カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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川の昔話【川はどうしてできるのか】地味ですが、ホノボノ。だって、川がどうしてできるのか、なんて、仙人かなにかの発想💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

筆者の方は、地球科学専門の方ですが、ブルーバックスさんで「山はどうしてできるのか」「海はどうしてできたのか」を著しておられます。タイトルからして、強烈に地味ですが、地味過ぎて興味出ました。一方、こんな地味さにも関わらず、自分でも驚くほどの、この高い関心度合い。大事ですが、強烈に地味💦

川はどうしてできるのか (ブルーバックス)

川はどうしてできるのか (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

 

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【目次】

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この本も一応、商業ベースで販売されているもの。どうやって読者に関心を呼び出す?!

日本で「川」といえば、鴨長明方丈記の一節「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」が思い浮かびます。

鴨長明(かものちょうめい)とは - コトバンク

案の定、ここでも触れられています。ありがち、というよりは、割に普遍的なイメージのような気がします。なんか、はかないテイスト。 しかし、川をアピールするとしたら、材料としては、ここらあたりが限界でしょうね。なんせ、地味なので💦

 

中国の黄河揚子江の話

アジアで川と言えば、この二つでしょう。この二つの川は、近くに源流をもつにも関わらず、かなり違った方向に流れるのだとか。黄河は北回り、揚子江は南回り。

P-17

中国は、一枚岩からなる大陸ではなく、小さな大陸がいくつも集まってできた「大陸の集合体」なのです

プレートテクトニクスみたいな話?突然過ぎて、よく分かりません💦

プレートテクトニクスとは - コトバンク

P-18

小さな大陸を「地塊(チカイ)」と呼んでいます。地塊とは時代も性質も違ういくつかの陸がくっついて一つの塊のようになったもののこと(中略)これらの地塊の規模は日本列島より大きく、オーストラリアやインドに匹敵します。インドは「亜大陸」ともいわれていますが、地塊も「小大陸」とも呼ぶべき

だからこそ、水源が同じでも、まるで別の大陸かのように流れるらしい💦

 

川は高いところから低いところに流れるはずですが、なんと、ヒマラヤ山脈を越える川があるとか

P-22

北からヒマラヤ山脈に達し、乗り越えて南へと流れる川が、少なくとも4本はあります(中略)なぜ四つの川がにはヒマラヤ越えが可能かだったのでしょうか

たしかに素朴な疑問。しかし、ここには、地球のダイナミックな動きが須らく関係しています。

P-24

大陸の衝突によってヒマラヤ山脈の隆起が始まると、そこを流れる川は、傾斜が急になるたまに河床をどんどん削っていくようになります。これを「下核作用(カコクサヨウ)」といいます。隆起が高くなり、傾斜がきつくなるほど、下刻作用は激しくなり、河床は深く削られていきます。

大陸の衝突というインパクトが、どんどん川の底を削りとる作用があるようですね。川は普通に流れていても、どんどん先が削られていくので、常に「低い」ところが出てくるので、支障なく流れるようです💦川も、やはり、地球のダイナミックな動きの賜物のようです。

 

最後に

この後も、火星における川の存在の有無とか、南極の地下に川はあるのか?などといったトピックが続きます。しかし、

P-130

川の解明は難しい

と断言されているように、なんだか、本書を通じて川のメカニズムを解説してもらったというよりは、例をたくさん列挙されたという印象が強いです。かつて、川は農作物の収穫を助け、そして川の氾濫など、人間からの関心は並々ならぬものがあったはず。にも関わらず、こんなに究明が進んでいないように見えるのは不思議です。なにか、土着の宗教的な問題でもあったのかもしれませんね。もしくは、そもそも、相当高度な問題かも💦

宗教的な観点でなかなか着手されなかった経緯あるとしても、そんな「神聖」なものが、まだ残っていると思うと、どこかホッとします。

 

また、次回。

 

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