カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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【現代素粒子物語】ブラックホールは気軽に誕生する可能性?!でも安心してください。当面は、落ち着いてそうです💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌  

ネーミングからして、どう考えても面白くなさそうなのに、意外な魅力を見せる素粒子物理学

物質(粒子)と反物質反粒子)は

  • 一緒に生まれて(対生成)
  • 寿命は一瞬で
  • 一緒になくなる(対消滅

という、サイエンスのような、SFのような、神秘的な現象を見せる宇宙。このミステリーを探るのが素粒子物理学

おまけに、「負のエネルギー」までできてしまうという。まぁ、宇宙誕生は「虚数」時間で表すとスムーズに説明できるくらいだから、「負のエネルギー」もありか、と。

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出典はアマゾンさん。

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【目次】

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地味なネーミングな割に「宇宙の根源的」イメージが強い素粒子物理学

P-10

あまたある科学や学問の中で、素粒子物理学ほど私たちの宇宙観や世界観に決定的な影響を及ぼしたものはない

少ない知識ながら、なにか、強烈に共感。

 

素粒子物理学を引っ張るCERNLHCは、宇宙と連動するホラー?!

スイスにあるCERN(セルン)という有名な研究所があります。

そこにはLHC(大型ハドロン衝突型加速器)という装置があります。

 

円形に建設され一周27kmというのは、山手線と同じ。しかも

P-13

高速地下まで加速した陽子(水素の原子核)を毎秒何十億回も衝突させている

ツワモノ。そんなツワモノだから、強固で不変かと思いきや

P-19

LHCは月の満ち欠けに応じて微妙に姿を変えもする。満月の時、ジュネーブの土地は月に引っ張られて30センチメートルほど上昇、そのせいでLHCの円周は約1ミリメートル長くなる

 

LHCブラックホールが誕生?

もともと、陽子と陽子を衝突させて、その結果を研究しようという、素人から見れば、なんだかバカにされたようなシンプルな説明💦

しかし

P-18

10年を越える歳月と5000億円の巨費を投じて2008年秋に完成した

LHCは、高い機能を持ち合わせているはず。しかし、そんな最先端の大規模研究所にも怪しい噂が

P-34

LHCの稼働が近づいた2008年、世界を不気味な噂がかけめぐった。「LHCの実験で陽子同士が衝突すればミニ・ブラックホールが誕生する」「その結果、地球はブラックホールに飲み込まれるかもしれない」という情報がネットで流れ、ついにはLHC稼働中止を求める訴えが裁判所に起こされたのだ

分からなくもないですね。なせって、5000億円と10年かけて、陽子と陽子をぶつける研究所を作った施設です。へんな魔術っぽいことをしていても、なんの不思議がありましょう💦

さらには、

P-34

最新の余剰次元理論によれば、陽子を超高速で衝突させるLHCの実験では極小サイズではあるもののブラックホールが誕生する可能性が指摘されている

くらい💦

 

一応、そんなに気軽にブラックホールは生まれない根拠

P34-35を編集

  • ブラックホールの誕生を予言する余剰次元理論は、まだまだ仮設レベル
  • 昔から地球に降り注ぐ放射線の中には、LHCの陽子より大きなエネルギーをもつ陽子がある。大気中の物質と衝突してさまざまなものを作っているが、地球の大気中にブラックホールが誕生した形跡はない
  • 車椅子の科学者ホーキング博士の「ホーキング 放射」によれば、ブラックホールは誕生してもホーキング放射ですぐ蒸発し、周りの物質を飲み込むような時間的に余裕はなし
  • ブラックホールは誕生しても陽子の約1000分の1。とても地球は飲み込まない(陽子の大きさは、1.75✖️10のマイナス15乗メートルくらい。

まぁ、ブラックホールの誕生を恐れて訴えた方も、仕組みはあまり理解せず実行に移したはず。ブラックホール誕生の可能性が低い理由もあんまりピンと来ないはず💦

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まとめ

以上のストーリーをまとめると、次のようになるか、と。

 

また、次回

 

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