こんにちは、カタツムリ系です🐌
知らぬことなど、何もないかのようなホーキング博士。そんな迫力があります、それは、才能のせいもあるでしょうし、大義の立つ喧嘩は辞さない根性があるからのようです。
出典はアマゾンさん。
前回の記事↓
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【目次】
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ブラックホールにも体温
呑み込むことしかない宇宙の最終地点、宇宙の墓場のようなイメージしかなかったブラックホールですが、なんと、ホーキング博士が熱を発見してしまいます。しかも、計算できるって!
P-159
T(ブラックホール温度) = h(プランク定数) ✖️ c(光速)の三乗 ➗ (8π ✖️ k(ボルツマン定数) ✖️ G(重力定数) ✖️ M(ブラックホールの質量)
なんと、ほとんど定数ばかり。なので、ブラックホールの温度は、ブラックホールの質量が小さければ、小さいほど、高いようです。どのくらいかというと
P-159
絶対零度で百万分の一度という極低温であることがわかる
やっぱり、まぁまぁ、墓場テイストのアリアのようです💦
テレビ番組「スタートレック」に出演経験のあるホーキング博士
がパーカーをしています。
スタートレック自体は23世紀の話のようですが
P-212
ここ二百年で、人口増加は指数関数的になりました(中略)また、近年の技術進歩の他の目安は、電気消費量と科学論文数です(中略)人口増加と電気消費量の増加が近年の割合で続いたなら、2600年間までに世界の人々は肩をぶつけ合うほどの状態で立っていなくてはならなくなりますし、電気の使用により地球は灼熱化してしまう
おまけに
P-214
私が扱う理論物理学での分野で一秒間に十の論文が発表されることになり、それらを読む時間などありません
だそうです。私は、人口増加は恐ろしいですが、論文増加は笑っていられる立場です😊
暗黒物質(ダークマター)発見の経緯
そうなんです。何をしているのか、どんなものかサッパリ分からないと言ってあるくせには、とのようにダークマターか見つかったのかは、類書では、あんまり教えてくれません。しかし、ホーキング博士は、ここでも丁寧です。
P-250
我々の天の川銀河と同じような渦状銀河のはずれにある星が、我々が観測的に存在を知っている全ての星の重力を合計しても、引きつける事ができないほどのスピードで軌道を描いているいう事実
質量とスピードは、少なくとも私の中では、すぐ結びつかないのでナンですが💦こういうことらしいのです。第一印象は、なんと遠回りな証拠であること!
タイトルの変遷とシャレ
ベストセラーになった(ホーキング、宇宙を語る」の現代は「Brief History of Time」です。時間の簡潔な歴史、くらいの意味でしょうか。
本書は、「The Universe in a nutshell」。宇宙を一言で言えば、くらいの意味でしょうか。前作の「簡潔な」と「一言で言えば」に共通点かあって、そういう言葉の綾かと思ってました。
しかし、本書の結論は、宇宙のモデルとして「ブレーン世界」という
P-266
「クルミの殻の中の宇宙」なのです。
と結んでいます。クルマかも「nutshell」。タイトルの一言で言えば、という慣用句でも使われている「nutshell」。お後がよろしいようで、ということなのでしょう💦
最後に
とことん宇宙の新しい姿を堪能させてくれる著書。今更ながら、ホーキング博士のご逝去は残念💦
また、次回。
#ホーキング、未来を語る
#ブレーン宇宙