カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【惑星の話①】個性しかない💦太陽系惑星群。気候が激烈な金星には時速360キロの暴風「スーパー・ローテーション」。そして逆向きの自転💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

結構前ですが、冥王星が太陽系から外されましたよね。未だにホットな事件💦↓

冥王星は自分から太陽系に入れてくれと頼んだわけではないでしょうから、人間のほうで勝手に分類しているにせよ、あまりに突然な話。それにしても太陽の周りを回っているのに「惑星」じゃないなんて💦きっと「惑星」の定義に問題があるんでしょうね。そんな定義も含め、とにかく楽しそうな「惑星」のお話😊

「惑星」の話―「惑星形成論」への招待 (I・O BOOKS)

「惑星」の話―「惑星形成論」への招待 (I・O BOOKS)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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惑星の分類。「ガス型」惑星の意味が不明💦

P-23

「惑星」はさらに3つのサブカテゴリに分類することができます。

  •     「地球型惑星」(あるいは「岩石惑星」)
  •      「木星型惑星」(あるいは「巨大ガス惑星」)
  •      「天王星型惑星」(あるいは「巨大氷惑星」)

この「氷惑星」とか「岩石惑星」なら意味分かりますが、「巨大ガス惑星」が分からないんです💦巨大ガス惑星たる木星には、着陸できないということ??なぜって、ガスですから。

 

衛星は惑星ほど従順じゃない💦

P-25

「惑星」と比べると、「惑星」の周りを回っている「衛星」は、非常に多種多様な軌道を描いているのも大きな特徴です。「他の衛星と同一の平面上を回っていない衛星」や「逆向きに回っている衛星」(「逆行衛星」と呼びます)も存在

惑星は惑星で皆さんの知るところですが、木星の衛星「イオ」とか「エウロパ」など、生物の可能性がある場所と言えば、衛星の名前がよく上がるイメージあります。しかも、衛星の動きがこんな多様だなんて初めて知りました。これは、今後の展開がかなり面白そうですね。なんだか、衛星は暴れん坊なイメージ。色々、理論が書き換えられそう💦

 

「水星」とは名ばかり💦水の惑星なんかではありません。

P-30

驚くべきはその「地表面温度」で「昼側」(太陽のほうを向いている側)では最高で「427℃」に達するのに対し、夜側(太陽とは逆のほうを向いている側)では最低で「マイナス183℃」に

例の太陽系を覚えるための「すい・きん・ち・か・もく・・・・」で思い起こせば、水星は太陽に一番近いはず。熱いのは分かりますが、マイナス183℃まで下がり切るのは、よく分からないですね。

P-30

この極端な温度差の原因は、「水星」がほとんど「大気」を保持していないことにあります。「水星」は他の惑星に比べると質量が小さいため、「大気」を長期間保持し続けるだけの重力をもっていません。

え、そんなパワーもないのですね。重力は💦

P-30

「大気」があれば昼夜間の温度差を大気循環によって和らげることができる

ちょっと文脈は違いますが、海がメインの北極より、大陸メインの南極のほうが遥かに寒いようです。北海道でも流氷が見られる沿岸沿いより、内陸部の旭川のほうが寒いらしいですし。なんらかの「媒体」みたいなものがあると、なにかと違うのですね。

 

金星のスーパー・ローテーション

金星には、なんと時速360kmの暴風が、一定方向に吹き続けているようです。地獄💦これを称して「スーパー・ローテーション」。しかも地表面での大気圧は「90気圧」。地球は「1気圧」なことを考えると、地獄💦

 

金星の地軸は180度傾いているとか

つまり自転の向きが他の惑星とは逆向きなのだとか。460℃。90気圧。スーパー・ローテーション。自転が逆。かなりの地獄ですが、名前は「Venus ビーナス」なんですね💦

 

木星は質量のほとんどが水素とヘリウム。で、着陸は?

