カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【重力波とはなにか】当時の検索トップキーワード。時空の歪みがもたらす重力波という極小な存在。未踏の宇宙誕生まで食い込む破壊力。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

2016年に発見された、重力の「波」である「重力波」。当時は新聞紙上も賑わせ、ネット検索のワードでもトップになったようです。そして、その翌年の2017年のノーベル賞は、重力波を初観測した研究者の方に送られたようです。

重力波検出に貢献した研究者3名、ノーベル物理学賞を受賞 - アストロアーツ

重力波」とは言っても、重力は「重力子」という「ツブ(粒)」という風にも認識されています。量子論で散々耳にしましたが、「ツブ(粒)」」であり、同時に「ナミ(波)」とも認識されるようです。

天文学辞典 » 重力子

ほとんど、呪文のような言葉の連続ですが、とりあえずは、読み進めます💦

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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私なりの「重力」の整理

<時空の歪み>

アインシュタインによれば、時空は、ゴムシートのようなもの(「ゴムシート」と、明確に名指ししているわけではないようですが💦)。

  •      軽いものを置く → 少し、歪み(くぼみ)ます。
  •      重いものを置く → 大きく、歪み(くぼみ)ます。

その歪み(くぼみ)具合が、時空の歪みと認識されるようです。

<その歪みが重力を生む>

モノの軽い・重いで、ゴムシートの歪み(くぼみ)具合が変わります。ゴムシートの上に、モノを二つ置いたとして

  •     軽いものを置く → ゴムシートが少し歪む(くぼむ) →もう一つのモノは、少し引き寄せられる
  •     重いものを置く → ゴムシートが大きく歪み(くぼむ)→もう一つのモノは、大きく引き寄せられて、くぼみに沈んでいく

という感じになろうかと思います。モノの重さに応じて、歪み(くぼみ)の度合いが変わり、歪み(くぼみ)の度合いに応じて、モノの引き寄せられ方が変わります。この「引き寄せられる」度合いが、重力。

<重力波>

その歪み(くぼみ)は、時間に応じて変化します。その変化度合いが、「波」となり、「重力波」と呼ばれるものになるとか。

 

重力波」はアインシュタインが、その存在を予測したもの。なんか、有難そうですが、どこが有難いのでしょう?

P-242

重力波による観測の究極の目的は「宇宙の始まり」を直接観測することにあるといっても過言ではありません

たしかに、有難そう💦

P-254

宇宙の晴れ上がりは宇宙誕生から38万年

宇宙が誕生した直後は、いろんなツブが飛び回って、ぶつかり合って、光さえ進路を阻まれたようですそんな超活動的な時期が38万年すると、漸くおさまったようですが(これを、宇宙の晴れ上がり、というらしい)、この時点から、漸く、光も四方八方に飛んでいくことができるようになったとか。すなわち、38万年より前の宇宙の状態にリーチする手段はなかなか無いようです。

一方、重力波は、そんな進路の阻止には合うことなく、この意味で、宇宙の始まりにリーチできる予感をもたらしてくれるようです。

 

しかし今まで観測できなかったのは、チャンスが少ないのか?数値が異常に小さいのか?両方のようです💦

<チャンスの小ささ>

P-100

中性子ブラックホールからなる連星の合体は、有望な重力波源1つになっている。誤差は大きいものの、1つの銀河あたり10万年に1回程度、こうしたコンパクト連星の合体が起こると見積もられている

十万年に一回かぁ。宇宙の年齢が138億歳として、138,000回ありますね。このレベルになると、その数値の大小を判断するための相場観が全く分かりません💦

<数値の小ささ>

P-171

LIGOが観測した重力波信号は、時間にすれば0.2秒ほど

LIGO(ライゴ)とは、アメリカで作られた、重力波望遠鏡だとか。きっと、恐ろしく性能のよい望遠鏡なことでしょう。その高性能望遠鏡でも、たった0.2秒💦

天文学辞典 » LIGO

今後は、重力波がメジャーに?!

