こんにちは、カタツムリ系です🐌
本シリーズの最終作である第12作目。ポップな面は後退し、その代わり、オカルトとおどろおだろしさが、高濃度に凝縮された、眠狂四郎ならではの、濃い内容になっています。
前回の記事↓
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初めて見ました。この「おかあさんといっしょ」ではなく、「おげんさんといっしょ」。
星野源さんが、おげんさん、という女性を演じます。彼女のヘアスタイルには、サザエさんへの、かなりの寄せ具合(もしくは当時の流行り?)を感じます。それだけでも、この番組のレトロ系な雰囲気が伝わってきます。
音楽をテーマにした番組ということですが、出演者の藤井隆さんが、ユーロビートを話題にされるなど、意外と突っ込んだ音楽フリークぶり。
この番組は、
星野源さんのリードで進行します。
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【目次】
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ツイッターのつぶやかれ方が激しいそうです。なんと、世界トレンド一位とか↓
静かに?大人気という、なかなかシュールなトレンド💦
簡単に言うと、
番組。ホームページ↓
昔なら、
がやってそうな番組。
もう7年前に放送されていた「スナック喫茶エデン」という、台本なしの即興ドラマありました。背景はというと
です。当時、スカイツリー効果で、押上が注目されていたのに比べると、本作は、そういうシナジーが期待できない作品なのに、大健闘😊
NHKさん的には、ゆるいのでしょうが、ゆるさ加減では、「そこそこ」のレベル💦
それだけに人気も落ちているのか、と。YouTubeあたりに視聴率を取られている?!
そういえば、テレビドラマも苦戦中💦関連記事↓
一方、この番組は、味のキツいキーマカレーに疲れた後で、優しい味のおまんじゅうで舌を中和させている感じ。
そう、優しい、おまんじゅうの味😊
また、次回。
#おげんさんといっしょ
#星野源
#高畑祐希
#藤井隆
#タモリ
こんにちは、カタツムリ系です🐌
物質やら粒子が
などという、SFだか、魔術やら、最先端理論やら、とこにも分類しがたい方法で、生まれ、そして極めて短い時間で消滅することが分かりました。
そんな神秘的なパワーをもつせいか、ブラックホールも気軽に生成しがちなのだとか(実際には、その可能性は極めて低いそうですが)。しかも裁判沙汰にもなるという、いろんな側面で話題となっている素粒子。
前回の記事↓
本書↓を読み進めます。
出典はアマゾンさん。
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【目次】
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だいたい、
玉ねぎ状態。しかも、上記の構成要素は色々複雑に交わり合っています💦たとえば、
などというカテゴリーわけもあります。しかも、まだまだあります💦
今後もまた新しく小さな物質が見つかるかもしれないので、もはや「これ以上分割できない」とは言わず、小さい物質ということで、ふわっと「素粒子」という言葉を受け皿にしているそうです。
このワードも結構注目株ですね。
なんと
P-21
幽霊のよう。しかし、光の粒子「光子(フォトン)」と同じ。さらに
P-21
実はニュートリノは宇宙空間にいっぱい存在していて、我々の体も突き抜けて飛び交っているのであるが、何も感じることはない
やっぱり幽霊。しかし、電磁気もスマホなどの電波という形で飛び交ってますが、全然感じませんけどね💦
新しいものかと思いましたが
P-22
相互作用はその性質に基づいて、
という、例の四つの力ですね。これが素粒子の働きを理解するキーなのだとか。
そりゃそうです。
しかし、そんな当たり前のことを改めて確認しているわけではありません。物質と反物質は対生成と対消滅を経て、基本的には、物質と反物質は、同数のはずなのに、なぜか「物質だけ残っているのが不思議」という話です。
P-23
現在までのところ実験室の中では、反水素原子をつくることにようやく成功した段階であり、人工的に巨視的な大きさをもつような反物質をつくることはとても不可能であろうが、自然界のどこかに反物質が存在している可能性はあるだろうか
素粒子を扱うテクノロジーは発達して、なんと「反水素原子」を作り出せるのだとか。これが、どのくらいすごいのかは全く分かりませんが、馴染みのないこともあって「反水素」なんて、なかなか魔術っぽい💦
P-23
一般に粒子と反粒子が出会うと(中略)対消滅が起きる。対消滅では質量のエネルギーが解放されて最終的には熱エネルギーになる。このため反物質が物質と接しているところでは爆発的反応が起きて、反物質は(同量の物質とともに)消えてしまう。したがって、地球上に反物質が存在している可能性は考えられない
この理屈で進めると、反物質どころか、物質が存在するのも不思議。
P-23
他の天体が反物質でできているという可能性はどうであろうか。月にも物質でできたロケットや人間が無事着たのであるから、月が反物質からできているということはない
ということは、どうして物質があまっているのでしょう💦もっとも、そのあまりが地球をはじめとする天体であり、人間も同じ。
138億年前ビッグバンによって宇宙が誕生し、その当時は、高温高密度の状態。
P-25
高温高密度の状態では衝突によって頻繁に粒子と反粒子の対生成が起きる。この結果、対生成による粒子や反粒子の数の増加と対消滅による減少のあいだでバランスがとれた状態が実現して、粒子と反粒子の共存が可能となる。共存が許されない常温の地球上との大きな違い
そういう意味ではCERN(セルン)のLHCという大型ハドロン衝突型加速器は、宇宙誕生当時を再現しているということ?!
