こんにちは、カタツムリ系です🐌
かつては山ガール、最近だとパワースポット的なトピックでしか、なかなか登場しない「山」。
ムー的には、パワースポットが主たる関心事ですが、本書↓は、サイエンス寄りに「山」にアプローチします。何だかんだ言って情報が過多な現在。山なんて、雨で土地が削られたり、地震が起きて土地が隆起したことで起こるくらいはすぐ思いつきます。しかし、新発見はどこにでもあるようです😊
山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)
- 作者: 藤岡換太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 新書
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出典はアマゾンさん。
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【目次】
- 一番高い山と一番低い山から
- 山の高さの決め方
- 新情報😊「プレートテクトニクス」ではなく、「プルームテクトニクス」
- サイエンスですが、科学者というより、どこか登山家チックなテイスト
- 「山」はやはりスピリチュアルなところ
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一番高い山と一番低い山から
きっと山好きな方なら「あるある」なのでしょう。一番高い山は、言わずと知れた「エベレスト」。8,848m。なんと、一番低い山は、日本の大阪府にある「天保山(テンポウザン)」で、4.53m。もともとは瓦礫の山で、しかも、人工的に作られたもの。そんなんだったら、何でもアリな感じもしますが
P-14
ギネスブックに一番低い山として登録されています。
まぁ、マニアのための山でしょうか💦
山の高さの決め方
一般には海面からの高さでしょうが、地球はちょっと、いびつな球形だし、あんまり厳密でないのだとか。
P-47
考えられたのが、地球の中心からの高さを測るという方法
だそうです。この場合、一番高い山は、赤道直下、南米のエクアドルにあるチンボラソ山。エベレストは31番になり、世界で474番目とされている富士山は44番目に浮上するとか。
新情報😊「プレートテクトニクス」ではなく、「プルームテクトニクス」
なんだかんだ言って、例の大陸が動くという「プレートテクトニクス」という考えかたは、なかなか強力な理屈だとか。しかしながら、やはり限界はあるそうです。
そんな中、
P-110
マントルの中には「プルーム」と呼ばれる巨大な「煙」があることがわかりました。
まぁ、マグマがうごめいているでしょうから、煙くらい出そうなものですが、それが無視できないレベルの大きさと影響力があるようです。そらにしても「プルーム」。最新式のタバコ🚬のよう💦
P-110
熱いプルームは上昇し、冷たいプルームが下降することによって、マントルを循環し、そのためにマントルの大きな対流が引き起こされるというのです
こうやって、マントルが動き→マントルが大陸を構成する「プレート」を動かし→新しく大陸を作り→その過程でも「山」をつくるようです。実際、
P-116
山はさまざまな種類に分けられ、そのでき方もさまざまです。しかし、それらはすべてプレートテクトニクス(と、それを補完するプルームテクトニクス)によって、統一的に説明することができるのです
とまで断言されています
サイエンスですが、科学者というより、どこか登山家チックなテイスト
生物学もそうですが、こうした地学(いまは「地球科学」という名前が付いているそうです)は、博物学っぽいイメージあります。要は、ガチガチに理屈を固めるというより、広く知識を蓄えることで、研究対象の有り様を浮き彫りにする感じ。そう言えば
P-61
実はダーウィン自身、その生涯に地質学に関する本を3冊書いています(中略)彼は若い頃に博物学を修めていました(中略)彼に地質学あるいは博物学に関する深い造詣(中略)がなければ(中略)進化論という考え方そのものが生まれてこなかったと思われます。
なんと、ダーウィンも登場💦
とにかく、僻地やいろんなところを動き回って、標本を採取してという、汗をかく仕事をされてきた方たちというイメージが強くありますし、本書でも、そんな雰囲気はヒシヒシ伝わってきます。なんとはなく、登山家のイメージ。そして、実際、登山家のように、思いも強く、意志もかたそう。たしかに、
P-216
「山はどうしてできるか」を統一的に説明できる理論はプレートテクトニクスとプルームテクトニクス以外にはないと思います。
という、信念を再度確認されてます。
「山」はやはりスピリチュアルなところ
かつて、エベレストになぜ登るのかと聞かれて「そこに山があるから」と答えた方がいたそうですが、「山」には、やっぱり、信念とかスピリチュアルなものが宿っているのかもしれません。
また、次回。
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#スピリチュアル