こんにちは、カタツムリ系です🐌
まず、本陣のご説明を。
江戸時代の参勤交代時に、大名が利用した、由緒ある、大きな宿泊所。伝統的和風高級ホテルですね。
本陣という立派な舞台、そこで起きる密室殺人。金田一耕助シリーズの本格派が加速しています。
【目次】
おすすめポイント
①珍しく高貴?華麗な?シーン
→ 本陣の後継の婚礼のシーン。日本の伝統的
な楽器である琴の音色も楽しめます。
いつも、おどろおどろしい、いつも、
まがまがしいシーンや設定ばかり見慣れて
いるので、新鮮。
②珍しく登場人物から金田一耕助への挑戦
→本陣の長男・三男は高学歴。長男は大学
教授ですし、三男も京大。
そんな次男は海外のミステリー作家にも
詳しく、見た目は冴えない金田一耕助に
謎解きの挑戦を。
ちょっと西洋チック。
③珍しく金田一耕助の身内の話
→金田一耕助が世話になり、身内のように
思っている男性のお嬢さんが、本陣の
長男と結婚することに。そして、その
婚礼に参加。
有名なイギリスのミステリー作家である
アガサ・クリスティの創造した探偵
エルキュール・ポワロも、よく事件を
呼び寄せます。
金田一耕助も、嵐ならぬ、事件を呼ぶ男
です。
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」と
いうところを、スナップ・ショット的に
ピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅
しないことも💦
作品紹介
本陣の跡取りの婚礼の日。新郎新婦に降りかかる密室殺人。
新郎には「君のいわゆる生涯の仇敵」がいるようで、その存在を巡って、事件の捜査は展開。
さらに、新郎が本陣の跡取り、新婦が小作農という身分の差も影を落とすことに。
出典はアマゾンさん。
真っ白な雪の積もった庭。突き刺さった日本刀。赤い血。
作品冒頭から、由緒正しい本陣での、華麗な婚礼シーン。
そんなスマートな映像に引き続き、事件の発生を示唆するシーンも、とても、スマートに印象的。色彩のコントラストも美しい。
雪の純白さ。
日本刀の怪しい光。
事件を伝える鮮血。
おどろおどろしいシーンやまがまがしい設定などのオカルト色に頼ることなく、作品の質だけで勝負出来ると判断されたのかも。
密室殺人というトリック設定
密室とは言え、鍵もかからない日本家屋。
ただし、雪が深く積もっているので、足跡👣の有無で、人の出入りを確認できる設定。ちゃんと手が込んでます。
先の日本刀のシーン同様、金田一耕助シリーズの「本格派宣言」なのかもしれません。
実際、面白いし、当然でしょう。
でも、あのオカルトテイスト、好物なんです。。。本格派もいいのですが、オカルト・テイストも忘れないでほしいもの💦
また、次回。
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