だから「巨大ガス惑星」なのだとか。綺麗な輪っかが目立つ土星も同じらしいのですが、着陸できるかだけ教えてほしい💦 

 

太陽系形成論

文字通り、どうやって太陽系ができたのか、という理論。

  •   京都モデル
  •   ニース・モデル
  •   グランドタック・モデル

などが並立し、最終決着はついていないよう。しかし

P-111

「グランドタック・モデル」は現在もっとも人気のある太陽系形成シナリオ

こういう分野にも、人気競争があるのですね💦しかも、どこが良いかと言えば

P-111

「グランドタック・モデル」の売りは、「木星」と「土星」が「小惑星帯」を横切ることで、その軌道にある「微惑星」を散逸させ、大きな天体が存在しない現在の「小惑星帯」を再現できること

分かったような分からないような感じですが、例えば

  •     京都モデル→惑星は現在のポジションで形成されたことを前提としているものの、惑星はウロウロし続けてきたよう💦
  •     ニース・モデル→惑星の並びを現在の「木土」ではなく「木土」の並びというふうに前提しているが、これもなかなか無理があるとか

といったモデルよりは現実味があるくらいだそうです💦

 

 

また、次回。

 

#惑星の話

#衛星

#イオ

#エウロパ

#太陽系形成論

【心は量子で語れるか】時に神的な量子論は現宇宙も多元的宇宙も追跡。そしてココロもターゲットに💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

人間も原子から出来ていて、その原子も陽子やら中性子やら電子から成っているのなら、心もまさに量子力学の対象なのかもしれません。筋肉の運動も、体内で生成される電気信号の指示を受けるらしいですし。

一方、心理学はどうしても、統計的、と言いますか、なぜこうなるか!ではなく、こうなるケースが多いという説明以上のことはあまり教えてくれないイメージあります。ついに、物理学がここまで侵入してきました。

宇宙の始まりを目指し、地球の核を目指し、多元的宇宙を目指してきた、万能的?物理学。心に視線を向けるのは、実は遅すぎたのかも💦

心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる (ブルーバックス)

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出典はアマゾンさん。

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【目次】

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改めて、量子力学は[不完全]と言い始めた大御所

P-21

いわゆる「波動関数の崩壊」とか「状態ベクトルの収縮」を伴うものである。この点についてペンローズ は、従来の量子力学の描像には、何か物理学上の基本的要素が二、三欠けていると確信している

波動関数の収縮」とか表現が難しくなっています。ただ、ここでいう「収縮」というのは、例の、観測者が見る前は波の形をしているのに、見た瞬間に、ぎゅっと縮んで、粒子の形をとるという理屈のことのようです。

この点については決着がつかないのは分かっています。ただし、「オトナの解決」のような形で、量子力学は実社会にも貢献しているし、とやかく、アレコレ言うのはやめようという暗黙の合意が出来上がっているのかと思ってました。しかし、かのアインシュタイン同様、そんなデタラメがあるか!と言いだしたと言うことらしいです💦

ちなみに、アインシュタインのロジックの精密ぶりは

P-58

一般相対論が正しいと認められる精度は、約100兆分の1にも相当する、これによって、一般相対論は、科学として認められるものの中で、最も精密に検証された理論となった

ちなみに、アインシュタインの敬愛するニュートンに関して言えば

P-59

ニュートン理論は(中略)今日では1000万分の1の精度で正しいのである

なかなか💦

 

インフレーション理論に対し物申す

ビッグバンとインフレーション。どちらも、宇宙膨張のプロセスにおける現象ですが、順番でいうと、宇宙誕生→インフレーション→ビッグバン。

P-82

インフレーション宇宙(中略)それによると、宇宙膨張のごく初期の段階で起こった何かが原因となり、こんなにも宇宙は大規模に均一化しているのだという。つまり宇宙は、誕生してからわずか10のマイナス36乗秒くらいの間に、とんでもなく大きく膨張したと考えるのである

インフレーション宇宙というコンセプトを考えると、色々と問題が解決されるらしいのです。とにかく、インフレーションというプロセスを経ることで、料理器具のミキサーのように、宇宙の物質がよく混ざったらしい。

P-82

もしこの初期状態がデタラメに選ばれたとすると、恐ろしいほど混乱した状態が予想されるに違いない。それをさらに巨大な比率で膨張させたとしても、やはりそれは依然として完全な混乱状態のままだろう。実際、膨張すればするほどあ、ますます事態は悪くなるように思える

