カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

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金田一耕助【夜歩く】「悪魔の手毬唄」の犯罪現場、鬼首村(オニコベムラ)再び

こんにちは、カタツムリ系です🐌

NEWSの加藤シゲアキさんが「悪魔の手毬唄」に挑戦されるとか↓

私は金田一耕助といえば古谷一行派です。ただし、魅力のある役者さんが、金田一耕助マーケットにどんどん参入されるのは大歓迎です。

なお、本作品は、古谷一行バージョンの金田一耕助シリーズの第三作目。まず、事件は発生のロケーションに驚きました。

金田一耕助シリーズには、金田一耕助シリーズに相応しいロケーションがあるはず

私の思い込みもありますが、金田一耕助は、もっぱら、地方の山深い山村もしくは、旧家での、伝統に養われたズブズブの人間関係の中で事件を解決するものかと思っていました。例えば、

山深い山村系で言えば

八つ墓村」↓

旧家系で言えば

「本陣殺人事件」↓

金田一耕助シリーズらしからぬ東京スタート

しかし、今回のスタートは東京の小金井(コガネイ)。やや郊外ですが、東京かぁ。金田一耕助シリーズっぽくないですね。 

戦前からの因縁的な人間関係とオカルトテイストで売っていた、この金田一耕助シリーズ。ロケーションには最新の注意を払って欲しいもの💦

そう言えば、東京の港区高輪という、東京のど真ん中での事件もありましたね。「病院坂の首縊り(クビククリ)の坂」↓。しかし、これは金田一耕助最期の物語。年齢もあって遠出が面倒なのかと思いましたが、年齢は関係ないようですね💦

金田一耕助とも因縁のある、呪われた「鬼首(オニコベ)村へ

かつて、「悪魔の手毬唄」の舞台となった、鬼首村へ、事件の中心は移動します。犯人は現場にもどると言いますが、事件をよぶ男、金田一耕助もまた、その呪われた村へ行くことに。

金田一耕助シリーズの「聖地巡礼」。

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【目次】

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おすすめポイント 

①少し前のめりで、でも憎めない、これぞ「昔の若者!」感が魅力の古谷一行バージョン金田一耕助

→もう、この点は、何度も晴れてきました。先述の通り

  • 戦前から続く因縁的な人間関係と
  • オカルトテイスト

でプロモーションしてきた金田一耕助シリーズ。しかしながら、そんな、ドロドロした舞台背景ゆえに、古谷一行さんの演じる金田一耕助のハツラツさの魅力は何度強調しても強調しきれますまい😊

②作品タイトルのあっさりさ

→見所、というより、ロケーション同様、かなりびっくりした要素💦

一部、先述しましたが、

などなど、オカルトサスペンス界のSEO的魅力をもつタイトルを連発されていました😊

それなのに「夜歩く」。このネーミング。んー、残念💦

③鬼首村という聖地再び 

やっぱり、金田一耕助シリーズらしい環境に、舞台を移してくれました!そう、岡山県で「悪魔の手毬唄」を生んだ聖地。しかし、そんな聖地も、一様ではありません。今回の舞台は少し都会的。まぁ、人間関係は複雑で、澱のように沈殿していますが、いつもより、やや薄め💦しかし、この鬼首村、名前は同じですが、「悪魔の手毬唄」の鬼首村とは違う?!

 

トリセツ)

私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。

なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦

 

作品紹介

戦地での親友、屋代(ヤシロ)に東京で再開する金田一耕助。屋代の居候する屋敷に住む人々の人間関係は錯綜しています。金田一耕助が滞在中、首無し死体が発見されることに。

そして死体は一つに収まらず、東京で起こった事件は岡山に舞台を変えていきます。金田一耕助は、深い憎しみが歪んだ形で現れた、この殺人事件に悲しい結果を見ることに。

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出典はアマゾンさん。

 

今回の金田一耕助第二次世界大戦の場面から始まります

金田一耕助は戦友に命を救われます。戦争が終わり、そんな命の恩人は消息不明に。以前から、懇意にしている日和警部(今回は岡山県警所属ではなく、警察庁所属?!)に調査をお願いしていたましたが、ようやく、見つかったとの連絡が。

珍しく(というか初めて)お節介焼きの金田一耕助が自分の事情で動いた事件金田一耕助とて、人間。事件のキッカケを、いつもいつも、田舎の旧家の入り組んだ人間関係のモツレにばかり期待するわけにはいきません。たまには、金田一耕助ファースト😊

 

金田一耕助シリーズならではの首なし事件から、本格的に物語は始まります

戦友が滞在している屋敷で、首無し死体が発見されます。この頃の金田一耕助は死体を見ると、素朴に怖がります。頼りないというよりは、変に新鮮な印象。あれだけ、事件と死体がお好みだったのに💦

 

金田一耕助シリーズならではの、いつものモンスターは出てきません

もちろん、登場人物の方は皆さん、怪しいし、海千山千な方々ばかり。

とにかく、みなさん、知り合いの愛人なり婚約者なりと、絡み合った関係を構築されています💦

しかし、ほかの金田一耕助シリーズの名作のように、モンスターレベルはいません。例えば

  • 妖怪系→「八つ墓村」。田治見家を支配する、いったい何年生きているのかわからない老姉妹。
  • 殺人鬼系→「八つ墓村」。頭に蝋燭をくくりつけ、白装束を着用して、辻斬りを行う田治見家当主。

など。

 

蒸気機関車の風情  

戦後すぐの移動手段。

新幹線開通は1964年で、前回の東京オリンピックの年。

蒸気機関車はボォーボォーとうるさいし、煙もひどくて不衛生そうですが、景色や映像の一つのアイテムとして見る分には、とても風情があります。

 

閑話休題。高学歴の金田一耕助。そういえばサザエさん一家も 

そういえば、金田一耕助京都大学卒なんですよね(出典確認できませんでした💦)。しかし、あるラジオ番組で、知ったのですが、サザエさん一家、そう、磯野家とフグ田家も同じ。

サザエさんの登場人物は意外と高学歴!? - NAVER まとめ

都市伝説でしょうか。そう言えば、サザエさんの最終回に、磯野家のみんなが海に戻っていくというのを聞いたことがあります💦

【都市伝説】サザエさん最終回は全員で海に帰る

 

また、次回。

 

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