いずれにせよ、粒子と反粒子の共存はビッグバン直後の高温高密度の状態だけに許されるレアな現象らしい💦
以上のストーリーをまとめると、次のようになるか、と。
また、次回。
#消えた反物質
#小林誠
こんにちは、カタツムリ系です🐌
致し方ないこととはいえ、人間は環境への適応のために、脳や体にかなり負担をかける形で、遺伝子での変化を受け入れてきました。
そんな過程の中で、どうやら、本来は一体であるはずの脳と体が分離してしまったようです。
こんな脳のトラブルへの処方箋提示を本書↓は狙っています。
出典はアマゾンさん。
前回の記事↓
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【目次】
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(ページネーションはkindleでの表記に従います)
No.182
愛情と同様に、疲れやストレスも脳が感じるものです。その感じやすさも、遺伝子で決まっています
というわけで脳がの機能を見ていくことに。
No.331
私たちの脳からでている神経の3分の1は、目のために使われています。視神経や目玉の動きを制御するための神経などが主なところです。
そうなんです。「見る脳」なんです。たしかに五感の中でも視覚から得る情報が圧倒的に多いということもよく聞きます。
視覚情報の優位性について、インターネットでの情報によると80%程度が視覚から情報を得ているとある。こ... | レファレンス協同データベース
ちなみに
No.331
多くの動物は音による「聞く脳」の構造を持っていて、モノクロの視界をもつ犬は、「匂い脳」
なんだとか。これは興味深い😊
No.345
人間の脳は、聞くことより見ることを選んだために、文字や言葉の意味合いに翻弄されるようになりました。
ここまで来ると、なんとなく結論も想像つくような気もしますね。文明はリスペクトしつつも、結構、身もふたもないコメントが出てきそう💦具体的な処方箋としては
みたいなことではないでしょうか。もちろん、生物学的証拠をたくさん提示されているのでら説得力は違いますが💦
No.730
「こんな仕事がやりたい」などとやりがいを求め、つまらない仕事をさせられる人を「社畜」と呼んだバカにするのは、すべて首から上の部分です。
筆者は大学教授ですが、この手の迷いは一切ないそうです。なぜなら
No.736
そもそも生きることに意味や目的もないのだ、生まれちゃったものはただ生きるしかない
あ〜あ、言っちゃった💦でも、これは生物学が提示してきた研究結果と整合性あるようです。高い志をもって学問に励み、生物学で研鑽し、その結果、そんなものは意味がないのだ、というのも、なかなか辛い💦
しかし、少なくとも私にはヒューマニズムあふれる人のように見える、この長沼教授。先述の言葉とは矛盾しない範囲で優しいく視点も共有されています。
No.757
No.811
動物界では、そんなとき(=食うに困るとき)にも無理はしないで、死ぬときは死にます。気候変動などの外部要因でエサがなくなったときにも、粛々と、淡々と、無理もしないで死んでいきます。生物として、この生き方が一番の根源です。
たしか動物行動学の先生のコメントだったと思いますが、動物は「死ぬ」のではなく「動かなくなる」のだとか。
人間も、淡々と「動かなくなる」のが理想なんでしょうか。ほぼ仏教の教えのようですね。
ここらあたりになると、生物学からのアウトプットというより、長沼先生個人の色合いが強くでていそうです。同じく生物学を専攻された方でも、もっとギラギラして、死への恐怖に支配されている方は少なからずおられるのでは?!
