こんにちは、カタツムリ系です🐌
この良心的なシリーズの量子論版です。原著者の佐藤勝彦博士の碩学ぶりはもちろんのこと、ライターの方が、かなり、優秀かつ丁寧な仕事をされる方なのかもしれません。
出典はアマゾンさん。
ちなみに、この記事↓で扱った「相対性理論と量子論」と同じ作者。
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【目次】
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なんだか聖書のような、宇宙のはじまりの説明
P-16
素粒子物理学における対称性とは「どこから(どの方向から)見ても同じである(中略)これに対して対処性が破れるとは「見る方向によって違って見える」と言うことです
宇宙には、もともと「対称性」があって、その「対称性」が壊れてしまったので、ビッグバンが起こったとか。
完全な?「対称性」が維持されていた状態から、「対称性」が壊れた状態に移行して、現在の宇宙が始まったというところが、とっても「ものがたり」チック。
完全な予定調和的世界で幸福だったアダムとイブが、禁断の果実を食べたことから、今の世界が現れたと伝える聖書の説明をなんとなく連想させます。
理屈を極めに極めると、神話チックになるなんて、悪くないです👍
「ダルマさんが転んだ」的量子論のエッセンス
P-42
「ダルマさんがころん。。。。だ!」と言ってパッと振り向くと、電子は必ず粒になっています。あなたが波の姿の電子を見ることは決してできないのです。
モノなり電子なり、普段は「波」で、人が見ると、急にキュッと収縮して「ツブ」になるというアノ理屈です。
ダルマさんが転んだ、という遊びで例えると、なんだかバカバカしいけど、決してふざけているわけでもない。梅雨の時期の雨も、誰も見ていないと「波」の形をしていて、我々がみると、急に「あめツブ」になるということです💦
P-48
電子の未来はただ1つではなく、複数あることになります(中略)ミクロの世界では「でたらめ、行き当たりばったり、サイコロで決める」と言うのがルールなのです
「行き当たりバッタリ」が我々を構成する量子の本性だとか。もちろん、量子論がすべてではありません。それにしても、これでは、生徒なり部下なりを指導する立場の方は、さぞやりにくいでしょうね💦要は、なんでもありで原則が無いなら、誰の言うことも「正しい」し、「正しくない」。「指導」という行為も居場所がなくなりそう💦
P-100
「なぜかはわからないけれど、そういうものなのだ」
量子論のメインプレイヤーたるボーア博士の基本スタンス。振り切ってますね💦とはいえ、手放しにボーア博士の考えを受け入れるわけではなく
P-203
「波の収縮」という仮定を勝手に持ち込むコペンハーゲン解釈に比べれば(中略)多世界解釈が非常に素直な解釈である事は否定できない
モノが、ある「一点」に存在するのではなく、「波」のように、複数の場所に存在するというのがスタート。たしかに我々が見るときには、一つの場所を占めているので、ずいぶんなジャンプではあります。
でも、これを我々が見た瞬間にギユッーと波が「収縮」し、我々が見る通り、一点に存在することになるのだとか。
そんな無理に無理を重ねたような理屈をこねくり回すより、もっと肩の力を抜いて、モノは「同時」に「いろんなところにあるんじゃない!」という方が素直、くらいの意味でしょうか。ついていくのも、なかなかシンドイ。しかし、まさに、マルチ・バース(多元的宇宙)を肯定する考え方😊
マジックついでに「虚数の時間」まで登場。ハリポタより、ハリポタ的?!
P-232
P-233
宇宙は「どこが始まりか分からないように」始まった
虚数って、たしか、二乗すると、事もあろうに「マイナス1」になる数字。なんという奇抜なコンセプトなんでしょう💦
宇宙は、「時間的」には「虚数の時間」の中で生まれて、「場所的」には、自分の出身地を隠すかのような、生い立ちらしいです。つい先ほどは、聖書っぽかったですが、急に魔法🧙♂️🧙♂️の物語チックに💦
ホーキング博士の「遺言」──車いすの天才科学者が見た人類の未来|WIRED.jp
最後に
突飛な理屈の、やりたい放題?の展開に、お腹いっぱい。でも、改めて、この本の丁寧な作りを確認できています。製作者の方、本当にありがとうございます😊
また、次回。
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