こんにちは、カタツムリ系です🐌
本書が対象にしているペンローズという物理学者は、なかなかエッジが効いた方のよう。しかし、何か危ない奇行をやからしたとか、何か珍しい特徴があるわけではなく、純粋にアカデミックな分野での、先鋭さだとか。なので、伝説になるような逸話はないようです。あえて言えば
P-11
ペンローズは意識について論じる不可思議な学者だ
と言われるくらい💦ほっといてくれ、という感じですが💦
また、アンディーウォーホールのコラージュで有名なアインシュタインのようなポップさは、ありません。
https://www.artpedia.jp/andy-warhol/
とにかく、アカデミックには、かなり面白い方ということなので、とりあえず本書を↓
ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか (ブルーバックス)
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/12/14
- メディア: 新書
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出典はアマゾンさん。
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【目次】
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本筋とは、ちょっとズレますが、印象的なパートを
本書は、ペンローズと相対性理論と量子論に関する内容らしいのですが、まずは、重力関連の印象的な情報の共有を。
P-11
そう言えば、月刊ムーの三上編集長もそんな話題に触れておられました。例えば、現在では、アフリカ象か最大の生き物で7トンくらいの体重。一方、恐竜🦕は、最大級だと100トンもあり、アフリカ象の14頭分。そんな大きな身体で動き回り、敵から逃げ、獲物を捕まえるために敏捷な動きはどうやって実現したのか?と。答えは「重力」がもっと弱かったからだ、と。印象的😊
相対性理論の時間も縮めば、空間も縮むというトピックに関して
P-29
相対性理論では、動いている物体は縮んで見える?否!
あれ?せっかく、この不可思議な現象に慣れてきたところなのに、また別の見方が?!
P-29
ローレンツ変換で概念的に物体が縮むのは視線方向なので、物体実際の見え方には影響しない。
確かに、目の前を右から左に飛んで行く物体は縮むのだが、物体の頭とお尻から私の目に届く光は、同時に発せられたものではない
なるほど。縮むかどうかは、物体の頭とお尻を同時に見えて初めてわかること。厳密には、頭を見るタイミング(=物体の頭から発せられた光が目に到着するタイミング)と、お尻を見るタイミング(=物体のお尻から発せられた光が目に到着するタイミング)は違います。
P-69
見えるということは、物体から発せられた光が目に到着すること
頭とお尻を見るタイミングが違えば、そもそも比較できないですよね。なんとも賢い視点💦この視点はペンローズさん発なのだとか。
またまた相対性理論のパラドックスっぽい話題😊
P-61
太郎と次郎が相対速度vでお互いに遠ざかっているとしよう。この場合、特殊相対論によれば、「動く物体は√1-(v/c)^2倍に縮む」のだが、いったい、どっちが縮むというのだ?
たしかに
- 太郎から見れば次郎が縮む
- 次郎から見れば太郎が縮む
のです。でも、こんなことをしていると、二人ともお互いにどんどん縮んで、無限循環的に、しまいには無くなってしまいそう💦その答えとしては
P-62
こういった無限の循環は起こらない。なせな、太郎に対して次郎がちじむのはあ、あくまでも太郎の視点からの話なのであって、その太郎の視点から見ているかぎりは、太郎自身は縮むことはないからだ
例の浦島太郎問題を思いだしますね。双子の兄弟がいて、兄が光速に近いスピードでロケットに乗って移動する前提。すると地球にいる弟から見れば、ロケットの中の時間はゆっくり動くので、兄が地球に戻った時には、兄弟で、年齢が逆転しているのでは?というパラドックス。このパラドックスは「同一慣性系」にある時だけに成立するらしく(=特殊相対性理論の世界)、このロケットのように加速したりすると、急に成り立たなくなるのだとか💦💦💦
P-95
宇宙全体が大きな一つの慣性系になっていたら、超光速はありえないけど、たくさんの慣性系からなるなら、その慣性系どうしは超光速で遠ざかってもいい
最後に
まぁ、相対性理論や量子論に関する限り、自分の知らないことの連続なので、どの人の理論が素晴らしくて、どの人のロジックはおかしいだなどと判断することはまるでできません💦それでも、このペンローズさんのI.Qの高さは、半端ない感じが、瞬時に伝わるのは、本書の筆者の力量だけではないような気がします。また、ペンローズさんの本をいくつか読むことになりそう💦
また、次回。
#ペンローズのねじれた四次元