアンチ重力というレアな性質。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

今まで、一般相対性理論とか量子論から、いい意味で言えば、果敢に、冷静に見れば、無茶なレベルの話にどっぷり浸かってきました。まぁ、好きでやってますので、負担ではないのですが💦

ところが、です。

なんと、現時点で人類が把握しているのは、宇宙の5パーセント程度で、95パーセントは分かっていないのだとか。水素だとかヘリウムだとかいった元素が構成するモノは、宇宙全体の5パーセント程度というのと。

それも、何万光年も離れているから、光の速さより早く移動できない以上、そんな遠いところは観測できないという話ではありません(もちろん、そういった側面はあろうかと思いますが💦)。そうではなくて、身近な地球の周りにおいても、そんな未知の存在、ダークマターだとか、ダークエネルギーだとか呼ばれていますが、存在するのだとか。

95パーセントというシェアは分かるのに、中身は全く分からないのだとか。どういうこと?!

宇宙のダークエネルギー?「未知なる力」の謎を解く? (光文社新書)

宇宙のダークエネルギー?「未知なる力」の謎を解く? (光文社新書)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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🕵️‍♂️「No.〜」に続く数字は、kindleでのページ数です

 

「真空」は、なにもない空間ではないようです。ダークマターやらダークエネルギーやらがふんだんに詰まっているようです。

No.114

では、なぜ、ダークマターが存在しているのがわかるのでしょうか 。それは 、ダークマターがあると 、その重力によってまわりの天体の運動や光の進む進路に影響を及ぼし 、宇宙のどこに存在しているのかがわかるためです 。しかも 、星などに比べてはるかに大量に存在していることがわかっています 。つまり 、夜空に見えている星々の間には 、何もない真空が広がっているわけではなく 、そこには目に見えないダークマタ ーが大量に存在しているのです 。

それなら、「真空」という名前はやめたほうがよいような必要性を、素人目にも、感じてしまいます。なんたって「宇宙マイクロ波背景放射」とか「赤方偏移」だとか、現象を正確に表そうとして、結果として大袈裟な命名の多い、物理というフィールド。そんなにネーミングにこだわるなら、この「真空」も、改名候補では?!

しかし、人類は、その「真空」の「中身」のことは丸で分からないのです。やっぱり「真空」かも。

 

なんと、ダークマターは偏在するが、ダークエネルギーは、前回宇宙に一様に存在すると

No.128

ダークエネルギ ーとダークマターはまったくの別物です 。光を出したり吸収したりせず 、望遠鏡などを使っても私たちには見ることができないのはダークマターと同じですが 、ダークエネルギーダークマターと決定的に違う点があります 。それは 、ダ ークエネルギ ーはある場所に局在することがなく 、宇宙全体にほぼ一様に存在しているという点です

むむむ。ダークエネルギーという名称ですが、宇宙にあまねく存在するなんて「神」と同じでは?!

 

でた!反重力!

No.128

ダークマターは通常の物質と同じように重力によって集合する性質を持っていますが 、ダークエネルギーは重力の働き方が反対になっていて 、宇宙全体に広がってしまうという性質を持っています 。つまり 、一種の反重力

電子もマイナスとプラスあります。また最近、やたらと「対称性」に宇宙の特徴を求める流れもあります。

でも、長らく、重力と反対の性質をもつ存在を耳にしませんでした。しかも、宇宙の根幹的パワーたる「重力」の反対なんて、壮大で、なんだか、ロマンチックでさえあります💦

 

ダークエネルギーの不可思議なポイントをひとつだけ

No.164

ダークエネルギーを現代の物理学によって理解するには 、それはあまりにも奇妙すぎる性質を持っています 。例えば 、これがもし変わった物質の一種であるとして計算してみると 、その圧力がマイナスになってしまうのです

さすが。アンチ・重力たる」ダークエネルギー」。圧力を計算したら「マイナス」になるなんて。ここまで来ると、くどいようですが、もはや「宇宙のロマン」とも言うべき、神秘のパワーですね😊

 

また、次回

 

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