こんにちは、カタツムリ系です🐌
著者は大槻義彦さんと言って、大学教授で科学者。テレビ番組にも過去、たくさん、露出されていたようです。おまけに、月刊ムーの三上編集長の出身大学、筑波大学の先生だったらしいです。
なお、YouTubeあたりで過去出演されたテレビ番組を見ることができます。霊魂とかテレパシーの使い手と称する人に対して、ビシビシ攻めたてます。弁は立ちます😊
物理・こんなことがまだわからない―宇宙から身のまわりのハテナまで (ブルーバックス)
- 作者: 大槻義彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08/01
- メディア: 新書
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出典はアマゾンさん。
【目次】
この本は1998年創刊。学者さんが、もっと尊敬されていたであろう時代の、ビックリするくらい、平和で、余裕な雰囲気
ポピュラーサイエンスというと言葉があります。
要は、最先端の科学を優しく、易しく、解説するフィールドです。
この本もそのカテゴリーです。
講談社さんからでている「ブルーバックス」シリーズはその最たるもので、この本も、そのブルーバックス。しかし、最近のブルーバックスの内容の専門的なこと。この本が出版されて20年くらい。その間、特別、物理に関する一般的なリテラシーが上がったとはおもいませんが、どうしたことでしょう。
もしかしたら、物理の先生はもっと尊敬されていて、ちょっと何か書けば、それだけで、有り難がられたのかも。RPG的に易しく解説してくれる、ポピュラーサイエンスの語り手も少なかったのかも。
なんか、昔からの伝統に則った、予定調和的な平和なテイストが溢れています。。
そんな環境下です。物理に対する絶対的な信頼も、チラホラ感じさせます。
P-32
物理学帝国主義というとのは、1960年代までは科学の世界での物理学の地位をとてもよく表す言葉(中略)。そういう状態を京都大学にいた桑原武夫さんという文芸評論家が、ちょっと皮肉をこめて言いだしたらしい
桑原博士といえば、なかなか辛口で鳴らした人らしい。優しい調子ながら、筆者は、ちょっとムカついている感じが伝わります。
P-44
カントというドイツの哲学者は「私が常に思うのは我が内なる心と夜空に輝く星」(中略)人間の短い一生と宇宙の長い一生をともに考えることができる人間の頭脳
こんな偉業ができるのは物理のおかげと言わんばかり。間違いではないのかもしれません。
しかし、現代との体温が違いすぎて、そして、そのスタンスに疑いがなさ過ぎて、ややたじろぎます💦
P-59
たった70年ほどで、原子、電子、原子核、陽子、中間子、中性子、そしてクォークと相次いで発見されたんだが、このようなタマネギの皮むき作業
あんまり上から言うのも問題かと思ったのでしょうか。偉そうなことばかり言っているのではなく、セッセと汗かいてます、と急に言いだしてます。こんなところは、ちょっと可愛い。
しかも、ジリジリと物理学も隅っこに追いやられていることは実感されているよう
P-72
20世紀の物理学は、だんだん資金面と技術面の二つから頭打ちになってきた
やっぱりお金か。。。たしかに、大規模施設じゃないと高度な実験はできないらしいので。
かのアインシュタインも、書斎での思考実験が得意だった分、現代に生きていれば、かなり苦戦されたかも。
でもやっぱり物理学が卍らしい
P-155
「人はどこからきたか?」を知ろうとして科学が生まれ、「どこへいくのか」を知ろうとして宗教が生まれた
当時は科学への最高の賛辞だったかも。
でも、今耳にしても、そのままスルーしそう。
かつては物理学者は指導者にも近い、将来の道筋を示してくれる存在かのようなイメージあったよう。
いまやそうではなく、職人に近い存在になったのかも。
だから、今のブルーバックスも、哲学的なこと言わす、ひたすら、細かい説明終始するのかもしれません。
なんだか、悲しい。
最後に
タイトルにある、何がどんなに分からないのかはそんなに教えてくれません💦
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