こんにちは、カタツムリ系です🐌
筆者のファインマンという博士は、その学識はもちろんですが、人物的にも、なかなか楽しい人だったようです。
「マンハッタン計画」という原爆開発にも従事し、また「チャレンジャー事故」という人を乗せたスペースシャトルが爆発した事件でも、歯に衣着せぬ発言で、注目されたらしいです。しかも、かなり、おしゃべりが、今風に言うと、プレゼンがかなりお上手だったとか。
マンハッタン計画(マンハッタンけいかく)とは - コトバンク
チャレンジャー事故(チャレンジャーじこ)とは - コトバンク
そんな魅力的なキャラクターの引き、この本↓を手に取りました。
出典はアマゾンさん。
————————————————————————
【目次】
————————————————————————
物理は「なぜ」には答えず「いかに」を説明するとか
え、あれだけ、説明好きな人たちが多そうなフィールドなのに、どういうことでしょう。
ただし、物理の王様・ニュートンも、そのことはキチンと意識していたとか。例えば、
P-51
私は運動がいかに起こるかを申し上げたのでして、なぜそうなるを言ったのではありません
との発言もあったよう。
ニュートンの活躍した17-18世紀は、神学も哲学も盛んだったよう。すべて、〜〜は何か?に答える必要があったよう。
そういえば、
- 光とは「何か?」については、説明を聞いたことありませんが↓
- 光は毎秒30kmで走り、波と粒子の性質をもつ、という「いかに」振る舞うかの説明は耳にしています。
へぇ、なぜは答えなくてよい、もしくは答えられないことなんですね💦
たしかに、「光とは何か」と書かれても困ります💦
切り口の面白さ①重力は変化する!?
P-129
重力の大きさが時のたつにつれて変化している可能性
現在の地球最大の動物はアフリカ象で、7トンくらいの体重らしいです。恐竜で大きいのだと、その100トンくらい。アフリカ象の14倍💦
そんな重いものが、果たして動き回れるのか?!という疑問に対して、重力が小さかった可能性を議論されているのは耳にしたことがあります。
重力が違うなんて、もはや、別惑星?!
切り口の面白さ②モノゴトは逆戻りする?!しない?!
P-171
現象が非可逆的だというのは、要するにこういう意味です。一方に進むのは起こりやすい、逆戻りは、たしかに物理法則にかなうことであり可能なことだけれども、百万年待っても起こることはない。
エントロピーとか言うから分かりにくいが、この説明だと、割れたコーヒーカップが、どうして元に戻らないのかは、よく分かります。
元に戻るとしても、元のとおりに復元しなければおかしいという理屈もありませんしね。
ファインマン博士の有名な発言
P-197
その昔、相対論のわかる人は1ダースといないだろうなんて新聞が書きたてた時代がありました。私にはそれが信じられません(中略)ところが、量子力学となると、これを本当に理解できている人はいない
ぶっちゃけ系で、下手すると炎上系の人ですね💦
時代との相性
P-266
私たちが、まだ発見の続けられる時代に生まれあわせたのは幸運です。アメリカ大陸発見のようなもので、発見は一回限り。
納得。たしかに、最初に世界一周したマゼランの名前はみんな知っていても、二番手以降はしりません。しかも、そんな時代背景は、個人の努力は越えてますしね。
最後に
「物理法則はいかにして発見されたか」というタイトルほど「ドマラチック」な内容ではありませんでしたし、そもそも、あんまり内容と合っていません💦
しかし、そんなことは、全く気にならないほど」読み物」として面白いものでした。最大の魅力は「ズバリ」言ってのけるところです!!
また、次回。
#物理法則はいかにして発見されたか
#チャレンジャー事故
#相対論
#量子力学