まぁ、きちんとかき混ぜないと、たんなるダマになるケースはよくある話。でも、宇宙の誕生直後のように、小さな小さな粒子がお互いにぶつかり合っていれば、いい具合に混ざりそうですけどね。

でも、そんなうまく均一に混ざるのか?と言われれば、料理でも相当意図的に念入りにやらないと、そんな均一な状態は実現しません。ちゃんとしたオタマもなくして、宇宙がいい感じに混ざり合っているというのも、都合が良すぎる感じがしてきました💦

 

ビッグバンを起こすのために、神様に要求される精度

ビッグバンは起こるべくして起こったのかとおもってました💦極めて途方も無い精度が必要かとされるのだとか。

P-88

現に私たちが住む宇宙と少しは似ている宇宙が誕生してきた初期条件を示す非常に小さな一点を、神様が見つけようとしている。その一点を見つけるために、神は10^10^123分の1の精度で位相空間中の一点を突き止めなければならない

「10^10^123分の1」とは

   分子→1

   分母→10の123乗

という分数となる数字。分母にゼロが123桁続く数字💦

 

かのファインマン博士も、誰も量子力学を理解していないと言ってましたが

P-123

もし量子力学を本当に信じているなら、それをまじめに受けとれるはずがない(ボブ・ウォールド)

分かりやすいようで、分かりにくいですが、とにかく量子力学を皮肉っているようです。とはいえ、ペンローズさん自身は、量子力学を信じているサイドだとか。

【愛すべき物理学者】リチャード・P・ファインマン【神様のチェス】名言 - NAVER まとめ

 

やっと心というか脳のはなし

P-196

これまで、ある種のプラトン的世界との接触(中略)について語ってきた。計算不可能な要素を伴うと思われる、いくつかのタイプの言葉がある。たとえば、はんだ、常識、洞察、美的感受性、同情、道徳。。。等々である。私には、これらが計算の特徴をぴったり表すものとは思えない。

プロセスはともかく、結論は納得。いきなり、心情を表す言葉だけへのアプローチは遠回りだと判断されたのか、

P-196

では私たちの脳についてはどうか?(中略)脳の主な構成要素はニューロン神経細胞)である

ここからは、極論すれば、AIのディープラーニング的な話題にも入っていくようです。ロジックの流れをニューロンに見立てて、解を探っていくアプローチ。

ディープラーニング – これだけは知っておきたい3つのこと - MATLAB & Simulink 

ここからは、私も迷子に💦

 

最後に

ペンローズさんの特徴として数学が幅をきかせ、一層抽象的なトピックが多く、そして格調高いところが目立ちます。それが、今流行り?のディープラーニングにも収斂するなんて、驚き。ディープラーニングは、来るべくして来た、次世代の課題解決ツールなのかもしれませんね。

 

また、次回。

 

#心は量子では語れるか

#ペンローズ 

#ホーキング 

#ニューロン

#神経細胞

#ディープラーニング

【眠狂四郎 勝負】江戸の華「ジャポニスム」。世界も喝采。日々、荒野行動の眠狂四郎がひとり毒を吐く。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

有名な俳優さん達が、再三挑まれてきた、この魅力的なキャラクター、眠狂四郎Gacktさんも、舞台で挑戦されています。

とは言え、なんだかんだ言って、市川雷蔵版「眠狂四郎」が、個人的には、秀逸度ナンバーワン。作品を経ていくのに応じて、オカルトっぽく、テイストも濃く濃くなっていく本シリーズですが、本作品は、まだシリーズ第2作目。なんだか、清々しいところも好ましい😊同時に、周りには、敵、敵、敵。まるで、荒野行動💦

しかも、この荒野行動、URLにもある通り、オリジナルのタイトルは「knives out」。ナイフを取り出す、という意味もあるでしょうし、人に恨みをいだく、といったニュアンスもあるようです。

THE KNIVES ARE OUT | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

 

【目次】

  • おすすめポイント
    • ①いつもはニヒルでシニカルな眠狂四郎。しかし、いい人、気骨(キコツ)の人には滅法、弱い。
    • ②江戸趣味全開。
    • 一休さん的アプローチ。一休さん的ほがらかさ。
  • 作品紹介  
  • 正月が本当に正月🎍らしい😊
  • 緊縮財政。これに比べればアベノミクスはもっとマイルド?!
  • 眠狂四郎、毒を吐く@真剣での果たし合い