No.926
やることと言えば、自分のいいところを見せるようにし、必要のないところは見せないくらいしかないでしょう
以上のストーリーをまとめると、次のようになるか、と。
嘘がないという点で、かなり好感のもてる本。考えすぎる脳や楽をしたい遺伝子救済のための処方箋という触れ込みでしたが、まさか、ゴリゴリのノウハウ本な訳がないので、上記のような結論でも違和感なし😊
また、次回。
#考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子
#長沼毅
#ポピュラーサイエンス
#生物学
こんにちは、カタツムリ系です🐌
いいですね!!このアドベンチャー・シリーズ。まさにアドベンチャーものの定番と言えましょう。
さらに前作より(前回の記事↓)一層、オカルトちっくで、同時に、少年ぽいハツラツさもあり、アドベンチャーとしても円熟の演出(^ν^)
アドベンチャーはかつて、ハラハラ、ドキドキしたもの。そう、この作品は、王道を見失うことなく、アドベンチャー然として、ハラハラ、ドキドキさせてくれます😊
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【目次】
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場所は東南アジアか、南アジアあたりです。あえていえば、インドっぽい。古代からの生活を保存しているような、アドベンチャーのスタートにふさわしいロケーション。
取引上の争いでスッタモンダした、このアドベンチャーの主人公のインディ・ジョーンズが中国から飛行機で脱出して、不時着の上、たどり着いた、このインドっぽい、ある村落。
そこで神の使者と勘違いされます。
村落の人々が村を救うために必要な石を取り戻すことが必要だと懇願されます。
神の遣いとして、冒険を依頼され、受けて立つことになります。アドベンチャーの始まり。
行き着いた先は、長い伝統を誇り、まだ少年の王を戴く王国でした。
一見、客人も多く、穏やかな国ですが、ダークサイドでは、アドベンチャーの舞台が整っていました。
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説[AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
出典はアマゾンさん。
今回、味方にも敵にも少年が登場。アドベンチャーと言えば、女性を守るというのも定番ですが、少年とともにアドベンチャーを戦い抜くのも、やはり定番。
その少年の成長を見守ったり、もしくは、永遠の友情を誓い合うのもアドベンチャー映画をアドベンチャー映画たらしめている、重要な要素。
ですので、今回は、ヒロインの女性の魅力は抑えがちです💦
その少年は、もともと捨て子?の中国人少年で、インディ・ジョーンズが世話している模様。
金に汚いし、セコイですが、機転が利き友情に厚い少年。
小学生くらいですが、たしかに、インディ・ジョーンズから、男として扱われている感あります。このアドベンチャーを一層アドベンチャーたらしめる「男の子」の成長は、見ていて清々しいものがあります。決して楽ではない環境で、男の子がスクスク育つのは、アドベンチャーならではの、爽快感以外のなにものでもありません。そして、敵が多い中で、大人の男から、同志として扱われるのは、少年に対しての、最大のリスペクトか、と。こうして「男」になった同志は、アドベンチャーを一層盛り上げます。
王というポジション柄、色々な陰謀に巻き込まれがちですが、とってもピュアな少年。インディ・ジョーンズの親友の男の子とも、このアドベンチャーを通して、親交を深めます。
もともと、インディ・ジョーンズ自身も少年ぽいのは確か。
SNS なんかで、やたら物知りで落ち着いた若年層の多い環境下、彼らのような少年中の少年は、とても新鮮に見えます。アドベンチャーは、そんな少年たちの世界です。
今回のアドベンチャーでは、インディ・ジョーンズも敵の妖術に「深く」はまります。もちろん、アドベンチャーですから、危ない場面はたくさんありますが、今回のアドベンチャーでは、ディープに危ない。
でも、いつも強運で、かつ、身体的にも強すぎるので、どうせ復活するだろうという期待が、ガチ過ぎて、あまりハラハラせず💦💦
そう、うるさい。
そして、あまりチャーミングでもなし。
あれ?
