こんにちは、カタツムリ系です🐌
昨年亡くなられた、車椅子のホーキング博士。アインシュタイン同様、やたら有名ではあるものの、誰も、彼らが何をしているか、何をしてきたかについては、あんまり知らないでしょう。そういう私も最近、ちょっとずつ、知り始めたばかり💦
アインシュタインも多少は一般読者向けの本も書いてるようですが↓、概ねは専門家向け。
出典はアマゾンさん。
もちろん、アインシュタインの生前には、ポピュラーサイエンスが社会的に要請されなかった時代背景もあるでしよう。一方、このホーキング 博士は、バシバシ、一般読者向けの本を書かれているんですよね。驚き。今回は、英国のNHKたるBBS(ラジオ)で放映された講義を書籍化したもの↓内容は「ブラックホール」。
出典はアマゾンさん。
なお、念のためですが、専門家向けの本も書かれています↓
出典はアマゾンさん。
しかし、不遜な言い方で申し訳ないのですが、こういう面白い本を書ける方は、例外的なくらい長生きして頂きたい。そして、もっともっと、面白い著作をバシバシ量産して頂けないものかと、ふと思います💦
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【目次】
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アインシュタインも認めなかったブラックホール
そもそも「ブラックホール」とは?
P-15
ブラックホールは(中略)巨大な星が自らの重力で内側につぶれる
ものということ。かなり突飛ですが、そんな風に思うのは、素人だからでもないようで
P-15
あのアルベルト・アインシュタインでさえ、1939年の論文で、星が重力で崩壊するなんてありえない、いくら物質が圧縮されるといっても限界があり、ある一定の点を超えてまで縮むはずはない
と断言しています。
それにしても、アインシュタインは良きにつけ悪しきにつけ、しょっちゅう、引き合いに出されますね。有名税というところでしょうか。
例の重力波との関わり
百年くらい前にアインシュタインが、その存在を予言した「重力波」。空間がデコボコしているので、そのデコボコ加減を伝えてくれる「さざ波」のようなものらしいのです。
これを2016年に検出できたのは、10億年以上前に起こった二つのブラックホールの衝突が原因だったそうです。
ブラックホールも今や相当有名になり、その一つや二つすぐにでも見られそうなものですが
P-16を編集
「ブラックホール」(中略)たとえて言うなら、水が渦を巻いて流れ込んでゆく巨大な排水管が宇宙に存在しているようなものだ。その縁を乗り越えたが最後〜〜この縁(フチ)を「事象の地平面」というのだが〜〜どんなものも二度と戻って来られない。
どんなものでも?!
P-17
光まで!!ちなみに、最近、ブラックホールを撮影したのなんていう報道にも接したことあります。しかし、あれは、ブラックホールが吸い寄せる、ブラックホール周辺のガスが光を放ち、ブラックホールが「影」のように見える効果のことを言っているようです。要はブラックホールそのものが見えるわけではないということ。
ブラックホールは、もともと、普通の星
P-17
普通の星は、何十億年以上にも及ぶ生涯のほとんどのあいだ、自らの重力に押しつぶされることのないように、熱圧力によって存在を維持します。この熱圧力は、水素をヘリウムに変える核過程によって発生します。
この「核過程」とは、「核融合」のことですね。
しかし、自分の圧力に負けないように、というのも、なかなか想像しにくいところ。我々とて(そういう星とは質量が違い過ぎるとは言え)重力に晒されています。これに耐えられないなんて、筋トレが不足しているみたいなことですか?
P-17(編集者注)
NASAは星(恒星)のことを圧力鍋のようなものと表現している。星の内部で起こる核融合の爆発的な力によって外側に向かう圧力が生じるが、その圧力を抑え込むようにして、逆にあらゆるものを内側に引き寄せる重力が働いている。
ということは、淡々と光っているように見える恒星も、核融合による外向けの力と、重力による内向けの力が拮抗しているのですね💦かなりの迫力に思われます。とは言え、何もないように見える空気も、分子がぶつかり合っているらしいので。自然のありのままの姿のようです💦
最後に
ひたすら面白い。どんどん読み進ます😊
また、次回。
#ホーキング、ブラックホールを語る
#核融合
#恒星