P-200

電磁波による観測と重力波による観測は、あくまで相補的

ここまで持ち上げられると、これからは、重力波の一本槍で研究が進められるかのような勢い。電磁波による観測というのは、従来の望遠鏡を使った観測ですが(電磁波の一種である「光」を利用した望遠鏡という意味だと理解してます)これはこれで、まだまだ役に立つとか。電磁波による観測と、重力波による観測は、お互い、出来ることと、出来ないことが被ってないようです。それに、天文台なんて、かなりの投資の産物。簡単には捨てられますまい💦

 

なかなか本題に入れない、重力波というトピック

相当難しいトピックなのでしょう、重力波とはなんぞや!?という説明をする前に、一般相対性理論だとか量子論だとかの前置きが長いこと、長いこと。しかし、ブルーバックスさんシリーズの本ですから、相当コンパクトにされているはず。いやぁー手強い。

ちなみに、先ほど「相当難しいトピックなのでしょう」と書きました。なぜなら、この辺りのトピックで、難易度の区別は、私には全く出来ませんので💦

でも、やっぱり、面白いトピックではありました😊

 

また、次回。

 

#重力波とはなにか

#ムーチューブ

#三上編集長

#アインシュタイン

#相対性理論

#ブルーバックス 

#ブラックホール

 

【ダーティーハリー4】戦士の正義と野獣の掟に生きるモンスター刑事。立ったままハンバーガーを頬張る中年男の背中には都会的哀愁💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

言ってみれば、過剰な正義感と、悪人への憎しみ?で、ガンガン銃をぶっ放す、ある種の「原始的な」刑事像。ストーリーも、特別凝っているわけでもなく、不思議と言えば、不思議。

でも魅力あるのは、当たり前のことばかりですが

が、ハマったんでしょうね。もちろん、脚本やコンピューターグラフィックなどの効果は、否定できません。ただ、

✔️その時代、時代の雰囲気を自然に呼吸出来ること

✔️キャストの抜群の魅力

というヒットの法則は、いつまで経っても、健在のようです。

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【目次】

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おすすめポイント

①ダーティーハリー演じるクリント・  イーストウッドの相手役、ソンドラ・ロックはガール・フレンドらしい

    →年齢のせいか?とも思いましたが、

       いつになく、柔らかいダーティーハリー。

       慣れない?笑顔も、それはそれで、そこは

       かとない哀愁もあって、よいアクセントに

      😊

 

②ちょっと社会派的なアプローチ

    →いままで、銃と体当たりで、社会の矛盾に

        立ち向かってきたダーティーハリー。

        本作品の最後で、またまた法には反する  

        行為をします。しかし、銃は使わず、

        密かに社会矛盾を訴える、しみじみした

        シーン。

        ネタバレになるので細かくは言いませんが

        クリント・イーストウッド円熟の演出💦

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介

強引な捜査を続け、止めるか気もさらさら無いダーティーハリー。またもや上層部の癇に障り、勤務地のサンフランシスコから遠ざけられる。

その左遷先でも事件が。

犯罪の被害者の女性の復讐と、その犯人からの反撃の、せめぎ合い。

クリント・イーストウッド自身が本作品の監督を。よりヒューマンなドラマになってます。

ダーティハリー4(字幕版)

ダーティハリー4(字幕版)

 

出典はアマゾンさん。

 

アメリカ大統領も「Go ahead, make my day」

前進しようぜ、楽しませてくれよな、くらいの意味でしょうか。当時ロナルド・レーガン大統領が引用して話題になったとか。

安倍晋三首相が「レインボーブリッジ、封鎖できません」というようなものでしょうか。ちなみに、織田裕二さん主演の映画「踊る大捜査線」の話題になったセリフです。

#Me tooムーブメントの予兆かも

事件の発端も事件の終結も、レイプ行為が登場します。

それが原因で精神を病むケースも。

当時は特にこうした犯罪が多発していたのか、描き方にもリアル感が。

こんな犠牲になるなら、#Me tooも、当然でしょうね。

 