 

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【ミッション・インポッシブル フォールアウト】腕時計はジャガー・ルクルト😊友情も愛情も核爆弾も面倒みる、不可能過ぎるミッション💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

このミッション・インポッシブルのシリーズは、毎回見逃さずに、チェックしています。クオリティのアップダウンの無い、常に高いエンタメ性を提供してくれる稀有なケース。そんな気持ちが反映してか、過去記事を見直していると、エアーの映画鑑賞期を何ヶ月か前に↓💦

katatsumurikei.hatenablog.com

そう言えば、マット・デイモン主演のジェイソン・ボーンのシリーズも、毛色は違えど、ハズレなし↓

katatsumurikei.hatenablog.com

いずれも、素晴らしい。エンターテイメントの申し子達😊エンタメの王様😊

ちなみに、作品中の着用ではないようですが、イベント時の腕時計も素敵↓。ジャガー・ルクルト😊スイス製😊

 

【目次】

  • おすすめポイント   
    • ①オトナかわいい、女スパイ・イルサの哀愁
    • ②友人を救うため、割と堂々とプルトニウムを奪われるイーサン
    • ③ミッシェル・モナハン演じる元・妻ジュリアの純粋系かわいい女子
  • 作品紹介  
  • コンピューター担当のツンデレ系ルーサー。不慣れな恋のキューピッド役。
  • すべてが終わった後で、イーサンが、永遠の恋人・ジュリアと、魂のパートナー・イルサと交わす会話

 

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【余剰次元と逆二乗則の破れ】地球が壮大な宇宙王の地位から後退。重力半径への注目。極小の余剰次元とブラックホールの降臨。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

すごいですねぇー。このタイトル。

  •      余剰次元。余った次元?
  •      逆二乗則。「逆」の法則?語感が強い。

なんだか訳が分からないと思ったら、案の定、ブラックホールへもつながる内容でした。

あと、特筆すべきは、筆者は理論物理学者ではなく、実験物理学者なのだそうです。素人には、いまいちイメージかつきませんが、とにかく、いろんな実験器具を使えるか使えないかの差のようです。かのアインシュタイン理論物理学者。思考実験といって、紙と鉛筆(とパイプ)だけで物理法則を見出していったのだとか。以前はなんとなく、理論物理学者のほうが優勢だったらしいのですが、デジタル時代の今、ツールはそこそこ使えないと肩身は狭いらしいです💦

「余剰次元」と逆二乗則の破れ―我々の世界は本当に三次元か? (ブルーバックス)

「余剰次元」と逆二乗則の破れ―我々の世界は本当に三次元か? (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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「世界観」は「余剰次元」以前にも、大きく変わっています

P-3

我々が現在「宇宙」と呼び全世界であると信じているものは、400年前にガリレオ・ガリレイが、自信の発明した望遠鏡をそれまで完全無欠な神の領域だった天に向けた際に発見されたと言ってよい。その発見は同時に、それまで「全世界」であった地上の世界を、宇宙と言う新たな世界に浮かぶ、ほんの小さな物体に過ぎない地位に貶めた

かつて、地球の周りを天が動いているかと思ってたら、地球自身が回ってたということになり、みんな大驚き。そして、その世界観の変更は、我々の「地上の世界」が「全て」ではなく、単なる「one of them」まで降格したことも意味しているようで、再び大驚き。日本風に言い直せば「井の中の蛙」に過ぎない事実を突きつけられたようなものでしょうか。

 

余剰次元というが、我々が知らない次元はどんなものか

P-4

驚くべきことに三次元に加えて新たに存在が考えられている余剰次元」に沿った方向には、宇宙の大きさは0.1ミリメートル程度であろうという理論が1998年に発表され、世界中の物理学者がひっくり返った。その大きさがたった0.1 ミリメートルしかないということにではない。0.1ミリメートルもありそうだ、ということに驚いたのだ

ずっと「時空」なんていうか言葉に触れているせいか、もう一つの未知の次元なんて、どうしたって壮大なものを思い浮かべがち。しかし、未知の次元の大きさは、0.1ミリメートルなのだそう。でも、この大きさが、ブラックホールにも、余剰次元にも関係しているのだとか。

