こんにちは、カタツムリ系です🐌
先の記事でホーキング博士が、宇宙進出への積極てき推進論者でもなく、はたまた、地球にいても八方塞がりなイメージを持っておられるようでした。ここでは、その宇宙進出について、もう一歩踏み込みます。
出典はアマゾンさん。
前回の記事↓
https://katatsumurikei.hatenablog.com/entry/pop-science/physics-hawking/2020/04/10
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【目次】
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宇宙に植民地を建設すべきなのか?
P-197
一万年前に文明が始まって以来、進化は着実にスピードを上げている。もしも人類がこれから先、さらに百万年ほど存続するなら、私たちの未来は、まだ誰も行ったことのない場所に大胆に行くかどうかにかかっている。私は最善の結果を期待している。そう願わずにはいられない。ほかに道はないのだから。
条件付き賛成派でしたね。しかも「ほかに道はないない」という表現にも明らかな通り、ノリノリの選択というより、消去法的なものですね💦
人工知能は人間より賢くなるのか?
P-205
イーロン・マスクはこれまでにも、人間を超える人工知能は、予想もつかない恩恵をもたらす可能性がある一方、不用意な使い方をすれば、人類という種に良からぬ影響を及ぼすだろうと警鐘を鳴らしている
これは、いろんなところで、何度も聞いたことがあります。日本のむかしの「触らぬ神にたたりなし」という諺を思い出します。しかし、もう、後戻りはできなさそうですが💦そう、ホーキング博士も
P-207
現実を直視するなら歴史のほとんどは愚かさの歴史だ
と、かなり警戒されています。しかし、前回の記事で、宇宙への移住という選択肢をとるのは「ほかに道がない」からだという理由付けと似ていて、人工知能とは付き合わざるを得ないとすると
P-213
火を使い始めた人間は、何度も痛い目を見た後に消火器を発明した。核兵器や合成生物学、強い人工知能といった、もっと強力なテクノロジーについては、あらかじめ計画を立てて最初からうまくいくようにしなければならない。なぜならそれは一度きりのチャンスになるかもしれないからだ。
なるほど!「一度きりのチャンス」なんですね。ひとつ間違えれば、独裁者的人工知能が登場するかも💦
より良い未来のために何ができるのか?
過去、発電所や自動車といったテクノロジーの成果は、人間の暮らしを豊かにしてきました。そんな経験に加えて、人工知能の脅威も存在する現代。そんな背景から
P-220
いまの若い人たちには、どんな未来が待っているのだろうか?これまでのどの世代にもまして、いまの若い人たちの未来は、科学とテクノロジーに依存するだろうということだ。科学は、かつてない形で日々の暮らしの一部になるだろうから、いまの若い人たちは、これまでのどの世代よりも科学を知らなければならない
納得する一方、きっと、1960年あたりの、鉄腕アトムが人気だったころも、同じような示唆はあったと思います。そういう意味では、決して突然の指摘ではなく、もともと、人類にずっと前から投げかけられていたもの。もっと具体化すると
P-221
私の考えでは、人類の未来のためにできることはふたつある。ひとつは、人類が生きていくのに適した惑星を求めて宇宙を探査することらそしてもうひとつは、地球をより良いものにするために人工知能を建設的に利用することだ
最後に
ホーキング博士の最後のメッセージは「科学に興味なしでは済まされない」ということでした。科学者らしいと言えば、その通りですが、これだけ広範な話をいくらでも深掘りできる人の言うこと。さすがにグッときます💦
それにしても、なんとも、興味深く、面白い本を読むかける人。それだけでも、彼の死は惜しいですね💦
また、次回。
#ビッグ・クエスチョン