犯罪現場としての遊園地のシュールさ

犯人が更なる犯罪の場所として、遊園地選びます。

現在、遊園地も高度化してますが、その頃はメリーゴーランドなどのシンプルな作り。

その素朴なシンプルさと、犯罪者のサイコ具合のコントラストが、なんか、後味悪いまでのネガティブなインパクトをもつシーンを作り出してます。

シーンとしての完成度に感動。 

ホラー映画なんかに、遊園地のシーンがかつて、チラホラ見かけるのも、納得。

 

また、次回。

 

#クリント・イーストウッド

#スミスアンドウェッソン

#S&W

#make my day

#Me Too

#ロナルド・レーガン大統領

#踊る大捜査線

#織田裕二

#レインボーブリッジ

 

【惑星の話②】七夕。全球凍結にも暴走温室効果にも負けない地球外生命=E.T.を見つけることが夢であり使命である惑星科学研究

こんにちは、カタツムリ系です🐌

たまたまですが、最近、惑星の英語名を覚えました。

調べれば、すぐ分かることなのですが、この知識、なんか楽しくないですか?しかし、それにしても、本書↓の表紙にある惑星の美しさ。感じ入ってしまいます💦

「惑星」の話―「惑星形成論」への招待 (I・O BOOKS)

「惑星」の話―「惑星形成論」への招待 (I・O BOOKS)

 

出典はアマゾンさん。

ちなみに、冥王星(プルート)の惑星から降格されたトピックにつき、以下ご参考まで。

そして、今回のテーマは地球外生命体。宇宙を扱った映画は数ありますが、こと「生命」だけで考えれば、かの映画「E.T.」がすぐ想起されますね。そんな郷愁もキープしつつ、現在の惑星科学の進歩を見てましょう😊

出典はアマゾンさん。

ちなみに前回の記事↓

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【目次】

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惑星科学研究の最終目標

P-114

惑星科学研究における最終目標のひとつは、おそらく「生命を宿す惑星を見つける」こと

誰しも思うことかもしれませんが、地球外生命体なんて、限りない可能性も感じますし、同時にそれなりのリスクも感じてしまいます。このご時世に、あまりに無邪気な目標設定だとは思いますが、個人的には、無邪気な目標や夢をもてる最後のフロンティアは「宇宙」だと思っているので、決して、こんな目標がある後退することのないよう願っています😊 

 

生命とは何か

やはり一般的な定義あるようです。

P-115

  •   自己複製をすること
  •   エネルギーを代謝すること  
  •   自己と外界を区別する細胞構造を持つこと

なんか、Webのネットワークに侵入する「ウィルス」も、そこそこ生命チックですね💦ウィルスも、自己複製しますし、増殖するので何らかのエネルギーを代謝している感じもしますし、binaryを細胞と見なせなくもないような💦

 

ハビタブル・ゾーンとハビタブル・プラネット

宇宙にはどうやら

P-114

銀河系内に恒星は1,000億光年ほど存在し、銀河自体も観測可能な宇宙の中に数百億個ほど存在していると考えられています。

とすると、無闇に作業してと地球外生命体なんて見つかるはずもなく、ある程度、的を絞るしかなさそうですね。そうして出来てきたのが

P-117

ある惑星が「H2O」をもっていた場合に、地表に液体の水が存在できる軌道範囲(中心星からの距離の範囲)のことを「ハビタブル・ゾーン」と呼びます。そして、「ハビタブル・ゾーン」内に存在している惑星のことを「ハビタブル・プラネット」と呼びます。

やっぱり、キーは「水」なのですね。とは言え、視野を地球だけに限定しての考察結果ではなく、

P-116

生命活動は「化学反応の連続」なわけですがら化学反応自体は「温度が高い」ほど速く進みますし、「液体中」で最も効率的に進みます。よって、「水」は生命活動にとって非常に(使いやすい」液体であることが分かります

 