どうしたの?
少年推しの回だから、女性の魅力は自粛?!アドベンチャーでは、女性も活躍してもらえるとさらにアドベンチャー度合いが増すのに💦
欧米人が得意というか、馴染みのある、中東とかアフリカとかだと、オカルトちっくでもあるし、人間味も感じられるアドベンチャーが期待できます。
でも、彼らはアジアはあんまし知らないのかなぁ。
極端に神秘的っぽくなるのはかえって残念。アドベンチャーのスピード感が、少し減速気味💦
とりあえず、スピルバーグさんには、少なくとも、東アジアをもっと勉強してほしい時感じましたね。
でも、インドは南アジアですが、長らくイギリスの栄光のシンボルだったんですけどね。
中東やアフリカほど、肌に合わなかった?!
最近ではアイドルの番組でも、ゲテモノ食いはよく見ます。ここでも、ムカデのような、はたまた、亀のような食べ物がたくさん。
一番目立つのは、サルの頭。食事一つとっても、なかなかのアドベンチャー💦
また、次回。
#ネットフリックス
こんにちは、カタツムリ系です🐌
知らぬことなど、何もないかのようなホーキング博士。そんな迫力があります、それは、才能のせいもあるでしょうし、大義の立つ喧嘩は辞さない根性があるからのようです。
出典はアマゾンさん。
前回の記事↓
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【目次】
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呑み込むことしかない宇宙の最終地点、宇宙の墓場のようなイメージしかなかったブラックホールですが、なんと、ホーキング博士が熱を発見してしまいます。しかも、計算できるって!
P-159
T(ブラックホール温度) = h(プランク定数) ✖️ c(光速)の三乗 ➗ (8π ✖️ k(ボルツマン定数) ✖️ G(重力定数) ✖️ M(ブラックホールの質量)
なんと、ほとんど定数ばかり。なので、ブラックホールの温度は、ブラックホールの質量が小さければ、小さいほど、高いようです。どのくらいかというと
P-159
絶対零度で百万分の一度という極低温であることがわかる
やっぱり、まぁまぁ、墓場テイストのアリアのようです💦
がパーカーをしています。
スタートレック自体は23世紀の話のようですが
P-212
ここ二百年で、人口増加は指数関数的になりました(中略)また、近年の技術進歩の他の目安は、電気消費量と科学論文数です(中略)人口増加と電気消費量の増加が近年の割合で続いたなら、2600年間までに世界の人々は肩をぶつけ合うほどの状態で立っていなくてはならなくなりますし、電気の使用により地球は灼熱化してしまう
おまけに
P-214
私が扱う理論物理学での分野で一秒間に十の論文が発表されることになり、それらを読む時間などありません
だそうです。私は、人口増加は恐ろしいですが、論文増加は笑っていられる立場です😊
そうなんです。何をしているのか、どんなものかサッパリ分からないと言ってあるくせには、とのようにダークマターか見つかったのかは、類書では、あんまり教えてくれません。しかし、ホーキング博士は、ここでも丁寧です。
P-250
我々の天の川銀河と同じような渦状銀河のはずれにある星が、我々が観測的に存在を知っている全ての星の重力を合計しても、引きつける事ができないほどのスピードで軌道を描いているいう事実
質量とスピードは、少なくとも私の中では、すぐ結びつかないのでナンですが💦こういうことらしいのです。第一印象は、なんと遠回りな証拠であること!
