カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

映画・本・動画といったエンタメのレビューを友人に語りかけるように書きためています。映画は、おすすめポイントと大好きなカットに焦点。本や動画でポピュラーサイエンスやオカルトをエンタメとしてカバーしているのも特徴。

【陸軍中野学校 開戦前夜】荒野行動@パール・ハーバー直前💦

こんにちは、カタツムリ系です🐌

祖国日本は、益々、戦争に飲み込まれていきます。まさに開戦前夜💦

至る所で緊張感が充満し、スパイ・椎名次郎の任務も厳しさを増します。

前作では、体当たりの諜報活動から、情報戦への変化がありました。この作品では、個人戦から、組織で勝負という形に発展しています。

陸軍中野学校の最終章にふさわしい、格調高い作品です。そして、全ての人々が、全ての人々との戦闘状態にある、昔で言えば、トマス・ホッブスが著した「リヴァイアサン」、今で言えば「荒野行動」?!

リバイアサンとは - コトバンク

 

おすすめポイント

昭和16年11月5日(1941年)日米交渉決裂前夜の危機感。

    →「カミカゼ」など、神国日本は、自らの

         不敗神話を信じていたものの、相手は    

         大国アメリカ。そして近代的産業を発達

         させた強国アメリカ。

         アメリカとの決別は、世界戦争への突入

         を意味することは、良心ある人には、

         分かっていること。

         さぞ、背筋が凍るような交渉であった

         ことでしょう💦

②御前会議提出の情報漏れという危機感

    →今はないイベントですが、天皇ご列席の上

        国の重大事を協議する、ある種の、最高

        意思決定機関。

御前会議(ゴゼンカイギ)とは - コトバンク

        そこでの情報が敵国に漏れている?!

        さぞ、背筋が凍るような発見であった

        ことでしょう💦

③「ニイタカヤマノボレ」が打電される危機感→12月3日に日本軍に向けて発信された、真珠湾攻撃命令の暗号

        これ一本で、日本が世界戦争に突入する

        羽目になります。

        さぞ、背筋が凍るような命令であった

        ことでしょう💦

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介  

時は、太平洋戦争直前の、日米交渉の真っ最中。椎名次郎は、極東の米英ソ軍から機密情報入手の命令を受けます。

そこでは、日本の最重要事項決定機関の御前会議での決定事項が、情報漏れしていることが判明。

その情報漏洩ルートを暴き、壊滅させるのが、椎名次郎の新たな任務。

椎名次郎は組織を活用して、勝負に挑む。

陸軍中野学校 開戦前夜

陸軍中野学校 開戦前夜

 

出典はアマゾンさん。


愛と愛国心のハザマ

敵方のスパイは、敵ながら、信念の人。女性。

お互いに惹かれあいながら、お互いの祖国への忠誠には、目を背けられない二人。

愛と愛国心の間で、ひたすら悲しい決断をしなければいけない時代は、悲しい時代。

 

椎名次郎のラストの嘆息

獅子奮迅の活躍も虚しく、結局、日本は全面戦争に突入することに。

休む間も無く、椎名次郎が次の任務に船で移動するラストシーン。祖国の行く末を憂いて「祖国日本は、どこに向かっているのか」に、心を痛める彼の心情が吐露されます。この世界観、戦争とビジネスという差はありますが、いつも何かを心配している課長島耕作的セリフ。椎名次郎といい、島耕作といい、中間管理職は辛そうです💦

課長島耕作とは - コトバンク

静かで、悲哀の高まる、このシーン。ギリシャ悲劇のようでもあります。

 

 

また、次回

 

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