カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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脳の悲鳴を聞け!科学界のインディ・ジョーンズが解説【考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子②】とにかく少し楽をしろ、と💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

前回のおさらい

「考え過ぎる脳」とは

脳が発達し過ぎたことを指すようです。脳の機能の向上で、抽象的な思考が可能となり、文明を築くまでになった人間。しかし、脳が可能にする抽象的な思考は、ストレスや悩みという形で人間を苦しめます。

 「楽をしたい遺伝子」とは

もともと動物としての遺伝子が想定していた稼働量を超えて稼働していることから生じる遺伝子の悲鳴です。 考え過ぎる脳と似たようなもの。

前回からの持ち越し   

そんな風に、異常は発達した脳を抱えて、もともと持ち合わせている資質から大きくはみ出した人間。そんな人間、そんな脳や遺伝子に対して、生物学の観点からの処方箋を提示したいというのが、前回までの内容。脳のお話。前回の記事↓

考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子出典はアマゾンさん。

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【目次】

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(ページネーションはkindleでの表記に従います)

 

暴走?した脳の不都合

No.115

人間の脳は進化の過程で、さまさまな遺伝子が誤用され、転用され、流用される中で偶然生まれたものですから、不都合がいっぱいあるのです。言わば、「色んな遺伝子の寄せ集め」で作られたものです。

ここは、なかなか謎の多い記述💦

遺伝子の誤用とか転用とか流用の意味するところは分かりません。なぜって、そんな高度なこと、現代になって初めて可能になったナノテクノロジーでも使わないとできないのでは💦

しかも「遺伝子の寄せ集め」なんて、どういうこと?生物は全て海から生まれたと言いますが、その進化の過程で、色々遺伝子が混じり合ったということ?それなら、ほかの生物も同じでは?

 

脳と同じく暴走した?体の不都合

No.122

脳だけに限らず、人間の体は不都合ばかりだと言えます。たとえば、人間の体の何が一番おかしいかといえば、頭が1.3キロの頭を持ってしまい、これが重すぎということです。

さらには、せめて四足歩行ならまだしも、二足歩行では、過剰な負担なのだとか。したがって、首や腰への過度なしわ寄せがくるのは当然なのだとか。そこで筆者は改めて言います。

No.122

「元々身体の作りからしておかしいのだから、少しでも楽しませんか」というのが、私の言いたいことの趣旨です。

そんな簡単に楽するのは、かえって難しそうですが💦

かつて18世紀のフランスのパスカルという有名な哲学者・数学者が、あくせくする人間を見て「自然に帰れ」と言ったとか。

ルソー(るそー)とは - コトバンク

この言葉自体は比喩的なものだとしても、字句通りに受け取ると、今更、電気もないような自然世界には帰れ、ということ?!

ハードルが高すぎます💦

この過激な「自然にかえれ」というスローガンにかなり近しく見える筆者の提案ですが、着地可能なプランだといいのですが💦

 

ちょっと過激に見える提案の裏側

No.123

私(筆者)は、我々生き物は普通の状態が一番楽だと思っています。30数億年前に渡る生物進化の中で、環境に適した体の進化と、環境に順応した「普通の生き方」が遺伝子に刻まれてきました。

なるほど。先ほどの遺伝子の誤用・乱用・転用は、環境への適応のために、人間自らが招いた変化という意味なんですね。

 

では、「普通」とは

P-130

自分を鍛えて強くなりたいと思っても、脳がそう思っているだけかもしれない、体はそんなに負荷をかけてほしくないと思っているかもしれません。

ヨガでよく体との対話なんていう表現があります。実体のある言葉だったのですね💦

No.130

体が普通の状態でいたい願うところを、なぜ人間はそうではないことをするのでしょう。わざわざ時間とお金をかけてジムに行って、バーベルを上げます。我々人類が進化し、生きてきた中でやったことのない運動なんてやらなくていいのではないでしょうか。

楽をするとか、リラックスすることを謳う主張は、言わば脳を休めて、体を適宜動かせ、みたいな内容のものが多いと思われます。ここでは、運動もするな、と。徹底してて、かえって楽しい💦

 

まとめ

以上のストーリーをまとめると、次のようになるか、と。

  • 人間の脳は、環境への適応のため、遺伝子の無理の多い進化を遂げてきた
  • 脳同様、人間の体も、不自然な発達を遂げた。脳が収まっている頭からしてサイズが大き過ぎる。首や腰への過度な負担は想定内。
  • 脳の希望は、すぐ暴走し、体のキャパシティを超えてしまいがち。体を鍛えたいと考えたとしても、それは脳の暴走もしくは脳の独りよがりで、体は休みたいと思っている可能性。

 

また、次回。

 

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