ハビタブル・ゾーンの「内」側境界

ここでも「水」がキーになります。「暴走温室条件」と呼ばれています。

P-119

「惑星の温度」は無限に上がり続けることになります。この「温度上昇」は(中略)「地表から水が無くなる」まで続きます。この状態を「暴走温室効果」と呼びます。「暴走温室効果」に入る境界の位置が、「ハビタブル・ゾーン」に対応

 

ハビタブル・ゾーンの「外」側境界

こちらは「全球凍結条件」で決められています。全球凍結(スノーボールアース)とは、地球がまるごと凍ってしまったことを言います。

P-120

「惑星の温度」が「二酸化炭素の凝結温度」を下回り、大気中の「二酸化炭素ガス」はすべて凍りついて地表に落下してしまうことになります。すると、それまで効いていた「二酸化炭素ガス」による「温室効果」が突然無くなってしまうため、「地表面温度」は一気に下がり、惑星全球が凍りついてしまう(中略)この状態を「全球凍結状態」とよび、全球凍結に突入する軌道が「ハビタブル・ゾーンの外側境界」

ハビタブル・ゾーンの内側境界と言い、外側境界と言い、名前こそ、大げさ?ですが、日常感覚にも馴染めますね。水が無くならず(内側境界)、二酸化炭素が凍らず(外側境界)という範囲ですから。

 

惑星科学周りは、ほとんどエンターテイメント

YouTubeあたりでも、そこそこ専門的な内容の動画が、よく投稿されていて、楽しんでいます。例えば、このアカウント↓

有り難いから良いのですが、なんと、いつも「Live」なんですよね💦

 

また、次回。

 

#惑星の話

#ハビタブル・ゾーン

#ハビタブル・プラネット

#暴走温室条件

#全球凍結条件

#E.T.

【相対性理論と量子論】一粒で二度美味しい本。光速で動くと、鏡の反射が遅れ自分の顔は見られない?!アインシュタイン少年の夢再び。

こんにちは、カタツムリ系です🐌

佐藤勝彦博士という、宇宙物理とか相対性理論では、かなりの大御所がいらして、例えば、雑誌Newtonあたりの監修も手掛けられることもあります。

ただ、いまだに最前線で活躍されているせいか、時間不足気味で、最近は、口述➕推敲という形で本を出版。ポピュラーサイエンスに貢献されているとか。

今回も、そんな一冊です。

図解 相対性理論と量子論―物理の2大理論が1冊でわかる本

図解 相対性理論と量子論―物理の2大理論が1冊でわかる本

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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四コマ漫画じゃないですが、1つ1つのトピックが完全に独立していて、読みやすい

「ポピュラー」サイエンスとは言いながら、なかなか手強い内容が多いのも確か。

正直、研究者の方も、自分の専門の、もっと高度なことをしたい方が多くても驚きません。従って、読みやすさはさほど配慮されていない、もしくは、我々が気付かないことがケースは多いでしょう。

しかし、今回は、かなり細かい心遣いが。紙芝居的でさえあります。

 

相対性理論量子論に触れるときに何度となく引き合いに出された言葉

P-25

有り得べからざることを除去していけば後に残ったのがいかに信じ難いものであってもそれが事実に相違ない  シャーロックホームズ

シャーロック・ホームズとは、かの有名な探偵のこと。もちろん、この言葉には納得です。とは言え、わざわざ、こんな言葉が引き合いに出されるということは、物理学者の面々も、新しい発見の際には、相当、周囲から攻撃されたのでしょう。そして、自分の発見のあまりの突飛さに自分自身でさえ驚いたのかもしれません💦

 

アインシュタイン少年の光に対する疑問。光速で走ると、鏡には自分の顔は映らない?!

P-49

光と同じ速さで光と並んで走ったら、光はどのように見えるのだろう

何を言っているのか、ぼんやり分かってきだような気が。。。。例えば、

○鏡に向かって「光速」で走るとします

      ↓

○普通なら、ほぼリアルタイムで、鏡に映った自分の顔の像を、目がとらえます。その像は、自分の顔から光速で鏡に情報が届けられ、鏡にぶつかって折り返し光速で目に運ばれたものです。

     ↓

○しかし、自分の顔の像が鏡に運ばれるスピード(=光速)と、同じ速度(=光速)で自分自身が鏡に近づいているので、鏡からの反射はありません。

     ↓

○したがって、鏡に近づいても、自分の顔が鏡に映らないのではないか?