P-4

実際、高次元空間が本当にあるとしても、光さえもが三次元空間に拘束されてしまい、高次元空間を伝播し高次元の情報を伝えうるものは、唯一重力しかないと考えられている

しかも、この余剰次元にリーチできるのは「重力だけ」だとか。

この謎解きというか、謎の深め方は、かなり上手な話し手だと思います。世にも奇妙な物語の、タモリさんばり💦

 

 

焦点をブラックホールに移します

P-164

一般相対論の考え方では、物体がつくる重力場は周りの時空を歪める。重力場には重力半径と呼ばれる場所があって、これより内側からは何ものも、光さえも脱出不能であり、これがブラックホールと呼ばれるゆえんである。ブラックホールは巨大な質量を持つ天体が自分自身の重力で重力半径以下の小さな固まり収縮してしまう際に形成されるものと考えられる。

ブラックホールなんて、とにかく、天体、もしくは物体がギューッと縮んで、耐えきれなくなった時に、突然生まれてくる空間というイメージあります。

空間が歪んで、歪みが作ったクボミの大きさまで天体が縮むと、その穴に落っこちるようですね。一般相対論によれば、空間はゴムシートのようなものだとか。重〜いモノをゴムシートに転がして、極端にゴムシートをくぼませた箇所がブラックホールというイメージなのですね。多分💦

 

ブラックホールの大きさは

P-164

ブラックホールは、プランク長程度の非常に小さなスケールでの現象とも密接がある(中略)なんと重力半径とプランク長は一致するのだ

人間が知覚できるようなスケールだと、モノは全て、ツブ(粒)であり、同時にナミ(波)だなんていう量子論(正確には量子重力)が活躍するような現象は目にしません。ある一定の大きさ以下だと量子論的現象を無視できなくなる、そんな境い目の大きさがあります。それを「プランク長といい、1.616 x 10^-35メートル(10のマイナス35乗)程度です。なんとこれ(「プランク長」)が、ブラックホール発生の境い目となる「重力半径」と同じだとか。ちなみに「ブランク長」は「ブランクスケール」とも呼ばれるそうです。

天文学辞典 » プランクスケール

 

不思議の国のアリス的展開?!

私が「不思議の国のアリス」好きなので、ブラックホールのイメージをつかむために、敢えて、この本を持ちこみます。

まず、

①天体がギューッと縮みます

②空間の歪みがひどくなった箇所、重力半径レベルまで、天体が小さくなります

ブラックホール誕生

④そして、そこでは、量子重力的世界が、まざまざ現れます

ブラックホールは、アリスが白ウサギ🐇を追って落ちた「ウサギの穴」みたいなものですね。「ウサギの穴」に入ると、それまで静かにしていた「量子重力」の世界が現れるのです😊

 

また、次回。

 

#余剰次元と逆二乗則の破れ

#ムーチューブ

#三上編集長

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#相対性理論

#ブルーバックス

#ブラックホール

#重力半径

#ブランク長

タモリ倶楽部的マニア地獄【交流のしくみ】だいたい交流って何だ!?

こんにちは、カタツムリ系です🐌

直流だの交流だの変圧器だの、海外出張に行くときにケアすべき項目ですが、今まで、ちゃんと理解したことはなかったですね。たしかに、モヤモヤしてました。しかし「交流のしくみ」というタイトル。なんと、地獄的に地味なんでしょう💦

でも、そんな地味なイメージとは裏腹に、知っていると、なんとはなく得したような不思議な気分になる知識。そんなお得感溢れる知識を披露してくれる良書です↓😊タモリ倶楽部的な「地獄の地味さ」溢れる世界をスタートさせます💦

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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そもそも、どこで直流が使われて、どこで交流が使われるのか

P-3

交流電流は発電所で発電され、高圧線や配電線を経由して家庭のコンセントまだ届けられている。その間を流れている電流はすべて交流電流である

へー、メインは交流なのですね。エジソンの時代に決まったアメリカの電力事情と同じなのですね💦

P-3

一方、乾電池や充電式の電池で使ってるのは直流電流である。携帯機器等のように、電池が使えるようなものは直流電流を使っている

なるほど、グローバルには交流、ローカルには直流という整理なのですね。きっと理由あるんでしょうね。

P-3

しかし、電池に充電するための充電器はコンセントに接続される。充電器は交流電流を直流電流に変換

充電器がこんなにコアや役割を果たしていたとは、意外!!なんか、タメになる!!

