カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【量子テレポーテーション①】量子論✖︎テレポーテーションという神的コンビ💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

出ました。テレポーテーション。瞬間移動。しかも、量子論という、分かったような分からないようなアカデミックな基盤もあるお話。ムー的には、読むしかありません💦ちなみに本書↓の筆者は

P-5

現役の量子テレポーテーション研究者である

そんな仕事あるんですね!しかも専任😊

量子テレポーテーション―瞬間移動は可能なのか? (ブルーバックス)

量子テレポーテーション―瞬間移動は可能なのか? (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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テレポーテーションの説明。誤解ないようにとの配慮だそうですが、すごく残念💦

P-7

量子テレポーテーションの「語源」となっている「テレポーテーション」は、『スター・トレック』などで出てくる瞬間移動のこと

当たり前じゃないですか!しかも、量子✖︎テレポーテーション!期待は膨らむばかり!

P-7

これから説明しようとしている量子テレポーテーションは瞬間移動のことではない(中略)「(量子)情報=存在」を伝送するだけ

瞬間移動も、人間という情報かつ存在の伝達ではないのですか?

P-7

さらに、光の速さを超えて伝送するという「眉唾」なことも起きない。つまり、「瞬間」では伝送されない。あくまでも光速以下で伝送される(中略)量子力学にも相対性理論にも反しない「単なる」物理学の話

あれれ。われわれが勝手に広げた風呂敷が、随分、狭まってきました。ちょっとガッカリ。しかし、まだ、どこかに微妙な、一方的な期待感。でも、そんな地に足のついた話なら「量子テレポーテーション」なんていう、キャッチーなネーミングはルール違反ですよ。ムー的には💦

 

じゃあ、人間の瞬間移動を目指さずして、実際、量子テレポーテーションは何を目指す?!

P-15

量子テレポーテーションが、もっとも簡単な量子コンピュータ

急に話が飛びました。量子コンピューターは量子コンピューターで関心あるところです。しかし、恐らくは、量子コンピューターも、瞬間移動は実現させてくれなさそうなので、SFチックな話は一旦断念することに。

 

それでは、量子コンピュータとは

P-14

量子コンピューターとは、量子力学的性質を積極的に使い、従来のコンピューターでは計算時間的に不可能であった問題ある(解くのに何万年もかかってしまう問題)を瞬時に解くことのできる「魔法の」コンピューター

要は、特殊なことをするというよりは、ひたすらCPUをあげることに貢献するコンピューターのようです。

CPU(シー ピー ユー)とは - コトバンク 

 

量子力学的性質というと?!

「量子エンタングルメント(もつれ)」だそうです。量子のもつれというと、粒子の状態が重なり合うという、何回聞いてもピンとこないアレですね。

量子もつれ(りょうしもつれ)とは - コトバンク

象徴的に取り上げられるのは、次のようなトピック。

  •     一対の電子があって↓
  •     どんなに遠くに離れていても↓
  •     一方が右回転したら↓
  •     もう一方は左回転する↓
  •     それも、光の速さより、早く伝わる

のだとか。この光速よりも速いという点にアインシュタインも異議を唱えたとか。ERPパラドックスとして知られています。

EPRパラドックス(いーぴーあーるぱらどっくす)とは - コトバンク

 

だから、量子テレポーテーション量子コンピューターに馴染む

P-15

量子テレポーテーションは、「入力に重ね合わせの状態を許す」、「入力状態を一括に処理する」、「処理の途中で量子エンタングルメントが形成される」というコンピューターの条件を満たす最小の単位

理屈は理屈として、量子エンタングルメントなんて、そういう現象を観測するのはともなく、人間側で再現できるものなのですね💦

 

最後に

コンピューターに量子エンタングルメントを適用するなんて話が突然過ぎたのか、量子テレポーテーション量子コンピューターとが、従来、一括して考えられてこなかったそうです。かなり将来性のある話らしいです。そのことにも関心はあるのですが、量子エンタングルメントが、人間サイドで再現できること自体が、なんだか、魔法のように感じます。

本書筆者も

P-19

シュレーディンガーアインシュタインらの頭の中だけで行われていた実験を、現在のテクノロジーを用いてテーブルトップで実現するというのは、考えただけでもわくわくするのではないだろうか?

 

また、次回。

 

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