カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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【重力とはなにか】負のエネルギーはブラックホールの蒸発を導き、ブラックホールは、10の「10の78乗」の顔を持つとか💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

重力。とても有名ですが、電磁気力など「四つの力」の中ではダントツに弱い。しかし、そんな電磁気力も実現出来ないでいる宇宙創生から38万年前より以前のことにリーチできるブレークスルーの可能性。そして、重力の正体は空間の歪みだとか。読むしかありません↓

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

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出典はアマゾンさん。

 

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【目次】

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重力というと、なによりアインシュタイン一般相対性理論

その中でもやはり、時間のみならず、空間も伸び縮みするという現象には、なんども驚かされます。時間だと実体感に乏しいので、なんとでもいい逃れできそう。しかし、空間までもとは!まずは極端な例を。

P-73

素粒子実験に使うCERNLHCは、一周二十七キロメートルもある巨大な円形加速器です(中略)その速さは光速の99.999パーセントです。このときには、時間の遅れは7000倍です。

時間の遅れが7000倍!!では、空間は?

P-73

また、超高速で動いている陽子からは、周囲の風景は7000分の1に縮んで見えます。その陽子に乗って観測することができれば、二十七キロメートルの円形加速器のほんの四メートル程度にしか見えない

なかなか凄い。よく光速に近いスピードで走る列車だと、観測者によっては、車両自体が縮むので、車両より短いトンネルの長さにも、ちゃんと収まるという思考実験も耳にしたことが。

また、よく利用されるGPSにも一般相対性理論の効果が。

P-125

一日三十九マイクロ秒だけ人口eye careの時計は進んでしまう(中略)距離の誤認は「時間の誤差✖️光速」に等しいので、たった三十九マイクロ秒の誤差でも、距離のごさは十二キロメートル

 

LHC(巨大な円形加速器)はブラックホールを生む?!

この可能性のために、実験差し止めの騒ぎもあったとか。気持ちはわかりますよね😊

P-201

しかしLHCブラックホールができたとしても、それはごく小さなものですし、すぐに消えてしまう

やはり、可能なことは可能なのですね💦ということは、LHCの性能が上がると、危険度も増す?!

P-201

いずれはブラックホールか無視できない大きさになってきます。LHCの一京倍のエネルギーを実現する加速器を考えてみましょう。LHCと同じ技術を使うとすると、その加速器は銀河系の厚みと同程度の半径!

当分大丈夫そう💦

 

負のエネルギーが存在すると、色々、厄介らしい

 

P-189

特殊相対論と量子力学を組み合わせると、どんな粒子であるにも反対粒子が存在することが導かれる

そんな反粒子は何をするかというと、生成し、それから、粒子とペアで消滅するのだそうです。

P-233

量子力学では、真空中で粒子が対生成と対消滅を起こしていると考えます。真空からエネルギーを一瞬だけ借りて粒子を作り、消えることでエネルギーを返す。

すなわち、生成するとき真空からエネルギーを短期借り入れして、消滅するときエネルギーを放出して、プラスマイナスゼロにするというふうに、うまく帳尻が合っているようです。しかし、負のエネルギーが存在すると、粒子と反粒子が消滅するときにプラスマイナスゼロになり、生成するときに真空から借りたエネルギーが余るんだそうです。例のエネルギー保存の法則とうまく折り合いがつかなくなるというものです。ちなみに、これは

P-238

「真空の崩壊」にほかなりません

ということです。

 

ホーキング放射。すなわちブラックホールの蒸発という不思議

P-238

「真空の崩壊」にほかなりません。具体的には、これによってブラックホールそのものが「蒸発」することになります。なぜなら、負のエネルギーを持つ粒子がどんどん入ってくれば、その分、ブラックホールはエネルギーを失って痩せていくでしょう。それは、あたかもブラックホールが粒子を放出して痩せていくように見える。これを「ホーキング放射」  

飽くまで表面的ですが、この発言のすごいのは、ブラックホールが「宇宙の裏側」にあって「宇宙の墓場」のような最終到達地点ではなく、また、再び「宇宙の表側」に戻ってくれるようなルートが確保されているような「循環」の状態が確認されたことのようなイメージがあります。

 

とはいえ、ブラックホールの特異性など

P-247

ブラックホールには、10の「10の78乗」という膨大な状態数

P-252

それまでの超弦理論の主流の研究では、素粒子としてのストリングを「閉じた輪」のようなものだと考えていました(中略)ブラックホールの表面には開いた弦の端が張りついていると考えました

ただでさえ、10の「10の78乗」ものケースがあり得るのに、おまけに「開いた系」だとすると、もう把握できなくなるような気もしますが、いずれ克服されるまでは、目が離せない感じ💦しかし、ブラックホールも身近に感じれたと思ったら、急に遠ざかります。宇宙の一番わかりやすい特徴はツンデレです。

 

また、次回。

 

#重力とはなにか

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#ホーキング 放射

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