というロジックです。

 

実際には、光には、ニュートン的な「相対速度」は適用されないので「無事に」鏡には自分の顔は映るのだとか💦この思考実験を少年時代にしたというのですから、驚きです。

 

トンネル効果。命名の仕方は極めて正しそう

P-194

面白い例としてトンネル効果と言うものがあります。これはミクロの物質が通常は超えることができない壁を時々すり抜けてしまうという変わった現象です

P-196

野球のボールにもごく弱いけれども波にとしての性質があるんですよね?だとすれば野球のボールが壁をすり抜けることも確率的にはあるんですか?完全にゼロではないですね

ほとんど、ワープとかテレポーテーションのレベルの話💦

「ワープは実現する」豪・物理学者がコメント | TABI LABO

テレポーテーション(瞬間移動)、世界で事例報告相次ぐ | ビジネスジャーナル

実際には、

P-196

ただし、それこそ一兆分の一兆分の一のさらに。。。。という確率

いやー、

○モノが波になったり

○時間や空間が縮んだり

○突然、壁をスルリと抜け出たり

できるのなら、もう、なんでもありですね。もう、此の期に及んでは

  •    宇宙は1つしかないとか
  •    宇宙人はいないとか

学問的レベルでも言いづらいのかもしれません。

 

最後に

真摯に読者に相対性理論なり量子論なりを共有したいという気持ちの伝わる名著と言えましょう😊

 

また、次回。

 

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【宇宙誕生以前へ③】無から生まれ、再生し続ける宇宙。暗黒で空っぽな、その二兆年後💦宇宙一生のマジカルミステリーツアー😉

こんにちは、カタツムリ系です🐌

大急ぎの宇宙の一生ツアー。そして、ぎゅっと詰まった解説。ベストセラーになるわけです😊そして、サイエンスに真摯であれば真摯であるほど、熱くなり、炎上も増えたよう。疲れる毎日でしょうが、本書↓の筆者、ローレンス・クラウス博士は、真の科学者であり、そんな科学の徒の、ある種の宿命かもしれません💦

宇宙が始まる前には何があったのか? (文春文庫)

宇宙が始まる前には何があったのか? (文春文庫)

 

出典はアマゾンさん。 

ちなみに「マジカルミステリーツアー」とは、ちょっとサイケデリックなテイストが楽しいビートルズのアルバム名↓ 

【社会】サイケデリック・ムーブメント - Subculturepedia / わかる、サブカルチャーの百科事典

マジカル・ミステリー・ツアー [Blu-ray]

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このシリーズの最終版です↓

【目次】

  • 今後、宇宙を統一的に説明できるのは「ひも理論」でないとすると
  • 二兆年あとの宇宙
  • 私なりの要約

 

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【エンド・オブ・ホワイトハウス】米国本土で北朝鮮テロの嵐。核発射アルゴリズム強奪。大統領護衛官崩れでツンデレ中年男の乏しい勝算💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

なんとタイトルが、ホワイトハウスの終わり!!

かなり精密に描かれたテロです。おそらくは、アメリカでは、真剣にアメリカ本土でのテロが恐怖され、真剣に精密なシミュレーションが繰り返されているに違いありません💦

そんな緊張感満載の国際情勢と並行的に、いつもはラフな振る舞いを楽しんでいる男性(ジェラルド・バトラー演じる、主役のマイク・バンニング)のセンシティブなマインドセットが印象的です。

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【目次】

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おすすめポイント

①誰も避けられない不幸な過去から始まるストーリー

    →大統領の警護を任務とするシークレット

        サービスのメンバーのマイク。

        大統領一家の車での送迎中事故に遭い、

        大統領を助けるか、ファーストレディを

        助けるかの究極の選択を迫られます。

        判断としては正しかったとはいえ、大統領

        はもちろん、大統領一家と家族のような

        付き合いをしていた彼。

        自分を責めずにはいられない過去を描く  

        ところから、この作品は始まります。 

        このオープニングはかなり悲しい。

 

②可愛い男の子を、あざとく活躍させてます

    →大統領の息子さん。母を亡くしても、健気

       に振る舞い、しかも聡明な男の子。視聴率

       要員!?

