カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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ラブコメ製造機が贈る、テロにも負けない全開の愛【ラブ・アクチュアリー】強烈に美しい映像で魅せるラブ&ピース

こんにちは、カタツムリ系です🐌

ブコメ製造機、主演ヒュー・グラントと脚本家リチャード・カーティスによる作品。

もちろん、お二人のラブコメ最高傑作は「フォー・ウェディング」↓

という訳で、毎度お馴染みのラブコメなのですが、回数を重ねたからか、随分、洗練されてきてます。迷いなくラブコメを振りまいている感じ。

と言いますのは、ラブコメの最高傑作「フォー・ウェディング」に見られるような

  • シェークスピアの国だけに?演劇青年的硬さと言いましょうか
  • エンターテイメントとしての「受け」狙いに徹しきれていない初々しさと言いましょうか

そんな、懐かしさが払拭された作品。その代わりと言ってはなんですが、このラブコメ作品は

を武器に突き進んでいます。

いろいろゴタクを並べましたが、やはり、ラブコメの秀作です💦

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【目次】

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作品紹介

いろんな場面に、矢継ぎ早に変わりますが、どの場面、どの人物もつながっています。なので、どれがメインのストーリーというものは見つけにくいです。

ちなみに、

  • 首相官邸での首相とスタッフのラブコメ
  • デザイン事務所での経営者とスタッフのラブコメ
  • デザイン事務所経営者自宅での夫婦仲直りの物語
  • フリーの写真家自宅での、失恋と友情物語
  • 建築家自宅での義理の息子との友情物語
  • 空港での少年と少女のラブコメ
  • 落ち目のアーティストのマネージャー自宅での友情物語

あたりが主なシーン。

ただ、昔のヒーロー物にも似て、正義ならぬ、愛が、必ず勝つことになってます。

出典はアマゾンさん。

 

このラブコメが世界の中心で叫ぶ、全開の愛、愛、愛

そして、愛、愛、愛の全開。

愛は、至る所にあふれているような優しく華やかな画面とナレーション。

観ているだけでハッピーにしてくれる、お利口さんなラブコメ😊

しかし、ラブコメ製造機、主演ヒュー・グラントと脚本家リチャード・カーティスの過去の作品を見続けていたものとしては違和感があります。

いかにラブコメとは言え、愛を叫びすぎ💦少し抑制の効いたテイストが持ち味だったはず。

このラブコメは2003年の公開(日本は翌年)。

2001年9月11日に起こった9.11事件(同時多発テロ事件)の記憶も新しいところでしょうかも、このテロ行為の報復とした、2003年の3月からイラク戦争が始まっています。

イラク戦争(イラクせんそう)とは - コトバンク

このラブコメも積極的な政治発言まではしないまでも、love&peaceというメッセージを発しないではいられなかったのかもしれません。

そんな愛と平和のメッセージ性とはかけ離れていますが💦9.11事件関連の記事↓折角のラブコメのレビューです。あまり重たい感じで終わりたくなかったので。

 

今回のヒュー・グラント思い切った?配役

なんとラブコメ作品に首相役。

しかも、恋に、うじうじ悩む首相。

それだけで面白そうでしょ?!

 

ガラの悪いアーティスト

ドラッグと女性をこよなく愛し、いまは落ち目の、ほぼヨボヨボのアーティスト役も印象的。

このラブコメ作品に、おとぼけながら、深みを与えている存在です。愛は愛でも友人愛。このラブコメもオトナ😊

このアーティスト、ずっとエルトンジョンの「Love is all around(作品中では「Christmas is all around」)をダミ声で歌います。

ラブ・アクチュアリー オリジナル・サウンドトラック

 出典はアマゾンさん。

でも、この人が一番人生を謳歌してそうです。

コンプライアンスの外で。

 

このラブコメシリーズでお馴染みの、アメリカ・コンプレックスは?

普段はアメリカから女優さん呼んで「どうせ我々イギリス人なんて」と愚痴る場面が今回は無さそうと思いきや、ちょっと趣向を変えて、しっかり準備。自虐ネタをするのに、わざわざアメリカから女優を呼んでくるところが面白い😊

少しのネタバレも、面白さを奪う気がするので、細かい言及は控えますが、今回はイギリスの自虐ネタではなく、割にバシバシ攻撃する感じです。このラブコメシリーズに新味。

 

ハッピーな愛を謳うラブコメの中のレアケース。夫はぐらつく

愛の賛美に溢れるストーリーなので不倫はご法度ながら、ぐらつく家族持ちの男性役も出現。

もっとも、男性にとっては、うま過ぎる話(部下の完璧な外見をもつ女性から露骨にアプローチされる)なので、真剣なトラブルというよりコミカルに仕上げてあるのはかえって、好感。

夫でなく、作品に。

 

イイ女というよりチャーミングな女性も素敵

多彩な出演者を誇る、このラブコメには、足の太さを再三強調されてしまう女性も登場。

チャーミングという言葉は足の太さと関係ないのがわかりますね。

もしくは、足の太さを上回るほどチャーミングなのかも。

 

男の子も格好いい

小学生?くらいの男の子。

たくさん出てくる大人の誰より恋愛に前向きで、恋愛を勝ち取る気概に溢れてます。このラブコメ作品で、一番輝いているのは彼かも💦

 

このラブコメの続編

もう二年くらい前ですが、続編の製作が発表されています。

しかし、その後、音沙汰なし💦

 

結論

このラブコメ作品で、老若男女問わず、愛を、全身に浴びることができるのではないでしょうか。また、よいラブコメ作品に出会いました。あと、画像とか音楽とか全体的なテイストはクリスマス向けですね😊

 

また、次回。

 

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