ベストセラーになった(ホーキング、宇宙を語る」の現代は「Brief History of Time」です。時間の簡潔な歴史、くらいの意味でしょうか。
本書は、「The Universe in a nutshell」。宇宙を一言で言えば、くらいの意味でしょうか。前作の「簡潔な」と「一言で言えば」に共通点かあって、そういう言葉の綾かと思ってました。
しかし、本書の結論は、宇宙のモデルとして「ブレーン世界」という
P-266
「クルミの殻の中の宇宙」なのです。
と結んでいます。クルマかも「nutshell」。タイトルの一言で言えば、という慣用句でも使われている「nutshell」。お後がよろしいようで、ということなのでしょう💦
とことん宇宙の新しい姿を堪能させてくれる著書。今更ながら、ホーキング博士のご逝去は残念💦
また、次回。
#ホーキング、未来を語る
#ブレーン宇宙
こんにちは、カタツムリ系です🐌
今回のノーベル賞で急に注目を集めた、この本「ロクソクの科学」。
心優しい、そして、科学の正しい力を信じる、古き良き時代の科学者のお話。私も大好きです。
そして、岩波文庫さんとKADOKAWAさんが、この「ロクソクの科学」の増刷を決定されたとか↓
「ロウソクの科学」増刷 吉野さん興味のきっかけ :日本経済新聞
筆者のファラデーさんは18-19世紀のイギリスの科学者。いまの科学の基礎を切り拓いたといっても、そうそうは反論されない人。
それにしても「ロウソクの科学」。なんてステキなタイトルなのでしょう。
ファラデーさんが始めた、こうした「ロウソクの科学」のような子供さん向けレクチャーですが、いまでも英国BBC放送でクリスマスに実施されている、子供向けにサイエンスをレクチャーする番組として伝統が受け継がれているそうです。人格者でもあったよう。
こんな方もいらっしゃるのですね。。。自分のことは棚に上げますが、尊敬できる人って、素敵ですねぇ。
そんなファラデーさんが子供向けに行った講演を本に起こしたもの。なんか優しくて、ほのかに知性が感じられて、やっぱり未来を信じている。そんなクリスマスにぴったりな雰囲気を、なんと科学トピックで実現させている人!!
出典はアマゾンさん。
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【目次】
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現代物理のように、
人々を驚かすような刺激的なことは一切話されません。
とはいえ、電話やテレビなどはなかった時代。
ロウソクの変化を一つ一つ解き明かしていくファラデーさんの話す内容は、きっと、魔法に近い新鮮さがあったはず。
なんだか、上品な魔法使いに、優しく説得されているような。
ビュンビュンと、ホウキで飛ばないハリーポッター的ワールド。
北原白秋という戦前の詩人を覚えていますか。
「物理学校裏」なんていう詩を残してます。ここでも、ハリーポッター的な、上品だけど、とこか怪しく、そして魅力的な世界観を打ち出しています。
一部引用。
Borum. Bromun. Calcium.
Chromium. Manganum. Kalium. Phosphor.
Barium. Iodium. Hydrogenium.
Sulphur. Chlorum. Strontium. ……
(寂しい声がきこえる、そして不可思議な……)日が暮れた、淡(うす)い銀と紫――
蒸し暑い六月の空に
暮れのこる棕梠の花の悩ましさ。
黄色い、新しい花穂(ふさ)の聚団(あつまり)が
暗い裂けた葉の陰影(かげ)から噎(む)せる如(やう)に光る。
ね、魔法の呪文のようです💦
素人の私が読んでも、如何に子供さん向けとはいえ、本書はあまりに素朴な内容(とは言え、私が完全に理解できているかは別問題)。
翻訳者の方の力量もあろうかと思いますが、その語り口の上品なこと、子供さん向けとは言いながら、静かなリスペクトを感じること。
素敵です。
だから、この本は、理系の内容を含みつつも、上質な歴史絵巻に仕上がっています。
まるで学校の理科の実験🧫🧪さながら。
だから、やや退屈な部分もありますが、例えば、 こんな下り。
P-21
テーマとして「ロウソクの科学」を選びました(中略)もし私の好きなようにテーマを選べるなら、ほとんど毎年くりかえしてこのテーマを取り上げたいと思うほどです(中略)宇宙のすべてを支配する諸法則の中で、ロウソクが燃える現象に何らかの役割を果たしていないもの、また、何らかの関係を持っていないものはありません。
ロウソクといった、あまりに一般的なモノに潜む自然の不思議に、飽くなき探究心でむかっていくスタンスが感じられませんか?
科学者の中の科学者という風に感じています😊
ちなみに、このファラデーさん。高等教育は受けていないのだとか。科学の申し子と言えましょうか。こう書くと、鉄腕アトムのようですが💦
科学のトピックですが、筆者ファラデーさんのお人柄なのでしょう。ほっこりします😊
また、次回。
#ロウソクの科学
#ファラデー