 

北朝鮮からのテロという設定

    →北朝鮮トップとアメリカ大統領との、

        ベトナムでの交渉もまだ記憶に新しい

        ところ。

        しかし、拉致問題や日本を狙った?   

         ミサイルの発射など、つい最近までは

        北朝鮮からのテロはかなり現実感あった

        筈。やはり、国際政治などの要素を

        持ち込むと、その変化でストーリーの鮮度

        がかなり左右されますね💦

        

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介 

シークレットサービスのメンバーながら、不幸な事件から、現在は財務省に勤めるマイク。

ある時、ホワイトハウスから大きな煙が。ホワイトハウスを直接狙ったテロ行為!

マイクはホワイトハウスに単身入り込み、テロリストとの戦いに挑みます。彼らの狙いはケルロベス・コードという核制御のコードという国家の最重要事項。負けられない戦いです。

出典はアマゾンさん。

 

モーガン・フリーマンの、珍しくヒネリのない登場

いつも癖のある役をこなすので、彼が出ると、なんか期待してしまいます。とぼけた感じとか嫌いじゃないです。

今回は、大統領などトップが執務不可能となり、下院議長役の彼が、大統領職をカバーすることに。

普通にちゃんとした人格者の役を演じてました。あれ!?

 

テロのゲーム感強め

ホワイトハウスを占拠したテロリストは、見せしめに韓国首相を殺害。加えて日本海周辺に展開する第7艦隊と在韓米軍の撤退を要求します。

もちろん、こうした行為は、本当の目的を隠すためのカモフラージュなのですが、そうした行為が、如何にもな感じで、ちょっと欲求不満。

なんか、RPGみたい。。。あれ!?

 

久々に登場した、媚びない男

ただし、奥さんと子供には優しい。それが全てなのかも、と思わせる、いい男っぷり😊

 

また、次回。

 

#エンド・オブ・ホワイトハウス

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#アメリカ大統領

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#テロ

#ホワイトハウス

#モーガン・フリーマン

【観測的宇宙論への招待】最寄りの銀河が凄いスピードで遠ざかる。宇宙の膨張が加速していく。ダークエネルギーが導く宇宙のゆくえ。

こんにちは、カタツムリ系です🐌 

望遠鏡🔭含め、テクノロジーの発達が可能とした分野「観測的宇宙論」。アインシュタインが、ペン🖋と紙📃とパイプで、書斎で思考実験したような牧歌的な時代は、ほぼ完全に終わったようです。科学者のみなさんは、書斎でパイプを燻らしながら、思考を深めるのではなく、ちょっと思いついたら実験室へ。実験を終えたら、研究室に戻る、といった勤勉なサラリーマン的な感じ?!

観測的宇宙論への招待

観測的宇宙論への招待

 

出典はアマゾンさん。

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【目次】

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ダークマターの存在は、どうやって分かった?!

P-165

ダークマターとは、電磁波では観測できないが質量を持って重力を及ぼす物質のことであった。観測されている星やガス(これらを総称してバリオンという)の総質量に比べて五倍も多く存在すると考えられている

  •    肉眼や望遠鏡で見えもしないし
  •    分かっている物質の質量をすべて足し込んだものの、さらに五倍の質量を持つ

のがダークマター。こんな状況なら、まず、勘違いか観測ミスもしくは計算間違いくらいに整理するのが、まともな展開。しかし

P-166

銀河の集団(銀河団)を観測し、銀河がもつ速度が非常に大きいことに気がついたことである(中略)そのために必要な銀河団の重力は莫大なものになり、銀河の質量を全部足し上げてもそれだけの重力を生み出せないと論じたのだ