 

ここでも、電気と磁気の共通点

P-6

電流は一周できる経路がないと流れない

磁気と同じですね。N極からS極に流れる磁気。

 

ここでは、電流と電圧の差異

P-89

コイルを流れる電流は電圧よりも位相が90度遅れている

例の三角関数ですね。電流がサイン(sinθ)、電圧がコサイン(cosθ)ですね。

 

ここでは、突然、電磁波の登場

P-118

交流電流を導線に流すと(中略)周囲には電界と磁界が直交してプラス・マイナスに切り替わっていく状態ができる。このような状態を電磁波(電波)という

電磁波は交流が前提という風に読めますが、さすがに直流は電磁波ではないという整理は無理でしょうね。この点を説明している箇所は見当たらず、ちょっとネットで調べてみましたが、ついに分からず。備忘録的に、ここに残しておく次第💦

 

「交流」全盛はそんなに続かない!?

交流は、変圧器を通せば、電圧のアップダウンが比較的容易に出来るのに比べて、直流は、そこまでスムーズにできないようです。その点の優位性をとらえて交流がメインらしいのです。過剰な電流のおかげで起きた事故なんかの時は、直流はちょっと怖いですね。

P-190

現在、送電を直流で行うことが見直されてきている

直流に関する技術的な進歩もあったんでしょうね。しかも、

P-191

無効電力があるために電流には無効分の電流(無効電流)が加わり、無効電流もジュール熱を発生する。また、電流による磁界が発生し、これにより磁気的な損失も発生する。これを交流損失と言う。

たしかに、電力の消費量はあんまり減らないでしょうし、これからドンドン力を蓄えつつある国々なんかは、むしろ、消費電力は増えることでしょう。環境問題もあり、こうした交流のエネルギーロスは常に問題になるのでしょう。そういった点が、交流の見直しがなされる背景のようです。

 

しかし「直流」送電の採用にもハードルが

P-191

直流送電が有利になるのは、50万V程度の高電圧で数10km以上送電する場合

実際、ヨーロッパなんかではノルウェーデンマークの間(240km)の送電をしているようです。ただし、克服すべき決定的な問題点があり、直流は交流と異なり、事故などの時に瞬時に電流を遮断できないとか!!

 

エネルギー効率の劇的向上?!

P-196

銅やアルミなどの導体に使う金属の抵抗の大きさは温度に比例する。温度が低くなると抵抗が小さくなる(中略)しかし一般の金属や合金はいくら冷やしても抵抗はゼロにはならない。ところが、温度が低くなると急激に抵抗がゼロになる現象がある。この現象を超伝導と言う

 これもエネルギーのロスを抑えるために活用される現象なのでしょう。それにしても、本筋からはズレますが、この超伝導と言い、電磁誘導と言い、電磁気学の用語は、ちょっと重々しく、格好いい💦

 

最後に

意外にも?!面白かった、このブルーバックス電磁気学関連シリーズ。この勢いだと、お手製のラジオにも、着手してしまいそう💦

 

また、次回。

 

#交流のしくみ

#直流

#超伝導

【不自然な宇宙①】至る所で起こる無数のビッグバン。クレオパトラの鼻がもっと低かった世界が複数出現

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

いやぁー、この本、強烈に面白い。他の本が   

  • 口を濁している、もしくは                           
  • 丁寧に説明していない、もしくは 
  • 私の理解が及ばない

ような事象も、かなり念入りに説明されてます。「目からウロコ」級の傑作😎

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)

 

出典はアマゾンさん。

 

【目次】

  • 宇宙論はオカネ💰にならない💦
  • どう不自然なのか?!
  • んー、ムーっぽいメインテーマ
  • 「ビッグバン」という呼び名は、実はイジってるようです
  • 光が直進できない?!また、不思議なことを💦
  • 量子力学は難しいと高々と宣言した人がいるよう
  • マルチ・バース(多元的宇宙)の考え方をクレオパトラの例で説明
  • それでこそムー的!!

 

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