銀河が不自然に速いスピードで動いているとすると、当然、なんらかの力が働いていると考えるのは、物理学者アルアルでしょう。そして働く力としては、重力くらいしか思い浮かばないから

P-167

観測によって取り落として行方不明になった「ミッシング」質量がどこかに隠れている、とされたのだ

しかも、そのボリュームたるや破格で

P-167

銀河団については星の全質量の十倍ものミッシングマス(行方不明になった質量のこと)があるはずと見積もられた。

「ちょっとした誤差」では許されない誤差ですね。

 

X線放射による銀河の「観測」

テクノロジーが進化すると、それに応じて、色々な用途で試せるらしい。銀河からX線が放射されているのは結構前から知られていたらしいのですが

P-169

暗くてこれまで観測しなかった(できなかった)領域にまで感度を上げて観測してみると弱いながらもX線放射が確認でき、星が輝いている領域の五倍も遠くまでX線が放出されていることがわかってきたのだ

 

X線自体の「強度」

P-169

同じように、銀河団からのX線強度を調べると、銀河質量の数倍を超す高温ガスが大きく広がっており、それを銀河団に閉じ込めるためにはダークマターが不可欠であることか明らかに

 

ダークマターの存在は疑えないらしい

しかし、正体はさっぱり。

P-177

果たしてダークマターの正体は何であるか、二十年先まで残される難問として残り続けるだろう

 

ダークエネルギーとのお付き合い

ダークマターの出現には、驚いた科学者も多かったようですが、これに対して、ダークエネルギーはと言えば

P-178

ダークエネルギーという言葉は1990年代から使われるようになったもので、それまでは宇宙項真空エネルギー負の重力なとと呼ばれていた。いつの時代でもダークエネルギーに似た作用を仮定してきたのである。その意味では特に目新しいものではない

それは意外。ちなみに、宇宙項(宇宙定数)は、アインシュタインが、自身のこだわりの強さから躓いたアレですね。

天文学辞典 » 宇宙定数

 

ダークエネルギーに気付いた経緯

一つ目

P-181

超新星の明るさと距離の関係から、宇宙の膨張が減速膨張から加速膨張に移ったとしなければならなくなった。近くにあるのに遠ざかる速さが大きい、逆に遠くにあるのに遠ざかる速さが小さい

例の「逆二乗則」という性質で、重力は、近いほど強く引っ張られ、遠いほど弱く引っ張られる。なので、宇宙が膨張している=お互いに遠ざかっていはとはいえ、近い場所では、離れ方がゆっくりでないとオカシイ。

二つ目

P-181

球状星団の年齢が120億年程度であるのに対して、ダークエネルギー(宇宙項)がないときの宇宙年齢は100億年以下になるという矛盾も指摘された

「20億年」の誤差はすごい💦そして、どうやら、ダークエネルギーは重力と反対のちから=斥力らしい。重力が引っ張るなら、斥力は反発する力。

 

ダークエネルギーとは何か

「ダーク」というくらいだから、まだ正体は分かっていないようですが

P-183

ダークエネルギーは空間に付随している。空間が増えれば、その分だけダークエネルギーも増加する。だから、宇宙が膨張すればいくらでも増えていくから、ダークエネルギーはますます増加する

こういう風な引用をすると、ダークエネルギーが益々怪しいもののような印象を受けます。しかし、宇宙の総質量のうち

くらいだというから、ダークエネルギーは、宇宙そのものなんじゃないかとも思ったりします💦もちろん、それで、なにかの新しい見解や見通しが出るわけではありません💦

 

最後に

基本、分からないことだらけなので、難しいという意外は特段の感想もないことが普通です。しかし、今回は、人類が把握しているのが全体の五%しかないというのは、科学者の方にとって、まだまだ未開拓な分野がある!という朗報なのか、まだ、たった五%か、というメンヘラをもたらす、よくないニュースなのかが、若干気になりました💦

 

また、次回。

 

#観測的宇宙論への招待

#ダークマター

#ダークエネルギー 

#宇宙膨張が加速